BMWヘッドカバー 凸文字取り付け

先日お預かりしておりましたBMW E24ヘッドカバーです。

今回はこちらの「ALPINA」の凸文字を入れるよう承っておりましたので、業者さんにて厚さ2ミリのアルミ板で文字をカットして頂きました。先日完成したRB26タイミングベルトカバーの「8」と一緒にお願いしています。

 そのままだと正確な位置が出せないので、

 切り文字をお願いする時に作成しておいたデータを基に、ガイド用のマスキングシートを作成します。

 それをヘッドカバーに貼り付け、凸文字の位置を合わせられるようにします。

尚、ヘッドカバーはリン酸処理済みです。

 アルミの切り文字は接着面をダブルアクションサンダー#120で研磨して足付け処理し、さらにリン酸で化成処理を行います。主に切り文字の断面(側面)の足付け処理の為です。

 さらにシリコンオフで脱脂処理を行います。

 取り付けは金属同士の接着に適した構造用エポキシ接着剤(3Mオフホワイト)を使います。

 親の仇くらい良く混ぜて、満遍なく塗り込みます。

ガイドに合わせてそれぞれの切り文字をマスキングテープで固定し、このまま60℃40分程の熱を掛けて固めます。

 熱々の状態で取り出しました。

 フチはこのようにエポキシ接着剤が食み出ているので、

 それが冷えて固くならない内にカッターとピックツールで除去します(時間が経つと刃が立たず大変な事になります)。

 それでもどうしても隙間は出来てしまうので、

 そこにエポキシプライマーサーフェサーを筆挿しして隙間を埋めます。いつものウレタンサフェでは無いのは耐熱性と接着性と充填性、全てにおいてエポキシの方が優れているからです(ただしエポキシサフェは研げない程に硬くて粘りがあるので安易に使えません。そして耐候性が無いので使用は下地に限ります)。

 シンナーを含ませた綿棒とウエスで余分を拭き取ります。

この後再び60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

並行してサージタンクの方も作業を行いますので、それらも進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!