インプレッサGHテールランプ(I様) 本塗り

先日下準備を行っていましたスバルインプレッサGHの純正テールランプ一式です。

マスキングシートのデータは予め作ってある物があるので、これを基にカッティングプロッターでマスキングシートをカットして作っています(なのでマスキング費用は金額を抑えられています)。

プラスチックプライマー塗布後、まずは透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

3コート程でこれを終えたらマスキングシートを剥がします。

マスキングシートを貼っていた面はプラスチック(PMMA=アクリル樹脂)素地なので、このまま色を塗っても密着しませんから、再びここでプラスチックプライマーを塗布します。

続けてスモークを塗布します。

濃さはこの時の同型テールランプを参考に調整しています。

参考までに左側が先ほど紹介したGRBのテールランプで、今回のGHテールランプが右側となります。こうやって見比べると同じスモークでも全然違うのが判ると思います。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

塗料は溶剤を使っている以上、乾燥する過程でそれが塗膜中から揮発していき、その際に塗膜表面に気孔を開けていく訳ですから、そのスピードを極力遅くしてあげる事で(もしくはそれを最速で行う事で気孔を埋めて防錆を高めるという塗料もあります)、無用な艶引けが起こらないようにと、塗ったその日には熱を掛けないようにしています。

ですのでこの日は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させるようにしています。

ただその際に湿度は大敵なので(クリアー中のイソシアネートが反応して白化等のトラブルが生じます)、塗装後は床に撒いた水をある程度切っておき、さらに空気が流れるよう若干換気した状態にしています(具体的には2箇所の換気扇のシャッターを開けた状態にしています)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スズキ スプラッシュテールランプ&ハイマウント 本塗り

先日下準備を行っていましたスズキ スプラッシュの純正テールランプ&ハイマウントランプです。

前日の最後に脱脂清掃していますが、数百メートル先でワックスがけをしている所から風が流れてきているかも知れないので(本当にそれくらいの事で影響が出ます)、本塗り直前に最終脱脂を行います。

エアーブローをするとその時点で静電気が発生したりするので除電ガンを使ったりしますが、今の時期はまだ大丈夫です。

ハイマウントストップランプに付属されるウィンドウウォッシャーノズルもスモーク塗装で承っております。

ご指定のスモーク濃度は「極薄めと薄めの中間」で、似たような構造でこの時のフォレスターテールランプを参考に調整しています。

「極薄めと薄目の中間」は言われないと塗った事が判らないくらいの薄いスモークで、なのでスモーク塗装では一番人気の濃さとなっています。

テールランプに合わせてハイマウントストップランプと、

それに装着されるノズルにもスモークを塗りました。ここまでがベースコートとなります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

テールランプとしてはかなり大きいサイズの部類になるかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

VMAXウィンカーレンズ 本塗り

先日下準備を行っていましたヤマハVMAXのウィンカーレンズ一式と、

リフレクターレンズ(反射板)です。

リフレクターレンズは土台とレンズが接着された構造なので、フチはマスキング で対応しています。

ウィンカーレンズは手前の低い方が反射フィルムを貼ったマスキングで、奥の背が高い方が透明なシートでマスキングをした物となります。透過性の塗装は条件が違うと色味(濃さ)が変わって見える為、出来るだけ違う環境で確認できるようにしています。

ベースコート=スモークを塗布します。

濃さは以前ご依頼頂いたテールランプを参考に調整しています。

その他にスモークの濃さを確認する方法として、最初に貼ってあったマスキングテープの上に新しいマスキングテープを貼るという事で今どれくらい濃くなっているのが判ります。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

今回はこちらのレンズが装着される土台部分の塗装もご依頼頂いていて、そちらは別工程で作業を進行しております。

念のため2回目のクリアーを塗り終わったら直ぐにフチのマスキングテープを剥がしておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それではウィンカーの土台も作業が進行しましたらそちらも紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

三菱ランサーメーターパネル 本塗り

先日下準備を行っていました三菱ランサーのメーターカバーパネルです。塗りながら濃さが判るよう裏側には透明なシートを貼ってマスキングしています。

よく脱脂清掃し、エアーブロー後にプラスチックプライマーを塗布します。

ご指定頂いたスモーク濃度は「薄目」で、この時の画像を参考にしながら濃さを調整していきます。

スモークのベースコートは4~5コート程で、コート毎に濃さを調整しながら少しずつ塗り重ねていきます。

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

GRBインプレッサテールランプ(T様)本塗り

先日下準備を行っていたスバルGRBインプレッサの純正テールランプ一式です。

前日にブース内の床と壁、塗装台(スタンド)と棚板を高圧洗浄機で洗浄を行い、各被塗物を脱脂処理もしておき、当日はマスキングシートの貼り付けから行います。ちなみにマスキングシートは剥がれ易い物となっていますが、足付け&脱脂された面に長時間貼っておくとくっ付き過ぎて糊が被塗面に残ってしまう為、こちらは本塗り当日に行うようにしています。

再び脱脂清掃し、ブース内の天井や自分の体、被塗物を満遍なくエアーブローを行って埃を飛ばし、プラスチックプライマーを塗布します。

続けて透過性の赤を塗布します。塗りムラが起きないようコート毎に塗り方(スプレー方向)を変えるようにし、3コート終わらせます。

マスキングシートを剥がし、露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

続けてスモークを塗布します。濃さはこの時を参考に「極薄めと薄目の間」としています。ここまでがベースコートとなります。

そして最後にクリアー=トップコートを行って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

気温が下がりましたが湿度はそこまで乾燥していないので(静電気も発生していないので)、人間にとっては少し肌寒いくらいの今が塗装には一番向いている気候だと思っています。

小物の塗装では極力肌が残らない塗り方を心掛けているので、クリアーの設定は比較的遅めにし、またガン距離を近づける事で塗り終わった後も肌が伸びるようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!