メガネフレーム(アランミクリ) 本塗り(半分)

alan22先日プライマーを塗っておいたアランミクリのメガネフレームです。ちょっと普通の塗装では無いので神経を使いますからマッタリとした土曜日の内に塗っておく事にしました。

alan23この型のメガネフレームは何度か塗装しているので意外にマスキングで時間は掛かりませんでした。最初の頃は悩みながらの作業でしたが考えているよりも手が動いてくれると言うのは助かります。

alan24ちなみに赤は「2コートキャンディー」を想定していましたが、以前塗った3コートキャンディーレッドが気に入っていたとの事ですのでやはり3コートキャンディーで行う事にしました。

実際は何てことは無く、塗る順番を工夫すれば問題無かったんですよね。御心配をお掛けしました。まずはベースとなるシルバーを塗ります。今回はVW社のリフレックスシルバーを使っています。AUDI・VW系を多く塗る塗装屋さんならよく御存知のLA7Wです。スッキリしていて私的に好きなんですよ。

alan25そして中央のブルーメタリックを塗ります。偶然ですがこちらのブルーもVW系で、色はシャドーブルーメタリックです。

今回はこの作業が一番難しく、バランスがズレるとお終いなので最初は短めに、そこからジワジワ広げていっています。

alan26そして残ったシルバーの部分に透過性の赤(キャンディーレッド)を塗布してベースコートが完了です。予めイメージイラストを作成しておいたので作業は迷わず落ち着いて出来ました。

alan27そしてクリアーを塗布してフロントの塗装が完了です。まだ半分ですが一番難しい所が終わったので一応一安心です。

alan28蝶番部分のマスキングはクリアーを塗ったら直ぐに剥がします。テンプル側は多少隙間がありますが、こちら側はかなりピッタリなのでそのまま硬化してしまうとテープも一緒に固まってしまうのです。その場合カッターでカットするなんて事も出来ない事は無いですが、表面張力でクリアーの厚みが出来てしまっていますからそれだと段差が残ってしまいます。触る度に何か引っ掛かったりするのはちょっと嫌過ぎますよね。

次はテンプル側の本塗りとなりますが、今回塗った部分にマスキングをしなければなりませんので出来れば少し寝かしてからにしたいと思います。予定としては一週間後くらいでしょうか。お待たせして申し訳御座いませんがどうぞもう少々御待ち下さいませ!

ゼンハイザーマイク 本塗り

mic31 大変お待たせしました!ゼンハイザーのマイクは無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。

御依頼内容としては、ベースをプジョー純正色の「ROUGE LUCIFER」(カラーコード:EQK)なるレッドパールに、ゼンハイザーのロゴとオーナー様御指定のオリジナルのロゴを入れての塗装となります。

「SENNHEISER」のロゴは違和感の無い程度にオリジナルよりちょっと大きめにしておきました(と言うか小さ過ぎると塗装では難しいですので)。

mic30その裏側の上の方にオリジナルのロゴを配置します。ロゴデータはオーナー様にメールで送って頂き、それをそのまま採用しています(Illustratorでai形式のデータ入稿であればロゴ作成費は掛かりません)。

mic32 足付け処理をして各部マスキングしたら本塗り完了です。ちなみにマイクの中身はそのままで、ただデリケートな箇所もあるのでその辺は直接マスキングテープが当たらないようにしています。元々音響屋さんからの依頼でマイクは結構塗っていまして、今まで絵不具合等が出たとは聞いていませんので特にそのままで塗装は問題無いと思います。

mic33 ベースコートのレッドパールを塗布し、一時間くらい置いてテープフリーな状態になったらロゴを塗装します。データからマスキングシートを作成しそれを貼って色を塗るだけですが、難しいのは位置合わせで、いざ塗り終わってマスキングを剥がしてみたらどうもロゴが曲がってた・・・なんてケースもたまにあります。勿論そうなるとベースコートからの塗りなおしで、修正には結構な時間も掛かりますからもう確実に赤字です。まあ自業自得ですけどね(苦)。

mic34 という事でマスキングを剥がします。ロゴ入れの際に色を塗り過ぎると輪郭がガタガタになってしまうのでその点に注意ですかね。各色の隠ぺい力によって塗る順番を変えるのはそういう事です。黒の上にレモンイエローなんて綺麗に塗れる自身がありません・・・。

mic35 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

オーナー様曰くレッドキャンディーだとちょっと派手過ぎるとの事でこちらのレッドパール(普通の2コート塗装です)を選んで頂きましたが、なるほど御希望通りシックな感じに仕上がっていると思います。

mic36市販されていない色にオリジナルのロゴが入ったマイクですから、歌う時以外でも飾っておきたいですよね。貰った人が喜んで頂ければと思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!

メガネフレーム(アランミクリ) プライマー塗布

alan20先日鼻当て周りの塗膜をサンドブラストで剥がしておいたアランミクリのメガネフレームです。 昨日最終でプライマーだけ塗っておく事にしました。

alan21プライマーは厚塗りしたくないのでこういった場合は口径0.3ミリ~0.5ミリくらいの小径ガンで塗布します。本塗りも0.8ミリ~1.0ミリくらいですかね。ちなみに自動車ボディの場合は1.3ミリ~1.5ミリが一般的です。0.2ミリの差でもかなり変わりますし、スプレーガンの特性にもよるので大抵は10丁以上持っていてその都度使い分けるのが普通です(多分ですが)。

ちなみに小物の塗装で難しいのはガンの調整でして、スプレーガンには主に「塗出量」「エアー圧」「スプレーパターン」の3つがあります。ある程度の面積の場合にはスプレーパターンを広げたいのですが、細かい所になるとそれでは余計なところに塗料が付いてしまうので今度はパターンを細くしなければなりません。ただそれに伴ってエアー圧も変わってしまいますからそちらの調整も必要で、塗出量はトリガーの握り具合で調整出来ますがそれにしても車のボディを塗るのに比べるとこの辺が結構忙しいです。もたもたしているとクリアーが馴染まなくなって肌が荒れてしまいますからね。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。先にフロントを塗ってそれが完全硬化したら両サイドのテンプルの塗装になると思います。もう少々御待ち下さいませ!