fi’zi:k自転車パーツ 作業前準備

fizikこちらも大変お待たせしております。fi’zi:kのステムとカーボン製ハンドル&シートポストです。

fizik11今回はそれぞれのパーツにあるロゴの復元(再塗装)もご指定頂いておりますので、まずは既存のロゴを計測し、それぞれをデータ化していきます。

また今回は実作業が来年からとなりますので、多分休みの内に記憶が薄れてしまっていると思いますので、判り易いよう色分けなどについても記載しておきました。

fizik16先ほど作成したデータをプリントアウトし、

fizik12今度はロゴの位置を測っておきます。

この時の作業は現物を撮影した物を先ほどのIllustratorなるソフトに取り込んでロゴを配置したりもしますが(マイクの場合はほぼこれですね)、今回は直接紙に記していきます。

fizik13ロゴの位置は何かしら起点となる個所が必要で、 それらを決めつつそこからの距離で配置を数値化していきます。

fizik14 シートポストのロゴは場所が微妙(斜め!)だったのですが、幸いにしてカーボンの継ぎ目?のラインが下側の塗らない部分(フレームに挿さる部分)まで通っているので、これを起点に位置を測っておきます。

ちなみにフレームから見える部分はサフェーサーが塗られるのでこのラインも見えなくなります。

fizik15実際に作業が始まるとロゴは消えてしまいますので、頼れるところは撮影した画像やこういったメモのみとなります。数日経てば記憶も無くなってしまいますので(新しく入って来る情報に押し出されてしまうのです・・・)、とにかく後で見ても分かるようにしておいています。

実作業は年が明けてからになるかと思いますが、作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスターテールランプ レッド&スモーク塗装 完成

forester31こちらもお待たせしました!フォレスターの純正テールランプ、レッド&スモーク塗装で完成となります。

こちらも最初の画像を紹介致しますね。

forester元々はクリアーカバータイプのテールランプで、既存の配色と同じようにレッドで塗り分けを行い、最後にスモークを塗って仕上げています。

forester32 ちょっと日が落ちて来てしまったので暗めに写ってしまっていますが、スモークの濃さは以前当店で施工したハリアーのテールランプを参考にしています。

forester2最初にオーナー様からご要望を聞いて、塗り分け位置の確認の為にイメージイラストも作成しています。

forester33 元々内部のメッキが派手派手しい感じでしたが、今回のスモークで殆ど気にならないレベルになっていると思います。

forester35 ちなみにクリアー抜きをした個所のスモークは、普通に塗っただけだと下の部分だけが明るく見えてしまうので、こちらだけスモークを1コート多めに塗っています。

forester36ですので上下のクリアー抜きを見比べてもスモークの濃さで違和感を感じ難くなっています。以前はこういう事は余りしなかったのですが、VXのハイブリッドテールランプでクリアー抜きの部分がどうしても白く見えて浮いてしまうので、局部的にスモークの濃さを調整出来るように対応しました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

エブリィテールランプ&ハイマウントランプスモーク塗装 完成

every10 こちらもお待たせしました!ダイハツエブリィワゴンの純正テールランプ&ハイマウントストップランプのスモーク塗装も本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

every 元々は比較的鮮やかな赤色で、今回はこちらを「薄目」のスモークでご指定頂きました。

every11 参考にしているのはこちらのページで紹介しているロードスターの純正テールランプのスモーク塗装となります。

every12 スモークの濃さについては「薄目」や「標準濃度」などで区分しておりますが、当サイトにある画像から選んで頂き「これと同じように」といったご指定でも大丈夫です。

every13 ハイマウントレンズはテールランプと違って底が浅い(内部の空間が狭い、もしくは無い)構造となっている為、テールと同じように塗ってしまうと真っ黒になってしまう事が多く、その点に気を付けています。

every14現状だと裏側からも光が入っているので明るく見えていて、実際に車体に装着されるとそこから光が入らなくなるのでさらに黒く見えると思います。今回もその辺に注意していますので恐らく丁度良い具合になると思っています。

every15 またレンズを上側にして見た場合と横にして見た場合も濃さの感じ方は違うので、最近はそれも判り易いように撮影のバリエーションを増やしました。

every16 実車に装着されると目線よりも下になるので、見方によってはもっと暗くも見えるかも知れません。

every17ただ撮影している環境は屋内ですので、外だとさらに明るくも見えたりします。勿論その日の天気や時間帯によっても見え方が変わりますが、極力実物に近い状態で紹介出来ればと思っています。

それでは後程完成のお知らせをご連絡致しますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フォレスターテールランプ レッド&スモーク塗装 完成

forester24 大変お待たせしました!フォレスターの純正テールランプ、レッドキャンディー&スモーク塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

forester7今回は「極力全体を赤くしたレッドテールに」とのご希望で、バックランプ部のみをクリアー抜きとし、ウィンカー部分も赤くしました。

forester25 またレッドキャンディー塗装上にはスモーク塗装も行っていて、こちらは「極薄め」の濃さでご指定を頂いています。

forester26 またウィンカー部分は他の部分よりもレッドキャンディーを薄くする事で、ウィンカー灯火時に赤く光らないように対応しています(ただし保証は出来ません)。

forester27同じように以前施工したホンダN BOXのテールランプではノーマルのランプでもオレンジ色に光ったとの事ですが、もしそれで赤く見えてしまうとしても市販されている高輝度タイプのLED球を使えば普通の赤いレンズでもアンバー(オレンジ)に光るとの事で大丈夫だと思います。赤を薄く塗装しているのは保険みたいな感じですかね。

forester28 レッドの上に薄くスモークを塗る事で派手さを抑えています。またクリアーは耐UV性の高いクリスタルクリアーの仕様となります。

forester29 また赤が薄いとピンク色っぽく見えてしまいがちですが、スモークを塗る事でそれを抑える効果もあります。なのでウィンカー部は他の個所よりも1コート多めにスモークを塗っています。

forester5こちらは作業前にクリアー抜き(マスキング)の個所を確認する為に作成したイメージイラストで、

forester30こちらが実際の完成品となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKS 本塗り(下塗り)

sworks69 大変長らくお待たせ致しました。SPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォーク、いよいよ本塗り(実際はまだ下塗り)となります。

sworks71 既存の塗膜はほぼ剥離し、サフェーサーで下地を整えました。

sworks70元々つや消しだったので判り難いのですが、各部凸凹だった個所は平滑に、自然な曲線に見えるようサフェーサーでラインを形成しています。

sworks72 追加でご依頼頂いたPIONEERの左右独立式ペダリングモニターセンサーのカバーは、元々入っていたロゴがクリアーの下だったのでその面は塗膜毎削り落としました。こういった既製品は通常はクリアーの上にロゴをプリントされているケースが多いのですが、非常に好感が持てます(塗装屋としては厄介なのですが・・・)。

sworks74また今回はフレームと同色でのミニカー型色見本もご用命頂いていますので、そちらも一緒に塗装します(他の大量にあるのは別件ですので気にされなくて大丈夫です)。

sworks73 こちらは当店用の色見本で、今回新たに自転車のフレーム形に模した物を作成しました。まだ片面だけなので残念ながらキーホルダーにはなりません。

sworks75 良く脱脂清掃をし、ブースのファンを回してエアーブローをしたら、まずアルミ素地が露出した箇所にプライマーを塗っておきます。

ここはサフェーサーを塗る前にもプライマーを塗っていますが、当然サフェ研ぎの段階でまたアルミ素地が露出してしまう個所があるのでベースコートを塗る前にもう一度プライマーを塗っておきます。意味が無いようでちゃんとありますのでご安心下さいませ。

sworks76 まずは下塗りに隠ぺい力の高いシルバーを塗ります。通常はSTANDOX原色のMIX594(DUPONTだとAM11が該当します)を使ったりもしますが、当店場合はここでVWのリフレックスシルバー(カラーコード:LA7W)を使うのが定番となっています。

理由としてはよく業者さんからご依頼頂く色がこの色なので大量に作り置きをしておき、余っても元に戻して再利用意が可能だからです。隠ぺい力も悪く無く、下塗りとしてはウェットコートで2回塗れば十分です。

sworks77しっとりとして比較的綺麗なシルバーですが、キャンディーカラーにするとちょっと派手さが足りないので、この上に粗目のメタリック(MIX598)を重ねていきます。

sworks78 スタンドックスを初めて使う塗装屋さんは驚くと思うのですが、他の塗料(私の場合は関ペとPPGとDUPONT)に比べてシルバーの隠ぺい力が最低です(笑)。

ただスタンドックスと言う塗料は基本的な塗り方さえ守れば非常に綺麗なシルバーメタリックの塗装が可能で、多くの塗装屋さんから好評を得ている塗料でもあります。

sworks79 そして下色となるシルバーメタリックの塗装が完了です。

ちなみにここでシルバーでは無くグリーンメタリックにしておくとこの後の塗装が楽なのですが(通常はそうします)、今回は以前施工したS-WORKSのフレームと同じようにといったご希望ですので、それに沿って施工しています。

sworks80 色味については本塗り前にもう一度確認しています。配合はキャンディーグリーンが2に対してキャンディーブルーを1の割合にしています。

sworks81 キャンディーカラー(透過性の塗装)を1コート塗った状態です。かなり青くて不安になりますが、事前に同じように色板で確認しているので問題ありません。

sworks82さらにキャンディーカラーを塗り重ねていきます。

ちなみに参考にしている色味は「ペーター・サガン(ティンコフ)のマイヨヴェールカラーのバイク」となりまして、これともう一枚の画像をオーナー様から参考として紹介して頂いています。

sworks83 そしてキャンディーカラーを塗り終わり、クリアーを塗って下塗り完了です。

sworks84 画像での見た目は青味寄りですが、実際はもっと黄緑ですのでご安心下さいませ。当初の確認している色見本とほぼ同じ色味となります。

sworks85 下色としてのシルバーを3コート、キャンディーカラーを4コートと、ベースコートは合計7コートとかなり厚膜となりますので(通常は5コート以内に収めます)、通常ベースコートには入れない硬化剤をしっかり入れて対応しています。

sworks86 ペダリングモニターセンサーのカバーも同色のお揃い仕様となります。こちらもpioneerのロゴは後日改めて塗装し直します。

sworks87 今回一緒にご用命頂いているミニカー型の色見本は、後日ヒートンとワイヤーを付けてキーホルダーとして使えるようにします。現在は「塗装依頼の序に」と言う事が限定で¥4,000(税別)で作成しています。

sworks88ブースの中だと余り色の深みを感じられないのですが、実際はキャンディーカラー特有の奥行きのある色味と発色が感じられますのでご安心下さいませ。かなり派手だと思います。

car209キャンディーカラーの塗装はテールランプの塗装と同様に一日掛かりの塗装となり、コート毎のフラッシュオフタイム(乾燥時間)も長くなりますから、それを利用して他のキャンディーカラーの色見本も作成していました。

画像の物は今回は使わなかったコバルトブルーで、この他にグリーン100%の物も作っていまして、これらは販売用に仕上げていこうと思っています。

この後熱を入れて塗膜を完全硬化させ、さらに数週間寝かした後に再度全体を足付け処理、次はロゴを塗装で入れてもう一度クリアーを塗って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!