Fizik bicycle parts

fizik fi’zi:k(フィジーク)のカーボンシートポスト、アルミ製ステム、カーボンハンドルです。

fizik1 ハンドルの三カ所にはザラザラとした滑り止めがあって、そこは塗装しないで最後まで残すよう承っています。

fizik3 アルミ製のステムはサンドブラストで素地調整を行い、側面のロゴと前面のロゴを2トーンカラーの塗装で復元します。

fizik5 こちらがステム前面のパーツです。

fizik6 シートポストは全体を塗装してしまうとフレーム本体に挿し込んだ時に塗膜が削れてしまう為、事前にオーナー様に挿し込む箇所までの位置を決めて貰い、印を付けておいて頂きました。

fizik7 印は下地処理の途中で一旦剥がさなければならない為、塗装しない個所にあるラインを基準として距離を測り、数値を記録しておきます。

fizik8 各パーツのベースカラーはこちらのマツダ アークティックホワイト(カラーコード:A4D)で承りました。

fizik9 色については事前に色見本帳をお貸出しし、その中から好みの色を選んで頂いています。

fizik10 ロゴはシルバーとレッドの2色をご指定頂きました。

fizik11 塗装で再現する各ロゴのサイズを計測し、配色のイメージイラストを作成しておきます。

fizik12 それぞれのロゴの位置も数値として書き留めて記録しておきます。

fizik15 一旦作業が始まると見本としてあったロゴは消えてしまう為、後の為にこの作業がとても重要となります。

fizik14 ステムのロゴデカールはペーパーで研磨して除去しておきます。ちょっとした事でもサンドブラストの当たり方が変わってしまうとアルミ素地の削れ方が変わり、その跡が残ってしまう為です。

fizik8 サンドブラスト処理が完了です。ペーパーでは処理できない細部までしっかり足付け処理を行えました。

fizik6 十分に洗浄を行い、各部をマスキングをしたら台にセットして脱脂を行います。

fizik12プライマーを塗布しました。

fizikこちらはカーボン素材のパーツです。カーボンの継ぎ目や塗り分け部などの段差がある為、こちらは「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えます。

fizik1全体を研磨した後、最後まで残す滑り止め部分をマスキングして台に固定して脱脂処理を行います。

fizik11サフェーサーの塗布が完了です。足付け処理がされていればカーボン素材にプライマーは必要ありません(ドライもウェットも同様です)。

fizik2こちらはシートポストです。細部までペーパーで研磨して足付け処理をしてあります。

fizik10こちらもサフェーサーの塗布が完了です。

サフェーサーはウェットコートで5~6コート塗り、その後60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

fizik17サフェーサーが硬化したら研ぎ忘れ防止の為に全体にパラパラと黒を塗り(ドライコート)、#320→#400→#600→#800といった感じで研ぎ付けます。

fizik162ウレタンサフェーサーは耐溶剤性が高い反面、足付け処理をしなければ上塗り塗料が密着せず、経年で剥がれてしまいます。細部までしっかり処理をします。

fizik18 下地処理を終えたらマスキングを貼り直し、台にセットしていよいよ本塗り開始です。

fizik20

fizik22まずはベースカラーとなる白を塗ります。

fizik25予め用意していたマスキングシートを貼り位置に合わせてカットします。

fizik24最初にあった位置を確認し、それに合わせてマスキングシートを貼っていきます。

fizik27fizik28まずはレッドを塗り、さらにシルバーグレーを塗布します。

fizik29ロゴ入れ塗装が終わり、これで全てのベースコートが完了しました。ただしこのままだと耐久性は殆ど無い為、さらにクリアーを塗ります。

fizik30今回は艶あり仕上げで、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」をご指定頂きました。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたスタンドックスのクリアーです。

fizik32尚、つや消し仕上げ・半艶仕上げも可能で、ただしその場合もそれぞれ最後にクリアーの塗装が必要です。

fizik31fizik33fizik34この後一晩常温でゆっくり乾燥させ、翌日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

fizik36さらに数日寝かして完成となります。

fizik37車体に挿し込まれる部分は何も塗装せずそのままの状態です。

fizik38ロゴのサイズと位置は概ね元の通りに、色はオーナー様のオリジナルカラーです。

fizik39細部まで艶々に仕上がっています。

fizik40部分的に塗装をせずに残すというのは結構面倒な作業で、しかもブツ切りで見切りをつけた個所の仕上りはバリなどが出て悪くなりがちですが、今回はその辺りにも気を遣っていますので自然で美しい仕上がりに出来ていると思います。

fizik41見切りのマスキングはコート毎に剥がしたり貼り直したりして何度かに分ける事によって美しく仕上げています。最初から最後まで貼りっ放しでこういう仕上りにはなりません。

fizik42ドロップハンドルの塗装は予想以上に面倒で、次回はもう少し本塗り時の工程方法を工夫しようと思いました。

fizik43塗り難い3次元的なパイプ形状でしたが、全面艶々に仕上がっていると思います。

fizik44一番難しい作業はロゴの水平取りで、これがズレるととても大変なので真冬でも全身に汗を掻きます。

fizik45fizik46fizik47fizik48オーナー様からは「 いつも楽しくプロフィット日記を拝見させていただいておりました。今回の依頼品をイメージ以上に仕上げていただいて大変満足しております。ありがとうございました。」「 もしかしたら、三年後、四年後に同じパーツと更に自転車のフレーム塗装をお願いするかもしれません。」とのお言葉も頂戴しました。勿体ないお言葉で、嬉しい限りです。

3Tステム 下準備

3t先日お預かりしていた3T社製のアルミ製ステムです。自転車のハンドルを固定する部品ですね。

3t3 そのままサンドブラスト掛けるとデカールが貼ってある部分だけ削り方が足りなくなり、まるで文字が浮き上がってしまったような跡が残ってしまう為、余計な物は先にサンダーと手研ぎで削り落としておきます。

3t4 ネジ穴とフォークに固定する部分をマスキングし、サンドブラスト処理を行います。

3t5 と言う訳でブラスト処理が完了です。サンドブラストではペーパーやサンダーでは処理出来ない入り組んだ個所を処理出来る為、今回のような部品にはとても有効です。と言うかこれが無いと仕事が出来ません。

3t6 良く脱脂洗浄し、マスキングをし直したら台にセットします。

3t7 小さい方の部品は先に裏側にプライマーを塗り、

3t8 乾いたらひっくり返して表側を塗ります。

3t9本体の方もプライマーの塗布が完了です。

こちらの塗色はマツダの「アークティックホワイト」(カラーコード:A4D)でして、先日サフェーサーを塗り終わっているタワーバーの台座も同じく白系の塗装なので、タイミングを合わせて一緒に本塗りを行おうと思っています(そうもいかないかも知れませんが、一応そういった予定です)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

S-WORKSカーボンフレーム&フォーク塗装 完成

DSC_6945 大変長らくお待たせしておりましたSPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレームとフォークは先日本塗りを完了しておりまして、発送(梱包)までにはもう少し寝かしておきたいのですが、取り敢えず先に撮影を行いましたので紹介させて頂きますね。

最初の状態も紹介します。

sworks3 元々は艶消しの黒で、今回の塗色は頂いた参考画像を基にして、本体をキャンディーグリーン、ロゴを白の塗装でご依頼頂きました。

DSC_6973 尚、今回塗装したキャンディーグリーンの色味に関しては、実際の色と撮影した色とではかなり違って見えています。恐らくは使用している塗料の性質だと思いますが、ただ撮影後の画像を加工修正するのは控えたいと思いましたので、ここで紹介している画像は全てJPEGの「撮ったそのまま」で掲載しています(サイズは縮小しています)。今回はその辺も紹介したかったので先に撮影だけ終わらせておきました。


DSC_6981 DSC_0115 DSC_0127 DSC_0161 DSC_0177 DSC_0157 DSC_0197 かなり青味が強く感じられますが実際はもっと緑寄りですのでご安心下さいませ。

DSC_0203 フレーム下部に貼ってある黄色い物は傷防止の為のマスキングテープですので気にされなくて大丈夫です。

DSC_0184 こちらのロゴは後方に行くにつれて幅が狭くなるため、左右非対称となっています。

DSC_0226今回はこちらのVENGEのロゴのみ一からデータで作成し、その他は前回使用したデータを使っています。

DSC_0210 ここまではいつものカメラ(NIKONのD40とD200)で撮影した物で、ここからはちょっといつもとは様子が変わります。

SDIM0525かなり極端に色が違いますが、こちらも同じ物を同じ環境(時間と場所)で撮った物で、ただ撮影しているカメラをSIGMAのDP2Merrillに変えています。ただしどのカメラも設定はニュートラルな状態にしています(余計な効果を付けないようにしています)。尚、ホワイトバランスはオートにしてあります。

SDIM0543シグマのカメラで撮った画像はかなり黄緑色が強いのですが、やはり実物はここまで緑色ではありません。先ほど紹介した青味の強い色と丁度真ん中くらいとお考え頂ければと思います。

SDIM0541SDIM0546SDIM0623こちらの画像が比較的本物の色に近い感じに撮れていると思います。ただし色自体の発色はもっと綺麗です。

SDIM0633SDIM0637SDIM0570SDIM0586SDIM0617実は今回の撮影ではRAW形式でも保存していて、それらは後日画像加工用のソフトを使って修正を行い、実物の色味に近いようにして改めて社外記の方で紹介したいと思います。

尚塗装の質感(艶など)自体はこちらで紹介している画像通りで、ただ実物はもっと美しく感じられると思います。

sworks33 こちらは追加でご依頼頂いたペダリングセンサーカバーのカバーで、今回はこちらもフレームと同色でご依頼承りました。最初の画像も紹介しますね。

sworks20ロゴは既存にあった物を使用し、サイズだけ合わせました。

sworks34 こちらも実物はもっと緑寄りの色なのでご安心下さいませ。

sworks35 また今回はオーナー様が所有されている御車がこちらの色見本の形に似ているという事で、キーホルダー化したそれを同色での仕様でご依頼頂きました。

sworks36こちらのキーホルダータイプは通常見本として使う物とは別に裏側もフラットに仕上げた仕様となっております。

尚こちらの色見本キーホルダーは塗装のご依頼を頂いた方のみの販売となっております。何卒ご了承下さいませ。詳しくは当ウェブショップのページをご確認頂ければと思います。

梱包についてはもう数日寝かしてからで、またRAW形式で撮影した画像を後日編集加工して社外記の方で紹介しますので、完成のお知らせはその後改めて差し上げたく存じます。どうぞもう少々お待ちくださいませ。

まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKS カーボンフレーム&フォーク 下準備

sworks1 先日キャンディーグリーンの下塗りを終えていたSPECIALIZED S-WORKSのカーボンフレームです。全体を塗装後に一部修正を行い、さらに熱を掛けてその後じっくり寝かしておきました。

sworks 下準備をする前に4回目の計量を行ってみました。

剥離作業前の重さが1138.3gで、旧塗膜を剥離後は1057.2gで81.1g減、サフェーサーを塗って研いだ後は1112.9gとなり、その後キャンディーグリーンの下塗りを行ってこちらの数値となります。

ただしこの状態だとイモネジが3個入ったままで、こちらが4g×3=12gで、実際は1148.1gになります。キャンディーグリーン(ベースコート+クリアー)の塗装分が35.2gといった感じです。予想では40gだったので若干少なくて済んでいる感じですかね(ちなみにオーナー様からは重量増については全くの不問で、単に私が興味がある事と、今後の参考の為で御座います)。

sworks4そしていよいよ次の作業がロゴ入れとなりますので、一旦ここで塗装面全体に足付け処理を行います。

まずはゴミのブツや肌を平滑にする為、#1200の耐水ペーパーを使って表面を研磨します。

sworks5 ただしペーパーだけで全体を研磨しようとすると突起した箇所の下地を露出させてしまう為、ペーパーは平面だけに留め、その後はスコッチブライト(研磨粒子が付着した不織布)とウォッシュコンパウンドを使い、さらにポップナット周辺などの細かい個所はナイロンブラシも使ってしっかり足付け処理を行います。

sworks6 この足付け処理作業が結構手間が掛かり、さらには下地を出してしまう等結構ハイリスクな作業となるのですが、ここまでしっかり下地を行っておけば密着剤等の使用は必要ありませんので、数年経ってから下地に塗った密着剤が劣化して、表面のクリアーが浮いてくる(層間剥離)と言ったトラブルもありません。

車(四輪車)の塗装で今時足付け処理をしないで塗ると言う事は稀だと思うのですが、一昔前に全損車両の起こし(主に外車)やオールペン全盛期など、とにかく店頭に並べれば売れる!と言った時代に「洗車だけして密着剤を使ってそのまま塗る(!)」みたいな事が多発していて、そんな事も知らずに購入した方が数年経ってから塗装がベロベロと剥がれて来て、一体どうしたら良いかといった相談を本当に多く頂きました。

自動車の全剥離・全塗装なんて採算が合う筈も無いのですが、オーナー様と車が可哀そうなのでそういった仕事も何度かやりまして、ただやはりと言うか作業している時にはかなり激しい憤りを感じたりする事もあり、「こんな事をした塗装屋は地獄に落ちろ!」なんて本気で思っていたりもしました(笑)。まあ悪いのは経営者だと思いますけど(ただ請負の外注さんも多かった時代ですので)。

sworks7 フレーム下のワイヤーを通している所の点検口(?)の蓋は取り付けた状態でキャンディーグリーンを塗っていて、内側はそのままにする予定だったのですがフチが綺麗じゃ無かったので一応ベースコートの黒だけ塗っておく事にしました。

sworks8 画像だと塗ったばかりなので艶がありますが、この後艶消しとなりますので落ち着いた感じになります。

sworks9 各部をマスキングし直し、台にセットして本塗り準備完了です。

sworks10 同じくフォークも全体を足付け処理してあります。

sworks11 さらにペダリングモニターセンサーのカバーも足付け処理を行います。ネジ穴の部分はペーパーもスコッチも入らないのでナイロンブラシを併用しています。

sworks12 全体を良く脱脂&エアーブローした後、ベースクリアーを塗布します。これは色の着いていないベースコートとお考え頂ければと思います。通常のベースコート同様硬化剤は入れていません(6コート以上厚塗りする場合は数パーセント入れたりします)。

sworks13 ベースクリアーが乾くと全体が均一にしっとりとした仕上りとなります。

sworks14これを行っておく事で、この上に塗るロゴとの馴染みを良くして輪郭をシャープに仕上げられる効果があります。

本日はここまでで、ロゴ入れは後日、クリアー塗装はさらにその翌日になるかも知れません(今までの例だと3日掛かりで行っています)。DUPONTの時は「ベースコートを塗ってからクリアーまでは24時間以内に」といった縛りがありましたが(デモマンからそう言われていました)、STANDOXはそれが無いので時間に余裕を持って作業出来るのがありがたい所です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

と、ここまでが昨日の記事で、本日無事本塗り完了致しました!

まだ画像がまとまっていませんので、紹介は後日とさせていただきます。

色味は相変わらず画像だと青味が強いのですが、実物はかなり良い感じですのでどうぞご安心下さいませ。

fi’zi:k自転車パーツ塗装 完成

fizik36 大変お待たせしました!フィジークのカーボンハンドル、ステム、カーボンシートポストの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。


fizik元々はカーボン地に艶消しクリアー仕上げやマットブラックの仕様で、色を変えて各ロゴは元の通りにと言うご依頼となりました。

fizik37 シートポストは予めフレーム(車体)に挿さる部分を測って頂き、塗装範囲は見える部分のみとしています。

fizik38 ロゴの位置は後ろでも横でも無く斜め!と言う場所に位置していて、何も目印が無かったらかなり難しかったと思いますが、今回塗装しなかった部分から元々あったセンターラインを確認する事が出来たので、そこから水平線を出して基準にしています。

fizik39 元々塗り分けがしてあって爪が引っかかるような段差などがありましたが、サフェーサーで下地を整えていますので滑らかで且シャープな美しいラインに出来ていると思います。

fizik40ステアリングは滑り止めのザラザラとした部分はそのまま残し、やはりこちらもサフェーサーで下地を整えてから塗装しています。全体は艶々に、自然なラインを形成出来ていると思います。

fizik41 こちらもロゴの位置が微妙だったのですが、ザラザラとした部分にセンターラインの印があるのでそれを基準にして元位置を割り出しています。

fizik42 ベースカラーの白はマツダの「アークティックホワイト」(カラーコード:A4D)で、事前に色見本帳をお貸出ししてその中から選んで頂いております(恐らくは車体の色に近い色を選ばれたのかと)。

fizik43 こういった曲がった形状のドロップハンドルを塗るのは初めてで、本塗り時は下側にスプレーガンを入れ難く(と言うか通らなかったです)予想以上に塗り難かったので、今度はもっと高い位置で固定出来るようにセットしようと思います。良い勉強になりました(普通は吊るすのでしょうけど、私的には置いて、出来れば持って塗りたいのです)。

fizik45 そしてアルミ製のステムです。車体(フォーク上部)とハンドルを繋ぐ部品ですね。

fizik46 元の値段(新品価格)はある程度知っているので、これを塗ろうとすれば普通の方はその金額にビックリするのは判らないでも無いのですが、一個だけの塗装では大量生産のそれとは全く違いますのでどうかご理解頂ければと思います。

fizik47ステムの塗装についてはお問合せは多いのですが前記した理由からご依頼に至るケースは稀で、ですので後日施工例として紹介させて頂こうと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!