ROVER MINIライセンスカバー&メッキパーツ 本塗り

mini200 こちらもお待たせしました!ローバーミニのリヤライセンスランプカバーとフロントワイパー周りのメッキパーツは無事本塗り完了しております。

mini201 ご依頼内容は「艶消しの黒」で、いつものようにベースコートの黒を塗り、その後艶消しクリアーを塗布します。艶消しクリアーは艶有りクリアー同様、主剤2:硬化剤1で混合する2液ウレタンタイプの塗料で、耐久性についてはいつもの艶有りクリアーと同様とお考え頂ければと思います(缶スプレーのラッカーとは違うと言う事です)。

mini202 塗り方は艶有りのクリアーと同様にウェットコートで行いますが、余り塗り込む必要は無いので垂らすリスクを回避して少し抑え気味に塗っています。

mini203 その後自然乾燥で30分くらいおくと画像のように艶が消えます。ただし塗料自体は艶々の時と同じですから触るとグニョっとなるので、さらに乾燥させた後、熱を入れて強制乾燥を行います。

mini204艶消しと半艶で嫌な事はゴミの付着で、艶有り仕上げであれば完全硬化後の「磨き処理」でカヴァー出来ますがこれらはそうはいきません。なので作業する側にすると艶有りの塗装よりも非常に厄介です。塗り直し確定ですからね。

booth-2画像は床を塗り立ての時の物なのでちょっと綺麗な状態過ぎるのですが(すいません・・・)、いつも私が本塗りを行っているのがこの場所で、奥の排気浄化装置以外は基本的に手作りです。ただとにかく塗装中にゴミが付くのが嫌だったので、天井は照明の部分を除いて全てフィルターで覆っていて、クリーンなエアーは奥の壁の向こうにある送気ユニットからまずはに一次フィルターを通り、その後天井全体に広がって塗装ブース内を充満します。ゴミが付くとしたら被塗物か、或いは自分の体からしか無いといった感じですかね。

ただ本当は床全体から排気出来れば一番理想的なのですが(それが所謂「本ブース」です)、先日社外記の記事でも紹介したように小物の塗装で1000万円程の投資はちょっと厳しい所がありますし、そもそもこの工場に本ブースは入りませんので結果このような自作ブースとなっています。ただ使っている吸気側フィルターも構造自体も本ブースとは変わりありませんし(本ブースはずっと使っていました)、フィルターの量(面積)もふんだんに使っていますので遜色無く仕事が出来ていると思います。そもそも【お任せコース】は磨きをしませんしね。

ただデメリットとしては水撒きの手間がある事と床が汚れやすい事で、なのでそろそろ床も塗り直そうと思っています。目指すはプールサイドです(笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

コペンのコーナーセンサーが装着されたようです

copen7先日ご依頼頂いたダイハツコペン用の純正コーナーセンサー(ソナー)が無事装着されたようで、オーナー様より画像とコメントを頂きましたので紹介させて頂きますね。上の画像は完成時に当店にて撮影したものです。

copen10 こちらが装着された状態です。オーナー様より頂いたコメントも紹介しますね。

「 本日コペンが納車されました。先日塗装頂きましたコーナーセンサーもバッチリ装着されており、ボディ色とのマッチングは完璧です。今回も高畑様の素晴らしい仕上げに大変満足しております。ありがとうございました。写真を2枚添付します。比較用に、メーカー純正の塗装無しセンサー写真も添付しました。また次回も宜しくお願い申し上げます。」

との事です。確かにマッチングは全然違いますね。こちらこそ有り難うございます!

ちなみに純正の画像はもしかしたら著作権が残っているかも知れませんので一応紹介は控えておきまして、代わりに最初の状態を紹介させて頂きます。

copen1元々は黒い樹脂が剥き出しの状態で、通常これの塗装はそんなに手間では無いのですが、今回の部品は分解が出来ないと言う事で(勿論試しましたが・・・)、輪っか状のゴムの部分はマスキングで塗っています。作業内容についてはこちらで紹介しております。

copen11しかしまさかここまでボディ形状が凝っているとは思っていませんでした。前の型はもっと柔らかくて女性でも乗れるようなデザインだったと思いますが、今回はまるで違う車みたいじゃないですか・・・。一体何があったんでしょう。

ちなみに今回のようにご依頼頂いた方からご感想のメールを頂くケースは本当に多いのですが、画像が無い場合は紹介しないままで終わってしまって何だか申し訳無い所もありますので、もしフェイスブックIDをお持ちであれば当Facebookページにてレビューを頂ければ現在であれば「PRO_Fitオリジナルカーボンエンブレム」を差し上げていたりしますので是非ご利用頂ければと思います(もしこれが無くなってもまた何か考えます)。

ただ今回のオーナー様もそうなのですが、フェイスブックを信用していない所もあるとの事ですので(私もしていません。笑)、何とかそれ以外の方法でレビューが出来る方法も今後模索してみたいと思います。ただ自前のサイト(またはサーバー上)で手前のレビューを掲載するのはどうもインチキっぽい気がしまして、いくら良いレビューが掲載されていても(東京都のTさん)とか紹介されたら一気に興冷めしてしまうような気がするのですが・・・(なのでそれだけは避けようかと。笑)。

と言う事でこれについては今後何とかしたいと思います。この度も当店をご利用頂き有り難うございました!

ヴィオラ・ダ・ガンバ カーボンケース 分解

viola3 先日お預かりしておりました「Viola da gamba」なる弦楽器用のカーボンケースです。実作業はもう少し先になりますが、新たに取り付けるネジ等の手配もあるので先に分解しておく事にしました。

viola9付属品の固定には全てリベットが使われていて、これについては自動車の板金塗装をやっていれば慣れているので問題は無いのですが、如何せん取り外しがとても面倒です。場合によってはドリルだと空転(共周り)してしまうのでベルトサンダーとかで外すような事になりますからね。しかも50個くらいあったりと・・・。

viola4 と言う事で片っ端からドリルで揉んでいきます。リベットの両側にはカーボンが割れないようにワッシャーで挟むようにして取り付けられています。

viola5 ケースの内部には全体にウレタンマットが貼ってあって、リベットを外す部分はそこをカッターで切り抜きます。単にリベットの膨らみだけならば小さい穴で済んだのですが、ワッシャーがある為にその分少し穴が大きくなってしまいます。最後に同じような素材を貼って違和感の無いようにしたいと思います。

viola6 そして分解完了です。思ったよりも大変でしたが、組付けはリベットでは無くネジとナットを使う予定なので次回また分解するような時は断然作業は楽になるかと思います。

viola7 ケースの中に着いていたクッションパッドや固定ベルトなどです。楽器に合わせて位置が決まっていると思うので一応判るようにしておきました。

viola8 そして付属品です。着いていた場所や向きが後で判るように外す前の状態で全て撮影してあります。

初めて触れる物だと手探り的な所があってどうしても時間は掛かりますが、むしろ毎日同じ事を繰り返す作業よりかは楽しめるような気がします(商売としては良く無いんでしょうけどね)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次はガッツリ研ぎ作業になりますのでタイミングを見計らって少し先になるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!