TOYOTA PRIUS+ Tail Light Red&Smoke

prius6週に一回程度、今前施工した作業内容を纏めて紹介しています。今回はプリウスαのテールランプで、塗装内容は定番のレッド+スモーク塗装となります。尚タイトルが「Prius+」なのは欧州での名称で、北米では「Prius V」といった車体名で販売されているらしいです。

prius8 オーナー様のご指定通り、レッドに塗る部分とクリアーのままに残す部分をマスキングします。

prius9 先ほど貼ったラインテープの上に紙を貼り、鉛筆の芯を当てて輪郭をトレースします。

prius6 先ほどトレースした物をパソコンにスキャナーで読み込み、さらに細部を修正してカット用のデータを作製します。

prius12 そして本塗り当日、カットしたマスキングシートを指定の位置に貼り付けます。

prius13最初にプラスチックプライマーを塗布し、全体に透過性の赤(レッドキャンディー)を塗ったらマスキングを剥がします。

prius14 さらに全体に薄くスモークを塗り(おまけスモーク)、クリアーを塗って本塗り完了です。赤だけの時に比べて色に深みが出ているのが判ると思います。

prius7 必要に応じて磨き処理を行い、マスキングを剥がして完成となります。

prius8 オーダーによっては両サイドにある反射板の部分もクリアー抜きにする事もあります。

prius10透過性の塗装であるキャンディーカラーは通常の塗装に比べて色褪せし易くなりますので、使用するクリアーは耐UV性の高いSTANDOXクリスタルクリアーを使用しています。

「おまけスモーク」については【標準仕上げコース】のみ濃度の調整が可能です。【お任せ仕上げコース】の場合は濃度のご指定は出来なく、「極薄め」~「極薄めと薄目の中間」くらいが目安となります。

テールランプ全体をレッドにしてしまう完全レッドテール化など、ご希望に応じた仕様で施工が可能です。お好みでどうぞ。

NISSAN S20ヘッドカバー サフェ研ぎ

s2048業者様からのご依頼なので詳細は紹介しませんが、いつもの日産スカイラインGT-R(KPGC10)のS20ヘッドカバーです。ただし結晶塗装では無く艶々仕様でして・・・。

ヘッドカバーのような鋳造製品は溶かした金属を砂型に流し込んで作るの為に仕上がりの素地は粗く、ただそれを下地処理無しで綺麗に仕上げる!と言う事で採用されたのが所謂「結晶塗装」です。歪みや凹みがあってもあの結晶模様があれば格好良く見えてしまうと言う非常に優れた塗装です。

ただ今回のような「艶々仕上げ」のオーダーとなるとそんな粗い素地のまま塗る事は出来なく、薄膜のプライマーとは別に素地の粗さを埋めてくれる「サフェーサー」の塗装が必要です。しかも単に塗るだけでは済みませんから、完全硬化後にその全ての面をペーパーで削らなければならない作業があります。しかもこのイビツな形の物を(苦)

s201と言う訳で、サフェーサーを平滑に研ぎ出して塗るとこのように艶々の仕上がりになります。塗っただけではこういった仕上がりにはならなく、むしろこの美しさは殆ど下地のお陰です。シャープに仕上がっているのはそれだけサフェで形を整えているからです。

s2041最初の画像が「NISSAN」の文字の所で、細かい作業なのは勿論、ペーパーを研ぐ際は角を立ててスジ状の線を残さないよう気をつけなければなりません。しかもそれをこれ全部にです。

と言う訳で、一日これをやっていたら肩が上がらない(と言うか首が痛くて後ろを向けない)状態になってしまったのですが、お陰様で何とかサフェ研ぎまではやり遂げました。本当は休みの日なので色々やりたい事もあったのですが、全体的に仕事が遅れ気味なので何とかこれを進めておきたかったんですよね。お陰で一日ワープした感じです(笑)。

フェラーリリモコンキー(白) 本塗り

ferrari80 先ほど紹介したリモコンキーと形は同じなのですがこちらは別の案件の物でして、以前ビアンコフジ/イタリアのホワイトパールで塗装をご依頼頂いた方から今回はソリッドカラーのホワイト「BIANCO AVUS」(カラーコード:100)で塗装を承りました。

ferrari81 同じ物を一緒に作業するのは混ざってしまう恐れがあるので、各部品には印を二重に付け、さらにそれぞれ別のトレーに入れて作業中も混ざらないようにしています。

ferrari82 前回は傷もあったので旧塗膜は剥離しましたが、今回は穴の周り以外は殆ど無傷なので、先ほどの同型リモコンキーと同じく旧塗膜は剥がさず、代わりに砥石を掛けて表面のウネリを平滑に仕上げておきます。

ちなみに順番としては先にこちらを小さい砥石で研いでいて、大きい砥石を使った方が早いだろうという事でこの後取り替えています。

ferrari83 間違え無い様にそれぞれ仕様を書いておきます。100はカラーコードで、ベタは「ベタ塗り」の事です。

ferrari84 穴の周りに一部プラスチック素地が見えているのでそこのみプラスチックプライマーヲ塗布しておきます。

ferrari85 ベースコートの白を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

ferrari86表面を平滑に研いでおいたので最初のようなウネリは払拭出来たと思います。

少し前に当サイトの画像を見た方から「照明の写り込みが凄く綺麗なのはどうして?」といったご質問を頂いたのですが、その理由はこういう事でして、一見艶々に仕上がって見えても素地が悪ければ違和感が残ってしまい、理由は判らないにしても何か変な雰囲気を感じたりします。板金塗装屋さんはその辺の車をパッと見ただけで事故車かどうか判断が付くのはそういう事で(そうなんですよ)、どれか一つだけを良くしても駄目なんですよね。

それではこちらも完成次第改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェラーリ458リモコンキー 本塗り

ferrari63 そしていよいよ本塗り開始です。ベースカラーは昨日の内に塗っておきました。

ferrari64 最初に白を塗ったのは塗り重ねる色の隠蔽力の事も考えていて、コート数が増えると膜厚が付いてしまい見切りのラインが汚くなるのを避けたかったのです。小物塗装場合は車体に入れるストライプとは違いサイズが圧倒的に違うのでちょっとした事でも目立ってしまうのでして。

ferrari65 今回の最重要課題のセンター出しです。一発貼りではもはや無理だと思ったので水貼りにしました。

位置が決まったらドライヤー片手に曲面も貼っていきます。

ferrari66 こうなるとノギスとかで計測するのは無理なので、目見当でセンターを出しています。

ferrari68 最初の段階で悩んだのがフチ部分に回り込んだ時のラインの曲がり方で、本来車体にストライプを入れる場合はピアノ線に分銅を付けて地面に対しての垂直を出しながらラインを直線に引いたりするのですが(と言う事の現代版が先ほど紹介したレーザー墨出し器です)、実際にテープを貼って試してみたところ、このやり方で全く違和感が無かったのでこの順番で行く事にしました。

これなら白のラインも幅はピッタリですし、センターさえ出ていれば完全な左右対称になってくれるので(カット自体は機械なので、気分的にもとても安心です。

ferrari67 ただネックとなるのがこの段差部分で、ご存知の方はよく判ると思うのですが、このマスキングシートはコシがあるのでこういった溝には綺麗に貼れません。隙間が出来てしまうのです。

これが嫌なので普通の和紙タイプのマスキングテープを使うと言う塗装屋さんも居ますが、私的にはこのマスキングテープ(シート)の厚みを利用してベースコートのボカシをするので、この辺はケースバイケースで対応しています。

尚、ここの問題については塗りながら修正するのを覚悟の上でいくことにして、そこを犠牲にしても今回イメージした中ではこれが一番綺麗に仕上がったんですよね。

ferrari69 と言う事でまずは両サイドのロッソコルサ(赤)の塗装です。

塗り方としてはセンターから外側に向かって塗るようにして、テープの厚みを「庇」の代わりにしてエッジ部分をボカすような感じにし、そこに極力塗料の段差が出来ないようにします。

ferrari70 ボタン側のカバーはロッソコルサのベタ塗りですが、万が一の事も考えて一応白から塗っておきました。322は300に比べると隠蔽力が弱いので、出来上がってみたら裏表のパネルで色が違う!なんて事も有り得ますからね(ちなみに元々塗ってあった赤は300の方で、どちらもロッソコルサなのですが300が朱色寄りで322は青味があります)。

ferrari71 両サイドに赤を塗ってテープフリーな状態になるまで自然乾燥させ、今度はそこをマスキングをします。

本当はここで、最初に紹介した「跳ね馬部に嵌める蓋」があれば良かったのですが、結果的には問題無く出来ていますのでご安心下さいませ。ただやっぱりあった方が良かったなぁとやりながら後悔はしていました(笑)。

ferrari72 中央部分にブルーメタリックBlu Nart MET(カラーコード:523)を塗布し、マスキングを全て剥がした状態です。パッと見は綺麗なのですが、実際はこれからが結構大変です。

跳ね馬の窪み部分、前足部分に青が飛んでいるのが判ると思います。勿論このままではNGなのでクリアーを塗る前に修正しています。

ferrari73 そしてフチの段差部分です。青と赤が白い谷の部分に食み出ているのが判ると思います(普通は判らないかも知れませんが・・・)。

ただ実際に組み合わさると一段奥になるので殆ど目立たない箇所で、そもそもこれを気にする方が一体どれくらい居るのか・・・と思うかも知れませんが、多分オーナー様の職業上こういったところを気にするのでは、と思った次第です。

ferrari74 と言う事で改めて白いラインを塗り直します。塗るのは先ほどのフチだけでは無く全体を塗り直し、塗り分けラインをさらに美しく仕上げます。

ferrari75 塗装屋さんなら判ると思いますが、塗り分けたラインには塗料によって出来た「バリ」が残ったりしますが、今回のようなサイズであれが残るとやはり致命的なので、塗り終わった後にテープを貼って剥がしてを繰り返して全部取り除いてあげます。

ただそれをやるとラインがガタガタになったりはしますが、今回のように再度最初に塗った色(白)を塗り直せば美しいラインに仕上げられます。一旦出来たバリは磨いても見えてしまうので嫌ですよね。

ferrari76 紙のテープならこういった段差もピッタリ貼れるので新たに塗った白が食み出たりはしません。

ferrari77さらに窪んだ跳ね馬の内部を修正し、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

ferrari78 322は非常に隠蔽力の弱い赤ですが、塗り重ねる順番が良かったので段差も殆ど無いくらいに仕上がっていると思います。ちなみに赤の上に白を塗るのはそれはそれで大変です(白は全然隠蔽しません)。勿論最初に濃いブルーメタリックから始めるなんてナンセンスです。

ferrari79こちらは単色ベタ塗りなのでいつもの仕様で大丈夫で、ただ内側にクリアーを塗り過ぎるとゴムのボタンの収まりが悪くなるので(今回だけに限らず今後の事も考えるとです)、1コート目には外側から内側に向けて塗って溝にはクリアーを入れず、2コート目のみ全体に塗っています。

この後クリアーが完全硬化したら組み付け作業をし、最後に傷つき防止用に作ったステンレス製のリングを接着して完成予定となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フェラーリ458リモコンキー 下準備

ferrari58 この型のリモコンキーは新車時の塗膜がしっかりしているのでわざわざ剥がす必要はありません(と言うのが今までやって来て感じた私的な見解です)。

が、成型時の歪みが強く表面は凸凹になっているので、最初にこれを平滑に削っておきます。

ちなみに四角い七宝焼きのエンブレムが付いたタイプのフェラーリリモコンキーは新品時の塗膜の密着性が悪いので再塗装の際には全部剥がすようにしています。

ferrari59 ペーパーと当て板だとどうしても遊びが出来てしまうので、極力塗膜を削らないで最短で平滑にしたい時は砥石が便利です。ちなみに包丁を研いだりする物では無くちゃんとした塗装下地用の物で番手の設定もあったりします。

軽く当ててみると高い所だけが当たって傷が付き、低いところは艶が残っているのが判ると思います。もはや塗料の表面張力と言うレベルではありません。

ferrari60 穴の中はこんな感じで布状の足付け用副資材が便利です。

ferrari61 ペーパーが入り難い箇所はいつものようにナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付けをします。ウォッシュコンパウンドは研磨粒子と洗剤が入っているので脱脂と清掃も同時に出来て一石二鳥です。

ferrari62 ちなみに今回は別件でご依頼頂きました同型のリモコンーも一緒に作業しています。全く気がつかなかったのですが、もう一方のリモコンキーに塗る色は今回使う白「BIANCO AVUS」(カラーコード:100)だったんですよね。

ただ同じ製品なのでそれぞれが混ざらないように凄く注意しました。裏側には私にしか判らない印をマジックで付けておいて、さらにイニシャルを描いたマスキングテープを並べて撮影して貼ってあります。

ferrari63今回こちらのカバーを3色に塗り分ける塗装になるので、本塗り中に台から外せるようクリップで着脱式にしてあります。

続けて本塗り編を紹介します。ようやく肩の荷が・・・(苦笑)