バイク用ブレンボキャリパー 素地調整

 先日マスキング作業を行っていたバイク用のブレンボレーシングキャリパー一式です。

現状は黒アルマイトが施されているのでこのまま塗っても上塗りもプライマーも密着しませんから、物理的な足付け処理としてサンドブラストを行います。

また今回はこれの為に新しいメディアを用意しました。

アルミナ#180で、いつも使っているガーネット(#50くらい)に比べて目が細かいのが特徴です。これを直圧用のタンクに入れて使います。

キャリパーをブラストボックスに入れ、

 サンドブラストを行います。

今回直圧を使ってみたのは、エアー厚を抑えてマスキングを飛ばさないようにしつつ、隅まで当てると言う事で試してみています。

とにかくマスキングが飛ぶと(剥がれると)その時点で全てが終了と言う恐ろしい事態になるので(想像すると胃に穴が開きます)、とにかく保険に保険を掛けて確実な道を歩めるよう努めました。

 と言う訳で無事ブラスト作業が完了です。

特段黒い部分を剥く必要は無く、サンドブラストが当たって被塗面が荒れていればOKです。

 マスキングシートが覆いかぶさった角の部分は黒い部分が残っていますが、ブラストはしっかり当たっているので問題ありません。

凹み文字部以外にはブラストが当たらず、無事難関を超えました。

 尚この状態だと少し粉っぽいので、

一旦全体を水洗いし、この後凹み部分を脱脂清掃しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボキャリパー マスク型作製

 先日お預かりしておりましたバイク用のブレンボレーシングキャリパー一式です。

現状フロントキャリパーの一個の凹み文字部に黒くマジックで塗られた跡があったのでまずはそちらを除去します。

シンナーを使って掃除しましたが、どうやらここだけ黒アルマイトの掛かり方が弱いと言うか、素地が荒れたような状態になっています。元の塗料成分が残ったまま素地調整が行われたのでしょうか。

リヤキャリパーは以前作製したデータがあったので、まずはそちらを使って合わせてみます。

ピッタリではありませんが、マスキング用として使うには十分な感じです。

 こちらは分割された反対側です。こちらも普通なら使えそうですが、今回はサンドブラストで使うと言う事でここからデータを修正していきます。

 そしてフロントキャリパーです。

こちらは一部で彫りが浅い箇所と、なんとプレスラインに差し掛かっている!と言う事で、普通にマスキングシートを貼ってもコシが強くて反発=剥がれてしまいますから、今回はいつもと違う方法で行います。

まずは基本となる輪郭のデータ化からです。ここはいつもの通り石刷りの方法でロゴの形を紙に写し、

それを剥がしてスキャナーでぱPCに読み込みます。

それを基にベクトルデータを作製します。以前使ったデータを応用出来るのではと思っていましたが、良くみると全然形が違うので一から作る事にしました。

何度かの修正を行い、大体良い感じになりました。

今回は色々考えたのですが、まず両面テープを貼り、その上にマスキングシート(PP製)を重ねるのが良いと判断しました。

基本的にはサンドブラストのマスキングにはこの緑色のマスキングシート一枚だけで大丈夫ですが、それだと粘着力が足りないので、それの補強&厚みを確保する為に間に両面テープを入れるという作戦です。ほぼ一か月間毎日考えてこれが良いと判断しました。

ただしその場合普通のカッティングプロッターでは切れないので、レーザー加工機を使ってカットします。カッターの刃で切るのと違ってレーザーが当たった箇所は消失してしまう為、その分を考えてデータを修正&テストカットを何度も繰り返しました。少しでも食み出たらアウト(アルマイト処理屋さんでのやり直し)な為、どんなトラブルが起きても100%上手くいくようシュミレーションを行いました(お陰で胃が・・・)。

カットデータが出来たら接着面をよく脱脂し、シールを石鹸水に濡らして位置を合わせます。

各パーツへのマスキングが終わったらそのまま自然乾燥させる為に一日置きます。

そして翌日、曲がって浮いている部分を指で押さえてピッタリ貼れた事を確認します。現時点では素晴らしく良い感触でした。

さらに一日寝かしてマスキングシートが浮いていない事を確認し、周りを養生していきます。まずはマスキングテープで糊が残らないようにします。

 その後補強の為にガムテープを貼ります。

これでサンドブラスト作業の準備が完了です。さらに一日寝かしてマスキングシートが浮いたりしないかを確認しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ブレンボレーシングキャリパー塗装承ってます

 先日到着しておりました二輪車用のBremboレーシングキャリパー (GP4-RR) 一式です。

こちらのオーナー様は少し前にカーボンフォークの塗装をご依頼頂いた方で、それよりも昔、およそ3年前にこちらのキャリパーについてご相談を頂いておりまして、この度も当店をご利用頂ける事になりました。ご贔屓有難うございます!

尚、現状は黒アルマイトが施された状態で、一番最初の状態(3年前にお問合せを頂いた時)の画像がありましたのでそちらも紹介をさせていただきます。

元々もアルマイト処理が施されていて、凹み文字部に赤の塗料が流し込まれたような仕上がりとなっていました。

ただアルマイト被膜に直接塗られた上塗りは密着しず、以前施工した隼のキャリパーのようにいずれ剥がれてしまいますから、そういう事もあって3年も掛かったという所があるのだと思います。

と言う訳で新たに黒アルマイト処理が程されたキャリパーですが、今回のご依頼はこの「凹んだロゴ部のみ」の塗装となります。

そのまま塗っても純正の塗装と同様いずれ剥がれてしまいますから、周りをマスキングして被塗面のみサンドブラスト、プライマーの塗装を行って白(VW社キャンディホワイト:LB9A)の塗装で承っております。

塗るのはロゴの部分だけですが実はこの方が面倒で、また今回はロゴの部分にプレスラインが掛かっているので通常の方法(マスキングシート)では対応出来そうもありません。

作戦としてはコシの柔らかい和紙タイプのマスキングテープでマスク型を作成し、それを何重かにして貼り付け、さらにサンドブラストのメディア(砂)も細かいタイプを取り寄せてピンポイントに当てようと思っています。ワンミスで取り返しが付かなくなるので相当慎重に行う必要がありそうです。

その他の部分には傷が付かないようマスキングテープで保護し、準備が出来るまでは保管しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カーボン製タンデムバー塗装 完成

  大変お待たせしました!先日本塗りを行っておりましたヤマハマジェスティS用のカーボン製タンデムバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介させて頂きます。

 元々はウレタンクリアーが塗られた塗られた状態だったのですが、

  状態が良く無かったので一旦全部削り落し、エポキシパテ~エポキシプライマーサーフェサーとウレタンサフェの二度打ちで下地を整えてから上塗りを行っています。

 色は前回ご依頼頂いたテールカウルと同じく「艶ありの黒」で、

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 裏側です。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

カーボン製タンデムバー 本塗り

 先日二度目のサーフェサーを塗っておいたカーボン製のマジェスティS用タンデムバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとして黒のベースコートをパラパラと塗っておきました。

ちなみにガイドコートはちゃんとそれ専用の物(3Mドライガイドコート)が売っていていて、ただ私の場合は元々上司が「残りが少なくなった黒の缶スプレー」を使うやり方でそれに倣っていました。その後缶スプレー自体使う機会が無くなり、現在はとても安いスプレーガン(¥1,000で買えるような外国製品)に黒系のベースコートを入れっぱなしでガイドコート専用に使っています。

一回目のサフェ研ぎである程度のラインは出ているので、ここからは#600→#800の水研ぎで、最後は#1000の水研ぎ&布状研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均しています。

昔だったらS字フックで吊って塗っていましたが、それだと被塗物が揺れて塗り難いのと、やはり一番目立つ面を上側にして塗りたいので、いつものように心棒に固定して塗れるようにします。

車体に固定するボルト穴に割り箸を3本ほど差し込み、上から爪楊枝を打ち込んで余分をカットします。アンカーボルトと同じような感じですね。ひっくり返しても抜ける事がありません。

 固定は一か所だけで、

左手でクルクル回しながら塗る事が出来ます。

 よく脱脂清掃し、エアーブローを行って本塗り開始です。

まずはベースコートの黒を塗ります。

クリアーの艶はベースコートで大きく変わる為、肌が荒れないようしっかりウェットに塗り込みます。ちなみにベースコート用のシンナーは4種類くらいあって、季節(温度)によってそれらを使い分けています。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!