Wilson テニスラケット塗装 完成

wilson19 大変お待たせしました!ウィルソンのカーボン製テニスラケットの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きますね。

wilson元々は新品の状態で、既存のシールなどはクリアーの下に貼ってあったのでそれらを削り落とし、サフェーサーで平滑な下地を作ってからの塗装となっています。

wilson20 色はマットブラック=艶消し黒となります。

wilson21 塗膜の構成としてはベースコートの黒を塗り、その上に艶消しクリアーを塗っています。クリアーは艶ありの物と同様、主剤と硬化剤で硬化する2液のアクリルポリウレタンクリアーです。

wilson22 サフェーサーでラインを研ぎ出していますので歪の無いシャープな仕上りになっていると思います。

wilson24 穴にはプラスチック製のグロメットが嵌るという事で、極力膜厚が付かないように塗装しています。

wilson23 知り合いがこちらの記事を見て「テニスラケットも塗ってるの?!」と驚いていましたが、お問合せ自体は結構多いです。ただ塗装費用が製品代を上回ってしまうケースが多いらしく、ご依頼に至ったのは今回が初めてです。

wilson25 ラケットの他には金属バットを塗った事もありまして、そちらは確かチームメイトへのプレゼント用だったと思います。

wilson26塗膜の強度について時々ご質問を頂いたりするのですが、身近で参考になる物としては「車の塗装」とお考え頂ければと思います。艶消しの塗装となるとメジャーなのは少し前のベンツのバンパーやサッコプレートなどがそうで、また最近はポルシェやベンツなどボディ全面が艶消しの仕様なんかもありますしね。缶スプレーなどの1液ラッカーなどとは全く違う物ですのでご安心下さいませ。

wilson27それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKS 色作成

sworks9現在本塗り前段階まで来ているSPECIALIZE S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークです。画像はイメージと言う事で最初の作業前の状態です。現状は既存の塗膜の剥離を行いサフェーサーで下地を作ってあります。

sworks66 先日ベースコートを塗っておいた色見本です。別件でクリアーを塗装する作業があったので一緒にこちらも塗りました。

sworks67 同じく色板にもクリアーを塗っています。こちらの紙製の色板は通常ベースコートだけ塗って捨ててしまうのですが、今回は一応色の確認用と言う事でクリアーまで塗っています。

sworks68 その後強制乾燥させて完全硬化させました。

一番右の3枚がキャンディーグリーン=「オーガニックグリーン」100%の物となります。3枚あるのはそれぞれコート数(濃さ)を変えて色味を確認しています。

そしてミニカー色見本よりも上の段が最初に色の検証した「コバルトブルー」を混ぜた物で、こちらはブルーに赤味がある為にグリーンと相殺して濁りが発生しまうので却下となりました。赤と緑は反対色なので混ぜると黒(グレー)になってしまうのです。

sworks69 その後改めて取り寄せたのが下段の「オリエンタルブルー」です。黄味のある青なのでグリーンと混ぜても濁りを抑えられました。

青を混ぜた物を3種類作成し、またそれぞれコート数(濃さ)を変えた物も作成しています。

sworks71一番左の色見本が最も青味の強い色で、ちょっと青過ぎたかと思ったのですが、実はそうでもありません。

sworks72 ミニカー色見本単体で見るとかなり黄緑が強く見えますが、これは単に見る環境(見え方)が違うだけです。下に敷いてある色板と同じ色なのですがそうは見えませんよね。しかし間違いなく同じ色なのです。

sworks73と言う事で場所を工場二階のいつもの作業台に移して改めて撮影してみました。先ほどの画像と比べるとミニカー色見本は全然違う色に見えますが、やはり同じ物です。

実際キャンディーカラーとはそういう物で、iPadの画面に写っている車体の色も実際は全然違う色なのかも知れません。ただこの辺は判りようが無く、またオーナー様からも「黄緑にはならないように」といったご要望を頂いておりますので、私的にはこれで丁度良いと思っております。

問題が無ければ一旦これでフレームとフォークを塗装し、完全硬化した後に改めて全体を足付け処理~各ロゴ入れ塗装、そしてもう一度クリアーを塗って完成予定となります。

どうぞご確認の程ご検討を宜しくお願い致します!

トヨタスマートキーカバー ロゴ入れ下準備

key121現在未だ作業が進行中のランドクルーザー用スマート―キーカバーです。

key141先日ロゴ入れ塗装のテストを行ったのですが、どうにも納得出来ない事だらけでしたので、改めて一からやり直す事にしました。

car156 と言う訳で今回は新たにサフェーサー仕上げの高級色見本(笑)を用意しました。オーナー様からこちらのオーダーも入っていますので、テストを兼ねた本番みたいな感じです。

car157 色自体はスマートキーカバーを塗った時の物を取ってありまして、トヨタ純正色「ホワイトパールクリスタルシャイン」(カラーコード:070)となります。

car158 マスキングするのに色見本が安定しないので、端材をレーザーでカットしてジグを作成しました。

car159 間にティッシュを挟んで、とても良い具合にフィットします。

car160 そしてこちらが今回使用するマスキングテープです。いつものマスキング用シートでは無く、普通の和紙タイプのマスキングテープをレーザーでカットしました。

car161レーザーでカットした理由は仕上り精度の問題で、ここまで小さい物をカッティングプロッターでカットしようとするのは難しいのです。勿論メーカーもここまでは保証していません。

car162 レーザーの難しい所は台紙を切らずに残すところで、これの調整が気温にも左右されるのでかなり難しいのです。前回はこれが上手く行かず、今回使っている物も最初の頃(夏)に作った物です。

car163 と言う訳で色見本に貼りました。冶具のお陰で安定性抜群です(クドイですか。笑)。

car164 そしていよいよ本塗りで(ただしまだテストです)、前回上手く塗れなかった3コートSPFシルバーは同じ轍を踏まない様、その時の見本も用意して挑みます。

ちなみに手前のミニカー色見本と奥のLAND CRUISERの色が同じ色で、本来は真ん中の色見本と同じ濃さ(明るさ)にしたかったのですが、全然黒いのが判ると思います。使っているガンが違うので(最初は口径0.6mmのIWATAで、後がSATAの口径0.3mmです)、黒の上に塗ったSPFシルバーが全然足りなかったみたいなんですよね。

car165 と言う訳でいよいよ本塗りです。

car166 前回と同じく、塗っている加減が判るよう色見本も用意しました。

car167 そして前回は「SPFシルバー:バインダー(樹脂)」=1:15の割合だったの物を、今回は1:4まで濃くしました。ロゴは輪郭を綺麗に仕上げたいので極力膜厚を薄くするよう含有量を上げてコート数を少なくする作戦です。

car168 ただしSPFシルバーの含有量が濃いと上の画像のように「ダマ」が目立ちますから、本来はこうならないよう樹脂で薄めてコート数を増やしてメタル目を均一に細かく並べていく必要があります。今回はロゴの線自体は1ミリも無い程細いのでこれは判りませんから問題はありません。

ちなみにテールランプのスモーク塗装を一日掛かりで行うのはこういう事で、コート数を減らして楽をしようとするとムラとダマが目立ってしまうという訳です。

car169 こちらも下色に黒を塗り、続けて「SPFシルバー:樹脂」=「1:4」を塗布します。それぞれドライコートで2コートずつにしました。

car170 イメージとしては、右奥のホワイトパールをベースに、左手前のブラックメタリックがロゴで入るという感じです。

car171 再び工場の二階に戻ってマスキングテープを剥がしてみました。文字一個辺り2ミリちょっとですが、まるで印刷のよう!と言うくらい綺麗に出来ているのが判ると思います。しかも3コートでです(クリアーはまですが)。

car172 こちらが前回カッティングプロッターでカットしたマスキングシートを使った方です。文字の線にバラつきがあるのが判ると思います。と言っても普通はここまで寄っては見ないのでそんなに粗には気づかないんですけどね。それよりも色が黒過ぎてメタル感は殆ど感じられません。

car173 こちらが今回のレーザーでカットしたマスキングテープを使った方です。全然違いますよね。

car174 ちなみに色味ですが、光が当たるとSPFシルバーが輝くので淡く見えますが、

car175少し角度を付けると下色の黒が透けるのでこのようにクッキリします。これが3次元的な形だと金属っぽく見えるのですが、今回のような細い線だとそれが表現し難いので、メタリックは少し強調し過ぎるくらいのこの程度で行こうと思っています。

car179その後クリアーも塗りまして、スマートキーカバーの前にまずは色見本キーホルダーの方は本塗り完了となります。

と言う訳でようやくここで目途が立ちましたて、タイミングが合えば年内には本塗りを行いたいと思います。ただその後にトヨタ極小エンブレムのレジン埋め込みなどもありますので、完成はもう少し先になるかと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW MINI 外装パーツ一式 本塗り

mini68 いきなりの紹介で申し訳御座いませんが、本塗りは無事完了しておりまして、ただ下地作業などは他のご依頼品と並行して行っていましたのでそちらはまとめて紹介させて頂きますね。

リヤバンパープロテクターはペラペラで作業がし難いので、裏側をマスキングした後に段ボールを貼っておいています。

mini69 素地の表面はザラザラとした梨地がある為、ダブルアクションサンダー#120で削り落とし、その後#180でペーパー目を均します。樹脂の種類はABSで切削性が良いのが特徴です。塗装する素材としては比較的やり易いのですが、溶剤で多少溶ける所があるので、シルバーなど淡い系のメタリックはサフェーサーなどの塗装が望ましいです(溶剤で侵されたとしても黒系は目立たないのです)。

mini67 研磨後、よく脱脂清掃をしたらプラスチックプライマーを塗布します。

mini83 続けてウレタンサフェーサーを塗布します。素材が柔らかいので塗料には軟化剤を入れてあります。

mini70 その後60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、全体にガイドコートを塗ったら研ぎ作業をおこないます。連続して紹介していますが数日に分けて作業しています(特に今回は部品毎に下地作業が違うのでそれぞれを同時には行っていません)。

mini71 サフェーサーの研ぎは最初から水研ぎでも良いのですが(昔はそうしていました)、作業時間を短縮する為に今はエアーツールを使って#320→#400までを空研ぎで行っています。

mini72 その後は昔ながらの水研ぎで(いや今も普通ですが)、最初は固い当て板と#600を使って面出しをし、その後柔らかい当て板でペーパー目を均し、さらに#800で目を整えます。

mini73 ウィンドウォッシャーノズルカバーは素材がステンレスの為、下地処理にサンドブラストを使いまいた。普通にペーパー掛けしても良かったのですが、他のご依頼品と一緒に行ったのでこの方が早かったのです。

mini74 アンカー効果としても勿論普通にペーパー掛けするよりもサンドブラストの方が有効です。ネックとしては、脱脂する時にウエスが絡まったり毛埃が残ったりする事ですかね(塗装屋さんなら判りますよね)。

mini75 良く脱脂し、表→裏とプライマーを塗ります。

mini76 裏側はそのままでも良かったのですが、サンドブラストが当たってしまっていたので一応プライマーを塗っておき、さらにガイドコートの序に黒のベースコートを塗っておきました。

mini77 そして本塗り開始です。作業自体は別々に行っていて、最後に来てようやく集結!みたいな感じですかね。

mini78 ウィンドウォッシャーノズルカバーは裏側に丸めたガムテープを3段に貼り付け(ドラえもんに登場する空き地の土管みたいな形です)、それをワニクリップで掴んで固定しています。

mini79 アウターハンドルカバーはポリカーボネート製の新品なので、表面を空研ぎ#800(アシレックスレモン)で足付け処理のみで大丈夫です。フチまでしっかり当てておくのが肝ですかね。プラスチックプライマーも満遍なく塗っておきます。

mini80 色はソリッドカラ―の黒で、ベースコートに原色の黒(STANDOX MIX571)を塗り、その上にクリアーを塗った2コートソリッドとなります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、軟化剤を入れた仕様となっています。

mini81 アウターハンドルに限らず小物はフチまでしっかり塗る必要があるので、塗り易いよう左手で持って右手でスプレー出来るようにしています。昔はドアミラーを吊るして塗ったりもしましたが、今そうしようとは思いません。どれも磨き処理を想定していないので(お任せコースは磨き作業を行わないのが前提です)、塗りっ放しで綺麗に仕上げられるよう塗装の際のセッティングにはかなり重きを置いています。

mini82たかが小物と思うかも知れませんが、今のうちにはこれしかありませんので、小さい物でもかなり本気で対応しています。ゴッホゴッホ(少々疲れたイメージで。笑)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーマイク塗装承ってます

min170 先日到着しておりましたゼンハイザーのボーカルマイク、E945です。この度のご依頼、誠に有難うございます!

min171 ご依頼内容としては、マイク全体を白い白に、さらにオーナー様がデザインされたロゴとネームをゴールドメタリックの塗装で入れるよう承っております。

判り易いようにイメージイラストも作製していますのでそちらを紹介しますね。

mic163 マイクのイラストはテンプレートとして作成してある物があるので、それの色を変更し、ロゴデータを配置すれば簡単に出来るようになっています。

ちなみに私が独立しようと思って最初に始めたのはパソコンの「タイピング」の練習で、それまではキーボードを見ながら人差し指で打っていましたが、これからはとにかく文字を打つ量が増えると考え、「特打」(と言う当時有名なソフトがあったのです)でブラインドタッチを覚えました。OSはまだWindows3.1でした(懐…)。

その後は業務内容が車の塗装から「小物」に変わった事で、ロゴ入れなどの作業が増えましたから自然とIllustratorのソフトを使えるようになりました。と言っても殆どがトレース作業なので使える機能は極僅かなんですけどね。それでもかなり仕事には役立っています。

min172と言う訳で元のデータを使って早速マスキングシートも作製しました。と言うのもここまで細かいと機械がカット出来る能力を超えているので、もし上手く出来ないようならデカールでの対応も考えなければならないからです。そうなると費用も上がるので最初に確認しておく必要があったと言う事です。かなり厳しい箇所もありましたが、筆圧をわざと弱めにして二回に分ける方法で何とか綺麗に切る事が出来たと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させていただきますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難うございます!