ドルフィンアンテナ 本塗り

alfa27 こちらもお待たせしました!ドルフィンアンテナも無事本塗り完了しています。

素材はABSで未塗装品ですが素地の状態は良いので足付け処理を行ってプラスチックプライマーを塗ったらそのまま本塗りとなります。ABS素材は塗料中の溶剤で表面が若干溶ける事もあって足付け処理はしなくても良いしプラスチックプライマーも使わなくて大丈夫、といった所もあるのですが(昔のマニュアルでは確かそんな感じでした)、ABSにも色々あるのでそんな事は普通しませんかね。多分大量生産品の塗装などでは事前に密着性のテストをした上でそういった工法で塗っていると思います(塗装済み製品でABS樹脂が多用されているのは多分そういう理由からです)。

alfa28ベースコートを塗ってクリアーを塗ったら本塗り完了です。色は恐らくボディ同色で、アルファロメオの「BIABCO POLARE」で承っています。ちょっと黄色掛かった白ですね。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。組み付けは直ぐ終わるので特に問題なければ来週半ばに完成予定です。もう少々お待ちくださいませ!

シフトノブ 本塗り

shift4 こちらもお待たせしました!真鍮製のシフトノブも無事本塗り完了しております。

上の画像はサフェーサーを研いだ状態で、素地のままの状態よりもかなり綺麗な円になっていると思います。

shift5ベースカラーの黒は先ほど紹介したBRABUSのホイールキャップと同じなので同時に塗装し、ただこちらのクリアーはクリスタルクリアーで承っていますのでここは別々に塗っています。

ちなみに円形の物は塗るのが難しそうに見えますが実は凄く簡単です。とにかく塗れば勝手にツルツルになる・・・みたいな感じです。勿論塗り過ぎればタレが生じますが、多分下まで流しきってしまってクルクル動かしていればいずれ落ち着いて見えなくなってしまうのでは、と思いますし(多分そんな事をやった事がある気がします)。

それではこちらも完成次第改めて紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!

スマート用BURABUSエンブレム&ホイールキャップ 本塗り

smart5こちらもお待たせしました。スマート用のブラバスエンブレム&ホイールキャップは無事本塗り完了しておりますのでご安心ください。

上の画像は凹んだ文字部分を足付け処理する為にウォッシュコンパウンド(商品名「ハジキシラズ」)とナイロンブラシで擦るところです。通常の足付け処理のように被塗面にペーパーを掛ける訳では無く、液体の中に入った研磨粒子を使って被塗面に細かい傷を付ける、と言う感じですかね。洗浄成分も入っているので併せて脱脂処理も出来ます。

smart6 そして台にセットして本塗り準備完了です。

smart7 色はソリッドの黒ですが通常の黒では無く車体と同色の「ディープブラック」(カラーコード:ECA」となります。青やグリーンが入ってます。こちらは艶有りで承っていますので通常通りのクリアーを塗って本塗り完了です。続けて一緒に御依頼頂いているホイールキャップも紹介しますね。

smart8 こちらもロゴの部分が一段凹んだ形状になっているので先ほどと同じようにウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで擦って足付け処理を行います。これがもしアルミ素材、本塗りでは無くプライマー等の下塗りであればサンドブラストまたはリン酸処理などで行います。またはヘラを使ってペーパーを掛けると言う手もありますし、とにかく塗装に関する作業のやり方は作業者次第と言うところが大きいですかね。ちなみにこんなやり方はどこの塗装マニュアルにも書いてないと思います。リン酸も昔のDUPONTのマニュアルには書いてありましたが製品自体が廃盤となってしまったのでもう載ってはいないでしょうね。

smart9こんな感じで本塗り準備完了です。素材はプラスチックですがシルバーの塗装が程されていますのでプライマーは必要ありません。その為に躍起になって足付け処理をしている訳ですので・・・。

smart10こちらは通常の黒(原色まま)を塗り、艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。「文字が埋まらないように」との事ですのでクリアーは塗り過ぎないように注意しています。上の画像は既に塗ってから時間が経っているので艶も引けた状態です。

既に熱は入れていますが少し寝かしてからの発送となりますので完成は来週半ばくらいになるかと思います。もう少々お待ちくださいませ!

デリカD5 社外FRPフロントグリル サフェ研ぎ

delica4BMW GSのフェーエルタンクと一緒にその他の案件のサフェサー研ぎ作業も行いました。画像はデリカD5用の社外品FRP製のフロントグリルです。巣穴も結構あったので先にポリパテで埋めてサフェーサーと一緒に研いでいます。

私が塗装屋として一番最初に働いていたのは外資系自動車メーカーの正規サービスセンターで、大きなビル(倉庫?)の5階部分でしたからこういった「排水溝」と言う物が無く、余り派手にホースで水を撒き散らすと言う行為は出来ませんでした。床に垂らした水は自走式の掃除機で吸い取る方式で、しかもそういった清掃作業はそれ専門に雇われた方がやってくれていました。塗装屋は塗装にだけ専念していれば良かったのです。

ただそれにしても気軽に水は流せませんから余り効率はよく無く、サフェーサーなどの研ぎ汁の掃除に結構時間は掛かっていたと思います。乾いてしまうと粉として残ってしまい結構厄介なので常に洗い流しながら作業したいんですよね。それ故に工場内部にちゃんとした排水溝が欲しかったのです。

ちなみに元々ここにU字溝自体は出来ていて、以前はプラスチック部品の製造を行っていたらしくその機械を冷やす為のラジエターの冷却パイプが入っていました。それを全部取っ払い、新たに排水パイプを引いてそのまま水が流せるようにしたのです。規格サイズだったので市販のグレーチング(網状の鋼板)もそのままピッタリ収まりました。凄くラッキーだったと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!