VW GOLFⅡヘッドカバー 下準備

golf2こちらもお待たせしております。ゴルフⅡのスチール製ヘッドカバーです。

洗浄が完了しましたがここまで錆が発生していると当店の吸い上げ式サンドブラストではちょっと力足りないのでこちらはサンドブラスト専門のショップさんにて強力な直圧サンドブラストで根こそぎ錆を落として貰うことになります。ちなみにヘッドカバー内部にはフィルター代わりに同じくメッシュ状のスチール製ネットが付いていて、ここに砂が入るとちょっと面倒そうですから表と裏はマスキングした状態でお願いしています。

それでは戻ってきましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

ロードスターヘッドカバー×2 下準備

road89 こちらは二個纏めてロードスターのヘッドカバーを承っている案件ですが、もう一つの方はもう少し洗浄液に浸け置きしておかったので先にこちらだけブラスト処理を行っておきます。この他にもY31シーマのサージタンクなどもありますがそちらももう少し浸け置きしておいています。

road90 砂が入らないようにマスキングをしたらブラストボックスの中に入れてサンドブラストを掛けます。下にあるメディア(研磨粒子)をエアーの力で被塗物に当てる事で表面を削ろう、と言う感じですね。砂は想像以上に周りに飛びますから(まるで凶器です・・・)、とてもじゃ無いですが露天でなんて作業は出来ません。ちなみにこれは箱に付いているグローブに手を通して作業するタイプですが、大量に作業したりサイズの大きい物は作業者自体がそれ専用の部屋に入って行う場合もあります。

road91と言う事でこんな感じでブラスト処理が感完了です。とりあえずもう一個が終わるまではこの状態で保管し、タイミングが来たら一緒に燐酸処理を行うといった流れになります。

ちなみにゴルフⅡのヘッドカバーも洗浄が終わっていまして、ただそちらは凄い錆が出ていますので、作業はサンドブラスト専門店にお願いして強力な直圧サンドブラストにて処理を行って貰う予定です。既に発送していますが撮影はしていますので後ほど紹介しますね。どちらももう少々お待ちくださいませ!

メモリアルスタンド 下準備

shelf3 こちらもサフェーサーの塗装が必要なので他の依頼品と一緒に作業しています。サフェーサーを塗る必要性としては木目素地の表面を平滑にする事ですが、よく見るとこんな感じで変な仕上がりのところもあるのでそちらも修正しておきます。

shelf4 全体的に#240のダブルアクションサンダーを掛けたらサフェ塗り準備完了です。元々ウレタンクリアーが塗ってあるので余り削り過ぎて突板の素地を露出すると面倒ですので(気孔が沢山出てきてしまいます)、サンディングは表面を軽く足付け程度に留めます。ちなみにメーカーの人曰く「軽く削ってから塗ったら良いですよ」的な事を仰っていたようですがそのまま塗る塗装はは普通いませんし、軽く削ってそのまま上塗り出来るような代物ではありませんので。

shelf5 画像はサフェーサーを3コート程塗った状態で、表面に筋が出ているのは木目の溝です。サフェーサーではなく直接上塗りしていたら当然こんな感じで仕上がりますので一体どうなっていたのか・・・と言うのは判りますよね。元々は木目柄なので目立ちませんでしたが色を塗るとこういうのが極端に目立つのです。こういった事を御依頼前に説明しても上手く伝えるのは中々難しいのですが(しかもメーカーの人が軽く言ってしまってますので)、せめて御依頼後に内容がお伝え出来ればと思ってこの日記があったりします。誰だって納得出来ない事にお金は払いたく無いですよね。

shelf6という事でサフェーサーの塗布が完了です。厚めに7コートくらい塗っておきました(殆ど削ってしまいますが)。

サフェの表面に付いている黒いのはガイドコートで(うっかり撮影の前に塗ってしまって途中で止めたので中途半端です)、この後に行うサンディングで研ぎ忘れの防止の為のものですね。研ぎ終わった後に黒い箇所があればそこにまだ木目の溝が残っている、と言うように確認する事が出来ます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!

スターバックスタンブラー 下準備

star35 元々塗られていた塗膜には傷が結構あったので一旦全部剥がしてしまいます。ちなみに自動車部品であれば大抵の塗膜はしっかりしているのでこんな風に全部剥がす必要は無いのですが、量産品の塗装の場合は色々省かれている所があるので後の事を考えるとこうしてしまった方が確実だったりします。まあこの場合は形状が比較的フラットでエアーツール(ダブルアクションサンダー)が使えますから手間では無いんですよね。例えば自転車フレームで、段差の付いたラグやブレーキワイヤーなどのアウター受けが付いていると作業は一変して面倒になる為それだけ費用も上がってしまいます。剥離に溶剤が使えないカーボンフレームなどの下地処理費が高くなるのはそういう事ですね。とても時間が掛かるのです。

star36という事でサフェーサーの塗装が完了です。この後熱を掛けて完全硬化させたら表面を研いで本塗りとなります。

ちなみにここまでの作業でもこれ単体で行うとなると利益的には難しい物なのですが、他の物と一緒に作業する事で効率を良くしています。形と色が違っても下地作業は共通する所が多いのでそうやって現場を上手く回している訳です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。テールランプ系はもう少ししたら作業着手となりますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!