スイフトスポーツシフト枠 本塗り

先日お預かりしておりましたスイフトスポーツのシフト枠です。

表面は布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨し、裏側は形が歪なので液状研磨剤(ウォッシュコンパウンド)とナイロンブラシで足付け処理を行います。

その後良く脱脂清掃し、片手で持って塗れるよう芯棒に固定します。裏側から塗るようにするとフチもしっかり色(とクリアー)が着くので、スプレーし易いようスペースを広く取るようにしています。

また今回の製品はメッキの上に艶消しクリアーが塗られたような製品で、足付け処理の際にはこれを剥がさなよう気を付け、また裏側にそれが塗られていない可能性も考えて密着剤を併用しています。メッキのままだとクドイのですが、それに艶消しクリアーを塗るとアルミっぽく見えて高級感が出るので、近年の自動車パーツに多く見られるようになりました。

まずはベースコートを塗布します。

色はアルファロメオの「ロッソアルファ」(カラーコード:130)で、また「ほんの少しだけ、深い色合い(落ち着いた色合い)」をご希望でしたので、配合データの中からそれらしい色を採用しました。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

単体で見ると鮮やかな赤に見えますが、

他の色と並べて見ると色の違いがはっきりと判ります(比色)。背景にあるのはウェットブラストに使っているスチールボックスで、色はフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)を使用しています。今回の赤がかなりどす黒いのが判りますよね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!