SHUREマイク用デカール製作

mic19 先日ちょっと紹介していましたデカール作成用のドライプリンターです。最終型のMD5500では無くその前のMD5000iで、その奥にはMD1500、そして自宅にはMD4000と合計3台になりました。一番手前のMD5000は先日オーバーホールを終えた物でこれが仕事専用の物となります。寸分の狂いも無く同じ箇所を何度も刷る様なプリンターですから、逆を言うとちょっとしたことで狂いが生じると使い物にならなくなるのでとてもデリケートに扱う必要があるのです。

ただ仕事以外にも色々と使いたいと思ったので、それ専用にと用意したのが奥のMD1500です。本当はMD5500を二台並べたいところですがオーバーホールまですると新品を買うのと大差無い金額になってしまのでして・・・。

mic21使うインクは昔懐かしの「インクリボン」で、使った事がある方なら良く判ると思いますがコストも半端無いです(笑)。メタリックになると一個¥2,000くらいしますからインクジェットのような気軽さでは中々使えません。

ちなみに画像中央にあるのが本日届いた「ベースホワイト」で、それの右隣にある「特色ホワイト」と組み合わせて使います。同じ白ですがそれぞれに特徴があるので上手く使い分けつつ重ね刷りをして綺麗な白を印刷するのです。一見普通に思えるかも知れませんが、家庭で手軽に「白」を印刷出来るプリンターは存在しないんですよね。

mic22こんな感じでインクリボンをセットします。これの凄いところは、印刷中にインクリボンを替えたりも出来る事で、そんな事をしても印刷位置がズレたりはしません。恐るべき精度です。

mic20そしてようやく全種揃いました。同じロゴが数個あるのはその中から一番出来の良い物を選ぶ為です。特に赤い「60th」は擦り方がそれぞれ違いますし、また白のロゴに関しても2回~4回まで重ねて刷っているので、中には微妙に擦れてしまっている物もあったりするのです。まあ普通は気にしないレベルなのかも知れませんけどね。所謂ワンオブサウザンドです(判りませんか・・・)。

これでようやく実作業が出来ますので、後は下地処理を行ったら各色を作成し、本塗りとなります。ただもう少し先ですかね。

ちなみにこれとは別件で、現在「インプレッサのフェーエルキャップ」や「オーディオパネル」などの案件にも今回のようなデカールの使用で御依頼を承っています。後者のオーディオパネルは恐らく自作のパワーアンプで、10ミリ厚のステンレスパネルから切り出した物に塗装&デカールでの文字入れをとなりますので、オーディオマニアの方には結構面白いかも知れません。ただ現在visioファイルが見れないと言う状況なのでそちらのデカール作成はまだ先になるかと思いますが・・・。なので先にフェーエルキャップのデカールを作成する予定です。こちらももう少々お待ち下さいませ。

スピーカーベース(ピラーカバー)塗装 完成

speaker8 大変お待たせしました!自動車内装のピラーカバー、本日完成となります。穴の奥にツィーター(スピーカー)、表側にネット(網)のカバーが装着されるような感じでしょうか。

speaker9素材はPP(プリプロピレン)製のプラスチックで、 元々は未塗装で素地はザラザラとした梨地でした。この状態で見るとちょっと想像し難いかも知れませんね。最初の画像も紹介致します。

pillar7自動車の内装パーツは大抵がこういった状態だと思います。塗装をするのが前提であれば素地がツルツルした状態の方が良いのですが、コストを抑える為に「プラスチック剥き出しのまま」となるとこういった梨地やシボ模様があると未塗装の状態でも結構見れるのです。ただし塗るとなるとこれが邪魔になるので下地処理の為の費用が余計に掛かる訳なんですよね。

speaker10巷ではこういった艶々の黒を「ピアノブラック」と呼んだりするらしいのですが、私の居た塗装の業界では特にそういった呼び方はしませんしその定義も良く判りませんので御依頼の際は単純に「艶有り黒で」といった感じで構いません(伝われば何でも大丈夫です)。

それでは後ほど完成の御連絡差し上げます。この度も御贔屓頂き有難う御座いました!