タワーバー到着~下準備

tower 大変お待たせしました!本日サンドブラスト屋さんから戻って来ましたタワーバーとなります。

実はお預かりしたのは一ヶ月くらい前で、届いた時には既にどこかの塗装屋さんで塗装されていた状態なのですがかなりとんでも無い状態だったので一旦仕切りなおしと言う事でこの状態にさせて頂きました。届いた時の状態は確かに凄い状態で、オーナー様の御希望もあって紹介は伏せさせて頂いておりまして、「サンドブラスト後からは」との事ですのですのでここからは作業内容等紹介させて頂きます。

tower1 元々あった塗膜はありえない程の膜厚で、ブラスト屋さんは「そのままで構わないですよ」との事でしたがちょっと限界を逸脱していましたのでこちらである程度は溶剤浸け置きして剥がしておき、その後一旦九州まで行って本日戻って来たのです。凄い移動距離ですね(笑)。

乾燥剤も同梱していただいていましたがタイミングを合わせて頂きましたので早速本日プライマーを塗る事にします。

tower2 一旦上から下までシンナーで洗い流すようにして脱脂洗浄をし、まずは入り組んだ箇所にプライマーを筆で塗っていきます。スプレー塗装だと空気の行き止まりとなる箇所には塗料が入り難いので、こういったケースでは先に筆で塗っておいたりします。使うのは防錆効果の高いエポキシ系のプライマーで、隙間だけでは無く溶接ビートの巣穴などにもよく塗り込んでおきます。

最後に食み出た箇所をシンナーとウエスで拭き取り、続けて全体にスプレーします。

tower3 先ほど筆で塗った物と同じくエポキシ系のプライマーを薄く2コート程塗ります。

このまま自然乾燥で一時間くらいおいたら続けてウレタンサフェーサーを塗布します。

tower4今回使ったエポキシ系のプライマーであれば厚塗りはしても問題無いのですが(2液のビスフェノールA型ですので問題ありません)、エポキシ特有の「とても研ぎ難い」といったデメリットがありますから、いつもの使い方としてはその上に今度は2液性のウレタンサフェーサーを塗布します。エポキシプライマーを塗布した後に熱を入れずにそのまま塗る訳ですからちょっと塗装を知っている方なら「それってチヂレ無いの?」と思われそうですが、順番とタイミングさえ間違えなければこれは問題ありません。これは「ウェットオンウェット」なる塗り方で、下手に焼いて足付け処理をし直すよりこの方が余程食いつきが良くしかも効率的です。

この後熱を入れて完全硬化したらサフェーサーを研ぎ付け本塗りとなります。まだもう少し時間が掛かりますが作業は進行しておりますのでご安心下さい。

TOYOTA86テールランプが装着されたようです

toyota8628結構前に頂いていたのですがうっかり画像が埋もれてしまっておりまして・・・(謝)。折角有り難いお言葉を頂戴しているのに紹介させて頂かない手はありませんよね。失礼致しました。

頂いたコメント紹介させて頂きますね。

toyota8616

「こんにちは。86のテールランプ塗装でお世話になった○○です。その節はありがとうございました。

二週間待って取り付けようと思っていましたが我慢できず、昨日一週間で交換作業を行いました。それまではヴァレンティさんのテールランプを付けていたため、交換作業は2度目です。取り付け後のスタイルにはうっとり。やっぱり丸目が好きなのです。スポーツカーらしいですよね。
今までのはチョイ豪華なら、今度のはチョイ悪でしょうか。ランプを見た友人も、「すっごいきれいだね!」と言ってくれました。本当に素晴らしい仕上がりです!
恥ずかしながら下手な写真も添付させていただきました。写真は難しいものですね。」
との事です。いやいや、全然綺麗に撮れていますよ(笑)。
車体が濃色だとレッドテールは渋く映えますね。気に入って頂けて何よりでした。
この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BRABUSエンブレム&モニター枠パネル塗装承ってます

brabus12 こちらは先日無事到着しておりますブラバスのエンブレム2点+モニターの枠となります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容としてはシルバーの部分をフィアットの「ROSSO CORSA」(カラーコード:322 )で承っています。言うのは簡単ですが実際にこれを(お金が貰えるクォリティ)で仕上げるとなると中々難しいのが判ると思います。

brabus13やり方としては色々あるのですが(筆で塗るとかは有り得ません)、今回はマスキングなどは行わず、塗装を二回に分けて行う事で対応しようと思います。今回のようにサイズが小さい場合はマスキングが困難(と言うか綺麗に仕上げるには物理的に不可能に近いかと・・・)ですが、逆に小さいなりにやり易い方法があります。以前行ったロータスのオリジナルエンブレムの塗装のやり方に似ているのでちょっとそちらを紹介しますね。

lotus8 こちらは一旦ゴールドで塗ってクリアーまで仕上げた物です。艶が無いのは足付け処理が行われているからで、クリアーは十分に完全硬化した状態です。シンナーでも簡単に溶けたりはしません(ここが重要です)。

lotus9 その上に今度は黒を塗ってしまいます。ちなみにこちらは「ベースコート」です。STANDOXのような2Kシステムは硬化剤を入れませんのでこのままの状態であればいつでもシンナーで拭き取れます。ちなみにかといってラッカーのような1液型揮発乾燥型とは違い、この上に塗られるクリアーに含まれる硬化剤成分が浸透する事により2液反応を起こすれっきとしたウレタン系塗料になります。ただそれ故に膜厚をつけ過ぎると硬化剤が奥まで浸透しきれずに不完全な塗膜が出来上がってしまいますから、3コートパールなどの場合は予めベースコートに硬化剤を入れて対応します。DUPONTはこの辺が躊躇に現れるので「最初から硬化剤を入れてください」なんて事になったんですよね。ただそれでは2Kのメリットが無い気が(苦笑)。

lotus10 そして先ほどの黒をシンナーで拭き取りペーパーを掛けて仕上げた状態です。勿論やり過ぎると下地が露出したりチヂレが起きたりしますが、素早く且つ丁寧に行えばそんなに難しい事ではありません。ただしこういった事を仕事で受けるとなると「これで幾ら貰えるのか」というところまで考えなければいけませんので、想定されるリスクと、提示する費用のバランスが難しいところですかね。5万円頂けるならとても嬉しいですがそんな事は非現実的でして、かといって1万円以下でやろうと思う塗装屋さんも少ないと思いますので・・・(むしろ私が御願いしたいです)。

lotus11そしてクリアーを塗って完了です。プラモデルの墨入れと違うのは、ちゃんと保証されているメーカー材料と使用方法に則ってやっている、という所で、その結果耐久性も通常の塗膜(私の場合自動車ボディの塗装)と同様の物が得られる、という事です。最初は綺麗でも後からペリペリと剥がれたり紫外線で劣化したりしたら困ると思いますので・・・。

brabus14こちらはモニターパネルの枠でして、今回はいつも御依頼いただいているような「艶々の黒」という訳では無く、現状日焼けして黄ばんでしまったグレーを「元のようなグレーに」という事で、パネルの裏側の色を参考にして簡易的に色を作成してそれを塗り、仕上げは艶消しクリアーでコートします。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ヴェルファイアテールランプ塗装承ってます

vellfire27 先日無事到着しておりますトヨタヴェルファイアの純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容は「レッドキャンディー+おまけスモーク」で、ウィンカー&バックランプの箇所のクリアーに残します。以前の施工例の画像がありますのでそちらを見た方が判り易いですかね。

vellfire12 vellfire11

仕様は以下の通りです。
・レッドキャンディー
・クリアー抜き(二箇所×左右で合計4箇所)柱無し
・おまけスモーク(最後に全体的に薄いスモーク)
 ・クリスタルクリアー仕上げ
となります。

vellfire28クリアーレンズが純正で採用されているという事は世の中的にはこちらの方が受けは良いのかも知れませんが、赤く塗られたのを見てからこれを見るとやはりチープ感は否めないかと・・・どうしてもプラモデルのパーツのように見えてしまいます(私的見解です)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度のご依頼、誠に有難う御座います!