ロジクールキーボード 本塗り

 先日下塗りを行っておいたロジクールのG PRO Xキーボードです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

 全体を研ぎ、足付け処理を行い、

 もう一度白系の色を塗ってクリアーを塗り、二度目の下塗りを行っておきました。

と言うのもこのキーボード、思っていた以上に表面が凸凹にウネっていて、そのまま平らに研ごうとすると素地の樹脂が露出してしまい、再び「ニジミ」の問題が起きてしまう為、それの予防としてもう一度下塗りを行っておく事にしました。最初から判っていればサーフェサーを塗って研いでいた方が早かったかもです(ただしそれでも素地は露出していたでしょうから、結局一回では塗れなかった筈です)。

 最初の状態のように艶消しなら歪も目立たないのですが、今回は艶ありで承っていますので、何とか粗が目立たないよう研ぎ出して修正をします。

 加えて下地も露出させないよう、とにかく慎重に作業します(黒が出たら一発でアウトです)。

 その後細部の足付け処理を行い、ようやく本塗り準備が完了です。

 まずはベースコートを塗布します。色はブガッティ純正色の「ティファニーグリーン」(カラーコード:V603)となります。

 また一部にプリントされていた文字を同じように再現するよう承っておりますので、予め作製しておいたデータをデカールに印刷します。

 下地に白(特色ホワイト)を敷き、その上にマゼンタを重ね、最後に艶出しコーティングを行っています。一番良い物を選んで使えるよう複数印刷しておきました。

 それを切り取り、木工用ボンドを溶かした水に浸し、専用の接着剤(マークセッター)を使って所定の位置に貼り付けます。

 この後40℃くらいの熱で3時間程乾燥(重合)させます。

 その後よくエアーブローをして埃を飛ばし、いよいよ最後のトップコートクリアーとなります。

 デカールを貼った部分はいきなりクリアーをウェットに塗っても大丈夫なのは確認していますが、万が一の事も考え最初は部分的にドライコートで2回程塗っておきます。

 その後はいつも通りウェットに2コート塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

デカールの部分は一段高くなっているので、完全硬化後に研磨して磨き、段差を均しておきます。

一緒にご依頼を頂いておりますロジクールのワイヤレスマウスは、ベースカラーとなるホワイトパールまで塗り終わっていて、この後は再び足付け処理を行って今度はロゴ入れ、さらにクリアー塗装を行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!