先日メッキの枠を艶消し黒に塗装していたスバル純正エンブレムです。アクリルプレートはその前に既に塗り終わっていました。
元々着いていた両面テープを基に、新たに作成した物を貼り付けます。
厚手の両面テープは曲線を綺麗にカットするのは(手作業では)とても難しいのですが、レーザー加工機を使うとこのように美しくカットする事が可能です(そこに余り意味は無いのかも知れませんが・・・)。
画像だと上手く表現出来ないのですが、今回のオレンジは蛍光顔料を使用しているので、通常の顔料(STANDOX)を使ったオレンジと見比べてみると、かなり彩度が高い色となります。
周りの照明を暗くしてブラックライトを当てると、蛍光オレンジに塗った部分だけが光を反射させます。
最初の状態も紹介します。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
メッキの剥離は当初考えていたよりかなり難しく、途中、新しい物を購入して「無理でした・・・」とお詫びする事も考えたのですが(代替案として表側からキャンディーオレンジの塗装も検討していました)、今回ウェットブラストを使えるようにした事で何とかなったという次第です。
平面部分は問題無く目視出来たのですが、星の尖った部分がプレスラインによる屈折と相まって非常に見え難く、完全に除去出来たと思っていざ塗ってみると、砂粒のような黒い点(後に残メッキと判明)を発見し、全て剥がしてやり直すという事態に見舞われました。ほぼ一日分の時間を後退し、さらに先の見えない作業をするというのは流石に心が折れますが、何とかなって本当に良かったです。
枠のメッキはそのまま上塗りを行っても密着しませんので、いつものようにそれ用の下地処理を行ってから艶消しの黒を塗っています。
しっかりウェットに塗る事で表面はツルンとした艶消しになり、傷も付き難くなっています。
スバルのエンブレムは今までも何度か塗らせて頂いていますが、六連星の部分のメッキを剥がして色を着けたのは初めてですので、今後サンプルで色々な仕様を作成してみようと思います(ただウェットブラストを使っても簡単に剥がせるという訳では無く、結局かなりの手間が掛かるので新たなご依頼が入るのを待つかも知れません)。