RB26エンジンパーツ一式 結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日シーラーの取り付け&ホースパイプ部の塗装を行っていた日産RB26エンジンパーツ一式の結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々の塗装は全て剥がし、腐食も出ていたのでサンドブラストを行いました。

色は結晶塗装の黒にパウダーブルーパールを少量入れた仕様となります。

ぱっと見は黒にしか見えませんが、

光に当たった時にブルーパールの青味を感じられる色となります。

タペットカバーの上にプラグカバーを載せてみました。

実際にエンジンに装着されるとタペットカバーは角度がつくのでピッタリと合わさりますが、とりあえずこれだけでもイメージが湧き易いかと思います。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ホースパイプ取り付け部はスチールで元々メッキされていますが、

経年で腐食が発生していたので、ここも一緒にサンドブラストを行い、

プライマーを塗り、似たような感じで塗装を施しています。

サージタンクのホースパイプ取り付け部も、

メッキが剥がれて腐食が出ていたので一緒にサンドブラストを行い、

似たような感じで塗装を施しておきました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

RB26エンジンパーツ一式 ホースパイプ部塗装

先日結晶塗装を終えていた日産RB26エンジンパーツ一式です。その後恒温機で120℃30分程の熱を掛けて二度焼きをしておきました。

ホースパイプ部はメッキが劣化していたのでサンドブラスト→プライマー塗装→メッキの近似色で塗装を行っていましたが、結晶塗装を行った際、マスキングの糊の痕が着いてしまっているので、最後にもう一度塗り直します。画像だと判り難いのですが、塗装屋さんなら判りますよね。

軽く色を塗り、その後硬化剤を入れたベースクリアーを重ねて少し艶を出します。

メッキの硬度には敵いませんが、むしろ純正の状態より腐食はし難くなっているかと思います。

そしてサージタンクのホースパイプ部ですが、ここは予めシルバーメタリック(STANDOX SPFシルバー)を塗っておいた物を、

元々あったクロメートメッキっぽくしてみようと思いました。昔上司がグリーンパールとレッドパールを入れたシルバーを塗ってそれっぽい色を作っていましたが、それの進化版みたいな感じですかね。

片側からキャンディーマゼンタを薄く塗り、

その反対側からキャンディーグリーンを薄く塗ってそれっぽい雰囲気にしてみました。同じく最後に硬化剤を入れたベースクリアーを塗って少し艶を出しています。

元々やっていた補修塗装(自動車板金塗装)からすると、こういった余り意味の無い事は好きでは無かったのですが、今の小物に特化してからは色々と考え方が変わった所があると思います。

そして塗装前に剥がしておいたシーラーです。

元々着いていた物と同じ種類のシリコーンシーラーを使って接着し、浮かないようマスキングテープで固定しておきます。

この後数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26エンジンパーツ一式 本塗り

先日サンドブラスト作業を行っていた日産RB26エンジンパーツ一式です。その後リン酸処理を行って洗浄、よく乾燥させておきました。

よくエアーブローを行って埃を飛ばし、

先にタイミングベルトカバーの裏側にプライマーを塗ります。

続けて全体にプライマーを塗布します。

タイミングベルトカバーは表面のプライマーが乾いたら裏返しにして、

裏側に艶消しの黒(スタンドックスベースコート)を塗布します。

ヘッドカバーのホースパイプ部には、元々あったメッキに似せた色を塗っておきます。

ただこの後マスキングテープを貼ったまま熱を掛けると糊の跡が着いてしまうので、こちらは本塗り後もう一度塗り直す方法となります。熱を掛ける前に剥がす方法も以前試みたのですが、塗りたての結晶塗装に少しでも当たったら塗り直し確定になってしまうので、それよりはこちらを塗り直した方が断然リスクは少ないです。

サージタンクもホースパイプ取り付け部に腐食が見られたので、そこもサンドブラスト&プライマーを塗り、こちらにはシルバーを塗っておきました。

いつもは艶消し黒だったりするのですが、今回はちょっと試してみたい事があったので、輝度感のあるシルバー(JLM-906)を塗ってあります。

また通常この部分は塗らずアルミ素地をそのまま残しますが、今回は何故かここの腐食が酷かったので一緒にサンドブラストを行い、ただしそのままだとまた腐食が発生するのでプライマーを塗布、さらにそのままだと格好悪いので色を塗っています。

その後マスキングを行い、

色を作ります。結晶塗装の黒に、パウダータイプのブルーパールを混ぜています。

それを被塗物全体に満遍なく塗り込みます。サージタンクの場合は予めひっくり返した状態で裏から始め、全体に4~5コート程をウェットコートしています。

塗り終わった物から赤外線ヒーターで熱を掛けていきます。100℃くらいから結晶目が出始め、さらに120℃以上の熱(この時点では140℃~170℃)を掛けて塗膜を硬化させます。

そして結晶塗装完了です。お待たせしました!

ただしこの状態だとまだ塗膜が柔らかい感じがするので、一晩置いてから後日恒温機で120℃30分くらいの熱を掛けて二度焼きを行います。

ホースパイプ部はマスキングテープを貼った痕が出ているので(貼ったまま熱を掛けると糊が塗膜を侵して模様が出てしまいます)、後日改めて塗り直します。

単なる黒では無く、フワっとした感じに青味掛かっているのが判ると思います。

今回凸文字(RB26)は研磨せず、そのままの状態で承っております。

タイミングカバーとプラグカバーは作業前に剥がしたシーラーを貼り付けるので、まだもう少し時間は掛かります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26エンジンパーツ一式 素地調整

先日お預かりしておりました日産RB26エンジンパーツ一式です。アルカリ洗浄槽に数日浸けて油分を取っておきました。

バッフルプレートに着いているガスケット(シーラー)等を取り除きます。

プラグカバーとタイミングベルトカバーの裏に塗ってあるシーラーは再利用する為、カッターで丁寧に剥がして保管しておきます。

この後よくエアーブローをして水気を飛ばし、よく乾燥させたら溶剤槽に浸け込みます。

その後一週間毎に出してはワイヤーブラシで擦ったりし、一か月程掛けて塗膜を剥がしました。

溶剤槽は、スプレーガンを洗浄した際に廃棄するシンナーを貯めておいた物で、剥離剤程のような威力は無いのですが、時間さえ掛ければ無用にゴミを出さなく、とても重宝しています。

所々菌糸状に腐食が出ています。

サージタンクは塗装がされていなかった裏側の腐食が酷いです。

通常パイプ取り付け部はマスキングして塗らないようにするのですが(アルミ地を残すのですが)、今回はここも腐食が酷いので一緒にサンドブラスト、プライマーを塗っておくようにします。

こちらのメッキも劣化しているので同じくサンドブラスト&プライマーを塗っておくようにします。

こちらのタペットカバーホースパイプ部も塗り直します。

ブラストボックスに入れて、

サンドブラストを行います。

サージタンクは腐食が酷い片側だけと考えていましたが、

両面(全面)当てておく事にしました。

プラグカバーも程度が良かったのでリン酸処理のみと想定していましたが、

結局全部のパーツでサンドブラストを行っておきました。

シーラーはシンナーやサンドブラストでは取れないので、溶剤槽に入れる前にしっかり除去してあります。

この後はリン酸処理~洗浄を行い、本塗りに備えておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26→RB28加工タイミングベルトカバー 調色

先日お預かりしておりました日産BNR32のタイミングベルトカバーです。アルカリ洗浄槽に一日だけ浸けて、サッと汚れを落としておきました。

今回は調色作業も承っておりまして、ただ既存の塗膜を剥がしてしまうと色の確認が出来ませんから、溶剤槽に入れる前に色を作成しておきます。

が、これがまた予想に反して難航しまして・・・。

ソリッドカラーなので二時間もあれば大丈夫と思っていたのですが、元々塗られている色の彩度が高過ぎて、既存の塗料(STANDOX)ではどうやっても色が出せません。作っては捨てて(実際には下塗り用として保存)を何度も繰り返し、それでもダメで、最終的には「下色に白を塗り、それを透かすようにしてオレンジを重ねる」という、3コートソリッド方式にする事にしました。下地の白が隠ぺいしていないVWの車体等で、どうにもならなくなって使われる方法ですね。

参考までに使った原色です。オレンジとイエローだけでまずある程度の色相を合わせ、それを白く塗った色板の上に重ね、微調整&白を追加していくという方法です(ちなみに白を入れると色は濁ります)。

下色に使った白はVW社のキャンディホワイト(LB9A)で、その上にバインダー(ベースコート用樹脂だけの物=MIX599)を100%加えたオレンジを4コート程重ねて塗っています。

下地の白が透き通る事で、通常の方法では表現出来ない彩度を表現しています。

途中、キャンディーカラー用のオレンジ原色(染料または細かく粉砕されたキャンディーカラー専用の顔料) を使おうとか、蛍光顔料を入れてみようとかも考えたのですが、知り合いの塗装屋さんにも相談した結果、以前これと同じ方法でやった事があるという事で、信じてこの方法でやり続けました(この度は有難うございました!)。

結果、想定していた作業時間(2時間)を大きく超えてしまいましたが(二日間…)、何とか元の色に近い物を表現する事が出来ました。

 出来上がった色を、改めて本番用の色板(スチール製)に塗装しました。クリアーも塗っています(硬化剤無しの主剤とシンナーのみ)。

本番ではこの色板を参考にして、タイミングベルトカバーの塗装を行います。同じ様に下色にVW社のキャンディホワイトを塗り、その上に今回調色した透過性のオレンジを塗り重ね、最後にクリアーを塗る方法となります。

裏側のシーラーをカッターで切り離し、この後タイミングベルトカバーは溶剤槽に浸け置きをして既存の塗膜を剥離します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!