GIOSカーボンフォーク×2 下準備

gios2 先日お預かりしていたGIOSのカーボンフォークです。本塗りはまだ先になりますが、もしかしたら何か問題が起きてしまうのではと思って先に削っておく事にしました。いざ削ってみたら実はデカールがカーボン繊維と一体式だった!なんて事もあるかも知れませんからね(いやそんな訳は無いのですが、それが預かってから一ヵ月後の報告だとしたらその間何やってたんだって話になりますので・・・)。

最初は#320→#400で空研ぎを行い、クリアー下に貼ってあったデカールは全部削り落とします。

gios3 その後は#600→#800の水研ぎでペーパー目を消し、最後はさらに#1200で均します。

gios4水で濡らした状態にしてデカールの跡が無ければOKです。ただしクリアーの下の層にあるボカシで黒く塗られたところまでで削っているので、本塗りの時は同じ様に黒(濃いスモーク)をグラデーションさせて塗ってからクリアーを塗装します。

ちなみに元々塗られていたクリアーは、肌が悪いまま重ねりをした典型的なデロデロ状態だったのでこれも#600の研ぎで均しておきました。普通は肌調整してから塗るのが基本なのですが、製品の場合はコストを上げられないと言う事情があるので仕方ないのでしょうね。

来週は半ばから夏季休業日となりますので、本塗りは連休が明けてからとなる予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

GIOSカーボンフォーク塗装承ってます

gios 先日到着しておりました20インチホイール用のGIOSカーボンフォーク×2本です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、現状クリアーの下に貼ってあるGIOSのロゴシールを削り落とし、再度クリアーを塗装して「カーボン素地のロゴが無い状態」で承っています。

gios1ただフォークの上部と下部には下地を隠す為に黒がボカシで塗られていて、シールを削った際にはこの黒も削り落としてしまうので、クリアーを塗る前に今と同じ様に黒をグラデーションのように塗装してからクリアーを塗ります。工程としては以前SCOTTのカーボンフォークと同じ様な感じですかね。尚クリアーは「クリスタルクリアー」への変更で承っています。素材がカーボンですから耐UV性のあるクリアーが良いですよね(私の自転車もそうしたいのですが・・・)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ヴィオラ・ダ・ガンバ カーボンケース 分解

viola3 先日お預かりしておりました「Viola da gamba」なる弦楽器用のカーボンケースです。実作業はもう少し先になりますが、新たに取り付けるネジ等の手配もあるので先に分解しておく事にしました。

viola9付属品の固定には全てリベットが使われていて、これについては自動車の板金塗装をやっていれば慣れているので問題は無いのですが、如何せん取り外しがとても面倒です。場合によってはドリルだと空転(共周り)してしまうのでベルトサンダーとかで外すような事になりますからね。しかも50個くらいあったりと・・・。

viola4 と言う事で片っ端からドリルで揉んでいきます。リベットの両側にはカーボンが割れないようにワッシャーで挟むようにして取り付けられています。

viola5 ケースの内部には全体にウレタンマットが貼ってあって、リベットを外す部分はそこをカッターで切り抜きます。単にリベットの膨らみだけならば小さい穴で済んだのですが、ワッシャーがある為にその分少し穴が大きくなってしまいます。最後に同じような素材を貼って違和感の無いようにしたいと思います。

viola6 そして分解完了です。思ったよりも大変でしたが、組付けはリベットでは無くネジとナットを使う予定なので次回また分解するような時は断然作業は楽になるかと思います。

viola7 ケースの中に着いていたクッションパッドや固定ベルトなどです。楽器に合わせて位置が決まっていると思うので一応判るようにしておきました。

viola8 そして付属品です。着いていた場所や向きが後で判るように外す前の状態で全て撮影してあります。

初めて触れる物だと手探り的な所があってどうしても時間は掛かりますが、むしろ毎日同じ事を繰り返す作業よりかは楽しめるような気がします(商売としては良く無いんでしょうけどね)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次はガッツリ研ぎ作業になりますのでタイミングを見計らって少し先になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ヴィオラ・ダ・ガンバ カーボンケース塗装承ってます

viola紹介が遅れましたが先週お預かりしておりましたヴィオラ・ダ・ガンバなる楽器のカーボン製ケースとなります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
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ご依頼内容としてはケースについた傷の修理なのですが、小傷は全体的に散らばっている事と、カーボン製品特有の塗装面全体に現われたカーボン繊維目が凄いのでそれらを平滑にした上で全体を塗装し直す内容で承っております。またどうせ全部塗るならと言う事で、現状の色から違う色への変更もご検討頂いております。本日幾つかの色見本を選んで送付しましたのでお好みの色を選んで頂ければと想います。
尚、素材自体はカーボンで、その上に塗られているのは一般的な2液ウレタン塗装のようですから塗装自体はどこの自動車塗装屋さんでも出来ると思います。ただオーナー様も既にそういったショップさんにはご相談されたようなのですが、やはりと言うか良い顔はされなかった模様です。ちなみに今回の費用的にはレンジローバーのボンネットを正規ディーラーで塗るくらいの金額で(どうか察して下さいませ)、世間一般的には決してお安い金額ではありませんが、それでもどちらを選ぶかといったら前者が普通ですよね。「いつもやっている事と違う」と言う事はかなりの恐怖ですので(勿論私もです)。
viola2
今回付属品は全て外して作業する予定で、ただどれもリベットで固定されていますから、取り付け時のリスクと今後の事を考えてそれらは全てネジに変更する事で承っています。まずはそれらの調達からですかね。
それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スイフトスポーツ用カーボンフロントグリル 本塗り

swift30大変お待たせしました! 先日下地処理を終えていたスイフトスポーツ用の社外品カーボンフロントグリルは無事クリスタルクリアーで本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。最終は#1200水研ぎ仕上げとなっています。

swift31 ちなみに最近気温が上がって来ましたのでそれに伴って使用する塗料材料も変更しています。

主材となるクリアーは今回は「クリスタルクリアー」を使っていますのでこれは通年変わりありませんが、硬化剤とシンナーはそれぞれ4種類程度の設定があるので気温や塗装面積、作業内容(最速仕様など)によって変えます。スタンドックスの場合はそれぞれの商品名が「温度」となっているのでとても判り易く、この時の硬化剤は「15℃~30℃)の物を、シンナーは「15℃~25℃」の物を使用しています。ただしこれが広い面積、たとえば車体側面などの場合はシンナーを「25℃~35℃」のように揮発の遅い物に変更して対応したりします。

swift32画像は塗り終わったばかりの状態で、完全硬化後もこのままの姿であるのが理想なのですが、やり方を間違えたり塗料材料が良くなかったりするとそうならない場合もあります。

イメージ的にはシンナーを多く入れば肌が伸びるような感じがしますがこれは全く逆でして、むしろシンナーは少ない方が綺麗に仕上がります。肌を伸ばすのは先ほど紹介した硬化剤やシンナーの種類を変更で対応するのが基本で、シンナーを多くすると乾燥硬化後の「艶引け」が起こるので宜しくありません。と言っても最近の塗料でそんな事をする人も居ないと思いますけどね。

ただ気温が上がって来て、先ほど紹介したような「揮発速度の遅いタイプの物」に変更した場合は塗装が終わってからの溶剤揮発速度も遅くなりますから、塗膜中に溶剤分が残っている内に熱を入れてしまうとそれが塗膜から抜けていく過程ではやはり艶引けを起こします(と言っても普通に感じられないレベルの場合もありますが)。

なので私的に実践している事としては「塗ったその日には熱を入れない」ということで、指触乾燥するまではブースは回しっぱなしにして(塗装後1時間~2時間くらい)、その日は時間的に余裕があっても熱は入れずそのままにしておきます。そうすれば塗膜中の溶剤は一晩掛けてゆっくり抜けていくので塗膜の表面を荒らす事もありません。ブース焼きで初期乾燥と本乾燥の二段階で出来る仕様も勿論知っていますが、やはりそれでも避けられない所があるのです。ただ他に塗装屋さんが居る場合でそんな悠長な事をしていたらちょっとヒンシュクでしょうけどね。

今回のご依頼も含め【お任せ仕上げコース】の場合は磨き作業はしませんが、「磨かなくて良い」=「仕上がりが悪くても仕方ない」と言うことでもありませんので、塗りっぱなしの状態で綺麗に仕上げる必要があるのです。これがまた結構なプレッシャーだったりするんですけどね。全然楽が出来ません(苦笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。カーボン(&グラスファイバー)製品なので熱は控えめにしたいですから発送まではいつもより長めに寝かさせて頂ければと思います。予定としては来週半ば~末くらいになる予定です。もう少々お待ち下さいませ!