ゼンハイザーマイク塗装 完成

mic156大変お待たせしました!ゼンハイザーのボーカルマイクe945の塗装、本日完成となります。

mic157ベースカラーはVW社の「キャンディーホワイト」で、SENNHEISERのロゴはSTANDOX SPFシルバー JLM-906を原色そのままで使用しています。

mic160 SPFシルバーは通常のシルバーに比べて金属感が強いのが特徴です。透かしは黒いので白地にロゴが埋まってしまうという事もありません。

mic158白への塗装は相変わらずの人気で、先日もライブイベントで使用するマイクもお納めしまして、現在も新たに二本のマイクが届いています。内一本はホワイトパールでしたが、全て白系と言う事でその人気が伺えます。ステージ上だと映えるのかも知れませんね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW Fuel Cap

bmw256 BMW純正のフューエルキャップです。オーナー様は以前から当店をご贔屓頂いている方で、今回はお友達も誘って頂き同じ物を2個ご依頼頂きました。

bmw257 元々は樹脂素地の梨地状態で、こちらを一目見てハイオク仕様だと判るようなイエローへの塗装でご依頼となりました。

sti12ご希望されるイメージは、以前当店で施工したこちらのスバル純正フューエルキャップで、これを基に新たにデータを作製します。

bmw249 各ロゴのサイズや配置を確認する為、イメージイラストを作製しました。今回は中央にBMWのロゴマークも入れるよう承っています。

alps2 (1)デカールの作成は専用紙とドライプリンターを使って作製します。

alps1

一般的なインクジェットプリンターと違い、マイクロドライプリンターのプリント方式は昔ながらのインクリボンを使った印刷ですが、これ故に紫外線などでも褪色のしない印刷が可能となります。

bmw317印刷方法はそれぞれの色毎に別けて行います。これが少し面倒ですかね。

bmw321白色は一回刷りだと下地の色(今回はイエロー)が透けてしまう為、二回に重ねて行います。ただし普通に白を二回重ねるとインク同士の密着が悪い為、最初に「特色ホワイト」と下地として印刷し、その上に「ベースドホワイト」を重ねます。

それぞれの白のインクリボンの特徴としては、


【特色ホワイト】

長所・・・他の色と重ねて印刷が可能

短所・・・特色ホワイトを重ねて印刷すると密着が劣る


【ベースドホワイト】

長所・・・特色ホワイトの上に重ねても大丈夫

短所・・・上に色を重ねると密着性が劣る


と言った事が挙げられます。白を三回以上重ねる場合は不明です(私的には耐久性の面で駄目だと思います)。

bmw316 MDプリンターを使った印刷の弱点としてはインクリボン同士の重なりで、当店で使っているプリンターはオーバーホールを行ってそれに関しての対策はしていますが、それでも塗装屋の目で見てしまうと判ってしまう場合があるので、それの対応策の一つとして「印刷位置をわざとずらし、大量に印刷してその中から一番良い物を選ぶ」と言う事で対処しています。

bmw319 色の透け具合は実際に似た色の色見本帳に貼って確認します。

bmw320 ロゴと文字のデカールが完成しました。

bmw297 キャップには彫刻状のBMWロゴがあるので、それを削り落とします。

削って凹んだ分はパテを盛ってラインと整えます。

bmw298 プラスチック表面には火炎処理を行い、プラスチックプライマーを塗ってパテを塗布します。

bmw299 全体を研磨して足付け処理をし、よく脱脂洗浄を行ったら再びプライマーを塗ります。

bmw322 続けてサフェ―サーを塗布します。

bmw325 色は以前施工した時の物を参考に新たに作成します。白・イエロー・オーカーでハイオクをイメージする色にしています。

bmw323 サフェ―サーは60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、全体にパラパラと黒を塗ってガイドコートとします。

bmw324当て板を使って#320~#400で空研ぎし、#600~#800の水研ぎで全体をならします。

bmw329サフェーサーにより平滑なラインを形成しました。

bmw330まずはベースコートのイエローを塗り、しっかりと自然乾燥させたらデカールを貼り付けます。

bmw331デカールは専用の接着剤(マークセッター)と、水に水溶接着剤(木工用ボンド)を溶かした物で貼り付けます。

bmw332位置を決め、筆や綿棒を使って扱きます。

bmw333十分に乾燥させます。

bmw334デカールは貼ったそのままだと綺麗ですが、これにクリアーを塗ると厚みの段差がハッキリと現れるので、必要(ご希望)に応じてクリアーは二度塗り(二回分の塗装)を行います。

bmw335クリアーを塗って下塗り完了です。

bmw336とても綺麗に見えますが、

bmw337デカールの段差が判ります。

この後熱を掛けて塗膜が硬化したら再度表面を研磨して平滑にし、もう一度クリアーを塗って本塗り完了となります。

342 一度目のクリアーが完全硬化した状態です。

341 デカールの段差が判ると思います。

343 これを平滑に研磨して、さらに全体に足付け処理を行います。

345後はクリアーを塗るだけと言う所だったのですが、どうせもう一度塗るならと言う事で少し気になっていたBMWロゴ部分の水色の部分も塗る事にしました。

元々こちらはデカールにドライプリンターで「白→シアン」で水色を表現していましたが、この時の少し前にBMW EVO2のMカラー純正の水色を発見していたのでそちらを塗る事にしました。

346こちらがその色となります。

347BMWロゴの水色を塗り、

348再び台にセットして

349クリアーを塗って本塗り完了です。

bmw339熱を掛け、塗膜が完全硬化したら完成となります。

bmw340bmw341クリアーの二度塗りでデカールの段差も感じられません。

bmw342クリアーには耐薬品性・耐溶剤性に優れた「クリスタルクリアー」を使用しています。

bmw343これでガソリンスタンドでハイオク以外を入れられてしまう心配もありませんし、他人(または家族)が給油しても間違える事も防げると思います。

Wilsonカーボンテニスラケット 本塗り

wilson11 先日旧塗膜を剥離しサフェーサーを塗布しておいたウィルソンのカーボン製テニスラケットです。

全体にガイドコートを塗り、#600→#800で水研ぎを行います。通常は最初に#320~#400で空研ぎを入れますが、面自体が少ないのでこういった場合は#600からで大丈夫です。

wilson12 サフェーサーを研ぎ終わったらよく清掃し、マスキングをし直して台にセットします。

wilson13 台からは抜けるようにしてあるので、本塗り時は左手でラケットを持って右手でスプレーします。

wilson14 ベースコートの黒を塗り、つや消しクリアーを塗って本塗り完了です。

wilson15 艶消しクリアーは基本的に艶ありのクリアーと同じようにウェットに塗り込みますが、塗装後徐々に艶が消えていきます。塗料中に入っているつや消し用の顔料(ポリカーボネート粉では無いかと聞いたことがあります)が表面に並び、光の反射を抑制しているのではと思います。

wilson16 触るとまだ手の跡が付くような状態で、こちらも一晩は常温で置いてから熱を掛けるようにしています。

wilson17 見た目は缶スプレーのつや消し黒と同じですが、塗っているクリアーは艶ありのクリアーと同様の強度がありますのでご安心下さいませ。身近な物としては自動車のボディの塗装と同じ物と考えて頂いて大丈夫です(新車時と補修では厳密には違う塗料ですが考え方としては特に問題ありません)。

wilson18穴の中には元の色の赤や白などがありましたので、そちらは黒で見えないようにし、クリアーは極力穴の中には入らないようにしてグロメットがきつくならないようにしておりますのでご安心下さいませ。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ジュークリヤガーニッシュカバー&メッキモール 本塗り

juke9 先日メッキ素地用の下地処理を行い、サフェーサーまで仕上げていた日産ジュークのフロントグリルメッキモールです。

元のメッキ素地自体は平滑なのですが、その上に塗ったプライマーやサフェーサーで肌が出来てしまっていますので、#600→#800の水研ぎで研磨して平滑にします。

juke10 マスキングを貼り直して台にセットします。結構大きいので流石に持っては塗れませんが、フチまで塗れるように浮かした状態にしておきます。

juke11 ミラーカバーは新品塗装済み品をご用意頂きましたので、空研ぎ#800(アシレックスレモン)で足付け処理を行っています。素材の厚みは1ミリくらいあるので断面も全てペーパーを当てています。

juke12 リヤガーニッシュ用ステンレスカバーはサンドブラストで足付け処理を行い、その後プライマーを塗ってあります。プライマーは薄膜なのでサフェーサーのように肌を荒らす心配はなく、ただあまり派手に研ぐと下地が出るので軽く表面を研ぐ程度に留めます。

よくエアーブローし、最終脱脂を行ったら本塗り開始です。

juke13 ベースコートを塗布し、クリアーを塗って本塗り完了です。

juke14 色は当初「半艶の黒」でのご指定でしたが、先日こちらで紹介したスバルレガシィのフロントグリルメッキモールに塗装したクリスタルブラックシリカ(カラーコード:D4S)の色が気に入られたとの事でこちらに変更となりました。「日産なのにスバルの色?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、メーカーによる塗料の違いといったような概念は塗装にはありませんので全く気にされなくて大丈夫です。それぞれの色は顔料の構成で決まるだけです。

そう言えば時々ネットの掲示板などで「フェラーリの赤は特別だからその辺の塗装屋では調色は無理」みたいな文言を見かけますが、車の塗装屋さんが読んだら呆れると言うか多分噴いてしまいます。ニトロセルロースラッカーが全盛の、外国車自体が珍しいと言う時代ではもう無いんですから・・・。

juke15 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

juke16 こちらの「スバルクリスタルブラックシリカ」(カラーコード:D4S)は粗目のメタリックが使われているのが特徴で、パッと見は黒に見えますが、ピシピシとメタリック粒子が輝いて見えます。その他ブルーメタリックやグリーンの原色も入っています。後に判り易い画像を紹介しますね。

juke17リヤガーニッシュ自体を外すのは大変だと思いますが、こういった社外品のカバーを塗って貼るのは手軽で良さそうですね。

juke18 そして今回一緒に塗装している色見本用の注型ミニカーです。何も無い液体(樹脂)の状態から作成している、一応PRO_Fitオリジナルの物でして、まだちゃんと紹介はしていませんが「塗装のご依頼のついで」と言う事で現在¥1,000(税別)で仮販売を行っています。

juke19この金額は勿論塗装費を含めてで、通常この辺のサイズでも塗装費だけで¥7,000~¥10,000程は掛かりますから、結構お得だと思います。と言っても使い道が無ければ何の意味も成さない物なのですが・・・。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

S-WORKSカーボンフレーム&フォーク 塗色確認

sworks11SPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークはサフェ研ぎまで完了しましたのでいよいよ色の作成~検証を行います。尚上記はイメージイラストなので誤字とかは気にされなくて大丈夫です。今気づいてビックリしました・・・(まあいつもの事ですが。苦笑)。

sworks43 本物の色板はスチール製の板なのですが、取り敢えずは検証なので厚紙をカットした物を使います。本当はそれ専用の物(紙やフィルム)もあるのですが、小物塗装だとそこにコストは掛けられませんので、お客様に頂いた廃資材を利用させて頂いています(先日もマスカー有難う御座いました!)。

sworks44 キャンディーカラーの下色は、以前施工したキャンディーゴールド(イエロー)のS-WORKSと同じく粗目のシルバーメタリック、STANDOX原色 MIX598を使います。スタンドックスの中で一番目の粗いメタリックとなります。

sworks45 MIX598はとても隠ぺい力が弱いので下色に普通のシルバーを塗っています。DUPONTのシルバーは下から上まであり得ないくらい隠蔽が強いので、そこからSTANDOXに移行すると余りの酷さにビックリしますよね(まさに私がそうです)。

sworks46 そしてその上に透過性のグリーンを塗布します。原色はハウスオブカラーで、ベースクリアー(樹脂)に8%程添加しています。

sworks47 1コート毎に乾燥させ、5コート程塗り重ねていきます。色の確認なのでクリアーはこの作業では塗りません。

sworks48 画像だと普通の色なのですが、キャンディーカラー特有の透明感のあるグリーンになっています。

sworks49 ただオーナー様から頂いた資料画像と比べると黄色味が強い感じで、もう少し青味が欲しいところです。

sworks50 と言う訳で前回W124のエアークリーナーボックスの塗装で使用した同じくハウスオブカラーのコバルトブルーを混ぜる事にしました。

sworks51で、色味は青くなったのですが、ただどうもコバルトブルーが赤味寄りの青なので、それが緑と相対して色が濁ってしまう傾向にあります。赤と緑は反対色なので混ぜると黒(実際はグレー)となって折角の発色が損なわれてしまうのです。この辺は色の基本ですよね。

と言う事で、同じ青でも黄色寄りの青を新たに取り寄せましたので、もう一度改めて検証してみようと思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ。