レガシィツーリングワゴンテールランプ 本塗り

 こちらも先日下準備を行っていたスバルレガシィツーリングワゴン(BR9)の純正テールランプです。

 塗装屋さんなら判ると思いますが、台に使っている物には塗料のミストが付着し表面がザラザラになっているので、テールランプ等の透過性塗装を行う前日までには高圧洗浄機を使ってブース内全てを綺麗に洗い流しています。

 プラスチックプライマーを塗り、ご指定の濃度になるまでスモークのベースコートを少しずつ塗り重ねていきます。

 スモーク濃度は以前ご依頼を頂いたインプレッサG4のテールランプを参考にとご指定を承っております。スモークで黒くするというよりは、明るさを抑えて渋くするような感じです。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります(STANDOXといってもクリアーは色々あって、毎回わざわざ説明をしているのは隠したい事を敢えて隠さないようにしている為です)。

 ぱっと見はスモークが効いていないように見えますが、

塗った箇所に同じ物(マスキングテープ)を当ててみるとしっかりスモークが掛かっているのが判るかと思います。

この後ブースのファンを止めてしまうと、静電気の作業か何かで他のところにあった埃が被塗面についてしまうので、指触乾燥するまでの1時間くらいはそのままの状態で風を流しておきます。この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

カワサキZ900RSテールランプ 本塗り

こちらも先日下準備を行っていたKawasaki Z900RSの社外品テールランプです。かなり早いタイミングですが、テールランプ等の透過性塗装はそれ単体では採算が合わず、ある程度の数が纏まってから塗装するという形態でやっておりますので、タイミングさえ合えば予定していたよりも早く塗れる場合があります。

またその逆にご依頼が集まらなければ想定以上に長くなる事もあり、これらはご依頼頂くお客様次第となるところがありますので、当方では予想をする事ができません。何卒ご理解を頂ければ幸いです。

 よく脱脂清掃をし、プラスチックプライマーを塗布します。

 まずは透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。通常は「キャンディーレッド」と呼びますが、今回のようにレンズ系に塗る場合(下地にシルバーを塗らない場合)はこう記載しています。

このままだと純正と同様の鮮やかな赤で、

 そこにスモークを重ねていきます。どちらもベースコートです。

 スモークの濃さは、以前ご依頼を頂いたハイエースのテールランプを参考に調整をしています。

ちなみに赤だけなら通常濃さの調整などはしないので【お任せ仕上げコース】でも対応可能です。スモークを塗る場合は濃さの調整が必要なので【標準コース】以上でのお受付が基本となります。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

ぱっと見は綺麗ですが、微小なゴミが着いているのと、レッド&スモークはどうしてもベースコートの膜厚が着き艶が引ける傾向にありますから、最後には磨き処理も行います(【お任せ仕上げコース】では磨き処理は行わないので塗ったそのままとなります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルWRX STIテールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたスバルWRX STIの純正テールランプです。しっかり脱脂清掃し、エアーブローを何度も繰り返し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

 この型のテールランプはまだ5回くらいしか施工事例がありませんが、殆どの方から「良かった」とご感想を頂いておりまして、少し前にお納めした同型テールランプとエンブレムの塗装をご依頼頂いたオーナー様のインスタグラムでは、組付け後の画像が紹介されていましたので紹介をさせて頂きます。

 

instaglamの記事をそのままWordpressに組み込めるのを今まで全く知りませんでした・・・。

 含有量を減らした薄いスモークを塗り重ね、ムラ・ダマが出ないようご指定の濃さに近づけていきます。

 単にスモークにするならもっと簡単な方法があるのですが(トップコートクリアーに直接スモークを入れて塗るのが一番簡単です)、それだと濃さの調整が難しくなるので、通常の塗装と同様、ベースコート+クリアーの2コート仕上げとしています。

濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります(オプションでこちらに変更が可能です)。

 テールランプ塗装時の塗膜構成としては、プラスチックプライマーに2コート、スモークのベースコートに4~6コート、クリアーのトップコートに2~3コートが基本となります(また場合によっては変則的に行う事もあります)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

ホンダヴェゼルテールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたホンダヴェゼルの純正テールランプです。今回はかなり複雑内容となるので、少し順番を変えて今回に挑みました。

 まずはレンズ全体を脱脂処理し、予め作成しておいたマスキングシートをバックランプ部に貼り付けます。

 その後よくエアーブローして埃を飛ばし、クリアーレンズ部を残してマスキングをします。

 左がボディ側(コーナー側)、右がテールゲート側のテールランプとなります。

それぞれのクリアーレンズは、内部の反射板の構造やレンズ面積(開口部)の違いからか、以前行ったスモークではそれぞれ濃さが違って見えるとの事で、今回はわざとこれらのスモーク濃度を変えてそれを目立たなくするといったご依頼となっています。

 プラスチックプライマーを塗り、スモーク(ベースコート)を塗り重ねていきます。

 画面左側のテールゲートのレンズよりも、右側のコーナー側レンズを濃くする為、この時点でスモーク濃度に差をつけておきます。

 そしてマスキングを剥がします。

 テールゲート側の小さいレンズは、内部反射板の作用により、見る角度によってスモークが濃く見えたり薄く見えたりの差が激しいのが特徴です。

 それらに注意し、問題が無いようなのを確認したら再びプラスチックプライマーを塗布します。

 そして全体に「極薄めと薄目の中間」の濃さでスモークを塗布します。

 最初に塗ったクリアーレンズ部も一緒にスモークを重ねているので、その分を考えて濃さを調整しています。

 赤いレンズ部も反射板(メッキ)が強いので見る角度によってはスモークが掛かっていないように見えますが、マスキングシートの切れ端を貼ってみるとその差が良く判ると思います(元々同じ淡い青緑色です)。

 そしてバックランプ部のマスキングシートを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗布します。

前回他店で塗られたテールランプのスモーク塗装は簡単に剥がれてしまったとの事ですが、多分このプラスチックプライマーを塗っていなかったか、足付け処理をしていなかった、または脱脂不足で油膜が残っていた等が原因だと思います。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーレンズ部が黒いので、赤いレンズ部のスモークが薄く感じられますが、先ほど紹介した画像の通りしっかりスモークが掛かっているのでご安心くださいませ。

尚この画像だと、赤いレンズ部分が「極薄めと薄目の中間」、クリアーレンズ部が「標準濃度よりやや薄目」となっています。

 こちらのリヤゲート側テールランプは、赤いレンズ部分は同じく「極薄めと薄目の中間」、小さい三角部分は「薄目」、バックランプ部はクリアー抜きとなっています。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります(今回のターンは全てこちらのクリアーとなります)。

 ぱっと見は単なるスモーク塗装に見えますが、以前行ったポルシェボクスターのテールランプぐらい複雑な内容となっています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!