先日サーフェサーを塗っておいたトヨタRAV4のウィンドウスイッチパネルや、
ピラーカバーパネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。研ぎ作業の際、凸凹を視覚で判断し易くなり、また研ぎ残し(足付け不良)を防止する為ですね。
最初は当て板と#600を使ってライン出し行い、その後#800~#1500でペーパー傷の目消しを行い、フチは布状研磨副資材を使って足付け処理を行っています。
塗装の現場では水仕事が多いのでこの時期はあかぎれが酷く、毎晩寝る前に軟膏を塗って絆創膏を貼るのが日課になっています。爪を切るタイミングも間違えると深爪になって辛いので、その辺のセルフケアが必要ですかね。
既に一度熱が掛けてあっても、他に何か熱を入れる物があれば一緒に恒温機に入れて二度焼きを行ったりもします。
裏のマスキングを貼り直します。EPDM製のスポンジは糊と密着し易く、そこにテープを貼ってしまうと剥がす際に切れてしまうので、そこに糊がつかないよう工夫が必要です。
芯棒に固定する前に全体を脱脂処理しておき、本塗り直前の最終脱脂では見える面(表面と側面)をしっかり処理します。
最終脱脂では新しいウェスを使用し(キムテックス)、一度使ったそれを芯棒に固定する前に使ったりします。さらにそれはサフェやパテ前の脱脂処理に、さらにその後は工具やドアの把手等の清掃に使います。とにかく手に油が無い状態を維持しないといけなく、なのでそれがあかぎれの原因にもなっているんですよね。
今回はピラーカバーやウィンドウスイッチパネル等をトヨタ純正「BLACK」(カラーコード:212)で、
こちらのフロントピラーカバーのみトヨタATTITUDE BLACK(カラーコード:218)となります。前者がソリッドカラー、こちらがメタリックですね。ブルーパールも入っています。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
塗装はかれこれ30年近くやり続けていますが、未だにその全てが難しく、また楽しさがあります。
スイッチ部分はそのまま塗っても塗料が入らない為(肌が悪くなる為)、ノズルパターンを細くして最初にある程度塗り、その後パターンを開いてさらに入り込むように角度を付けつつ全体にコートしています。
また表からではどうしても入らない箇所もあるので、そういった場合は先に裏側から塗っておいたりもします。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!