スペイドテールランプ塗装 ほぼ完成

spade21 こちらもお待たせしました!スペイドのテールランプもほぼ完成となります。発送は週明け以降になりますが先に撮影を済ませておきましたので御案内をさせて頂きますね。

spade22 中央の白い帯は車体色と同色で、これ単体で見るとちょっと異様な感じですが(謝)、実際に車体に付くと同化しますので一体感が生まれる、と言う訳です。もう普通のテールランプでは駄目なのかも知れませんね(笑)。

spade23先程紹介した「完全硬化」についてですが、確かに60℃40分で磨けますしそのまま出庫も出来て(実際にしてしまいます)洗車もワックス掛けも普通に出来ます。

が、塗装屋さんなら経験があると思いますが、その上にビニールを貼って熱が掛かると取り返しの付かない事態になりますよね。よくあるのが大きな車体のオールペンなどで、先にルーフ(屋根)を塗っておき、その後ボディを塗る時に「完全硬化した筈の屋根の塗膜」にビニールを掛けてマスキングし、その他の箇所を塗り終わったら「そのまま全部一緒にブースで焼いてしまう」という行為です。塗膜とビニールの間に紙を一枚入れたりすれば回避できたりもするのですが、一度これをやってしまうとトラウマになるので大抵は熱を入れる前に全部剥がしてから焼く癖が付くようになります。ルーフの全面ポリッシュなんて大変過ぎますから(しかも再発の可能性が高いので)、結局塗り直した方が早いという事になったりもします。当然私もやりました・・・(苦)。

という事で、今まで御依頼頂いた方は判ると思うのですが、梱包する際には必ず和紙のような薄い紙で包んでいます。さらに塗装面にストレスが無いように気をつけていますので、最初に依頼した時に比べると箱のサイズが倍増していたりする事もあると思います(マンションの宅配ボックスに入らなくて困った方もいらっしゃったようですいません・・・)。

ちなみにダンボール箱に関しては大きい物は買うと意外と高かったりするのですが、実は御近所に住むお客様からの御好意で分けて貰っていたりします。中のクッション材なども綺麗な物を譲って頂いたりしてかなり助かっていまして、お陰様で送料無料は未だ続けられていたりするんですよ。感謝感謝です。

こちらも梱包はまだですが、休み中にも発送には対応したいと思いますので、誠に恐縮ではありますが先に完成のお知らせメール(お支払いの御案内)を差し上げますね。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

TOYOTA FT86テールランプ塗装 ほぼ完成

ft8619 先日本塗りを終えたレンズ関係の塗装は磨き処理も終えほぼ完成となります。ただしまだ塗膜が締まりきっていないので梱包出来るのは明日か明後日といった所ですかね。

2液のウレタン系塗装は大抵は60℃40分くらいで「完全硬化」となります。中には15分で磨き可能(=出庫可能)と言う促進硬化的なクリアーもありますが、大抵はレベリングが悪かったり、表面乾燥が早いので塗り重ねたクリアーが繋がり難く肌が荒れてしまう傾向にあるので私的には好みません。と言うか急ぐ必要が無いので使う意味は無いんですよ。そうしたく無いから独立した訳ですし・・・。

ft8620 仕事である以上は時間や材料費などに制限があるのは当然ですが(それが無いのはアーティストと呼ばれる方だけかと)、雇われている場合ではどうしても自分が思っている以上に切り詰めなければならないケースは多々あり、その中で最善を尽くすと言うのも当然ですが、それでも難しい事はあると思います。

自動車の塗装業界を例にすると、「昔よりも顧客の目が肥えたのに修理代は低くなる一方」といった傾向にあるような気がしまして、これは実費修理だけでは無く保険修理にも言える事かと思います。昔は外車の側面事故をフル板金&塗装して工賃100万円なんて時代もありましたが、メーカーの指数(工賃の指針)通りにやってもそんな金額出ませんよね(特にBMWとか・・・)。厚かった鋼板は薄くてムラのある超高張力鋼板に変わり非常に叩き難くなったのにも関わらず(と言うか叩いては駄目でしょう)、それで当時よりも工賃を削られてしまったら、それ以上良い仕事をしたいと思っても難しい気がします。あとはもう自己犠牲でがんばるしか無いんじゃと・・・。

ft8621ちなみに私が勤めていた最初の会社では途中から現場作業専用のタイムカードが設置され、全ての作業が分刻みで管理される事になりました(外資系らしい考えです)。作業が遅れれば当然罵られるのですが、逆に早くやれば奨励金みたいなのがありますし、それ以上に自分の成績がちゃんと数字に現れると言う事で導入された時は結構嬉しくそれなりにがんばりました。

が、確かにスピードは速くなりまたがそれで出て来た結果は「タカハタサンは雑デスネ」と言うレッテルでして(苦。アメリカ人の上司からの言葉です)、確かに仕事は速かったですが、仕事の内容は酷かったと思います。

という事でそれからは色々と悔い改めまして、一応なんとか塗装を続けられるようにはなりました。それなりにやりたかったスタイルと言うか理想に近く出来ていると思います。

以前の車体を扱っている時はそれなりに売り上げはありましたが、働いている人数の割りには工場が広過ぎて月々の固定経費が膨大になり、本来であれば3~5人くらいを雇ってさらに仕事量を増やすべきだったのですがそれに将来性は感じられず、そもそも私に人を雇う能力なんて皆目ゼロですからそんな事はあり得なかったんですよね。

という事で随分と話が逸れてしまいましたが、実はちょっと前に間借りしている相方から「梱包はいずれパートの人を雇った方が良いかもね」みたいな事を進言されまして、確かに私も引越しをする前はそういった事を希望していたのですが、それに返した答えが「いやー、育てた我が子を旅立たせるような感じで出来れば人にはやらせたくないんだよね」といった言葉だったのです。いやはや自分で自分の首を絞めているようでアレですが、忙しいと思っていても意外と結構余裕があったようでちょっとビックリしました。

「一つ一つ丁寧に仕上げています」なんて言葉は実は余り好きでは無いのですが(普通は無理でしょう。笑)、それが出来る環境を作っていければと思った次第です。随分と本題からズレてしまいましたね。失礼しました。

という事で(何度もすいません)、こちらのテールランプが装着される予定の御車の納車はまだ先との事ですので、用心をとって年末年始中はこのままお預かりする事になりました。梱包は気をつけているので届いてそのままの状態ならば長期保管も問題無いと思いますが、例えば一度確認した後に塗装面に強い力が加わったままだとその跡が残る可能性もありますので、それであればさらに締まりきる間は梱包もせずにこのままの状態で保管しておく事にします。保管場所はそれ専用の部屋になっているので汚れる事もありませんしね。

それでは年が明けましたら改めて発送についての御連絡を差し上げますね。まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

TOYOTA FT-86エンジンカバー結晶塗装 完成

ft8616 大変お待たせしました!FT86のプラスチック製エンジンカバーは結晶塗装の赤で本日完成となります。

ft8617 シルバーの部分は筆塗りなので近くで見ればやはりハケ目は判りますが、エンジンルーム内であればそんなに目立たないかと思います。

この文字をきっちりデータ化し、ステンレス板をレーザーカットして貼り付ければ本格的な物も出来そうですがそこまでのコストとなると何個か一度に作らないと現実的な金額にまでは落とせないかも、ですけどね。

ft8618こちらと一緒に御依頼頂いているテールランプも近々紹介出来ると思います。そちらはもう少々お待ちくださいませ!

 

BMW ALPINAヘッドカバー結晶塗装 完成

alpina_1 大変お待たせしました!BMWアルピナのヘッドカバーはガンメタの結晶塗装で完成となります。

alpina9今回の御依頼は業者さんからになりまして、出来れば年内に発送して欲しいとの事ですが、そうなると年末年始で組み付け作業を行うのでしょうか・・・。休んでいる場合じゃ無い異のですね。お疲れ様です。

alpina8 溶剤浸け置きで取れてしまったアルピナの切り文字も無事元通りになりました。良く見ると本体にフライスで削った跡が残っていますね。ここにはフィンしか無かったか或いはBMWのロゴがあったのでしょうか。最近は金属板で切り文字を作ってくれる業者さんもいらっしゃるようなのいで、この方法ならショップオリジナルのヘッドカバーと言うのも比較的に作成可能かと思われます。

alpina10今回のヘッドカバーは何度か施工履歴があったようで、フィンの端っこが比較的薄く、当て板を使って研磨するとその部分にはペーパー面が当たらないくらいの低さでした。これをさらに削り過ぎてしまうというのは避けたかったので、その辺に気を遣うのがちょっと大変でしたかね。端は最後まで残しておき、最低限の研磨で終わらせるようにしました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。本日代引きにて発送しますので明日には到着予定です。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

TOYOTA FT86エンジンカバー 凸部研磨

ft8614 こちらは素材がプラスチックなので凸部を研磨しても光りませんから、クリアーの代わりにシルバーを筆で塗ります。ペーパー目が出たらマズイので研磨はやはり番手を細かくしていきアルミ素材の時と同様に目を細かくしておきます。

ft8615これが結構大変で、クリアーなら少し食み出てもそれが判る事は殆ど無いですが、シルバーの場合は非常に目立ちますからかなり神経を使います。クリアーの時は平筆でしたがこちらは極細の丸筆を使います。そしてやはり塗ったところが乾燥してしまうと塗り重ねた時に肌を荒らしてしまうので、「ウェットに盛りつつ食み出ないように最後まで通しで行う」と言うやり方が基本となります。使用するシルバーはハケ目が一番目立ち難い粒子の細かいメタリック(STXの場合はMIX595、DUPONTだとAM10ですかね)を使います。輝きが欲しいからといってMIX812とかMIX598などを使うと大変な事になりますので(勿論経験済みです・・・)。

明日には撮影して完成出来る予定ですが、オーナー様の車両はまだ納車されていない(!)との事で、一緒に御依頼頂いているテールランプ共々ゆっくりで構わないとの事ですから、年末年始中はこちらで保管しておいて年明けに発送する予定です。

では完成画像出来ましたら改めて紹介させて頂きますね。なので明日は晴れてくれると助かります(笑)。