アルファロメオヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりました105系アルファロメオのヘッドカバーです。オイルが着いていたのでその後アルカリ洗浄槽に浸け置きしておきました。

 またガスケットが付いていたので、

 スクレーパーとワイヤーブラシを使って除去しておきます。

 ホースパイプ部分を取り外し、こちらも古いガスケットを除去しておきます。

 ボルトに油が残っていたので、こちらは洗浄液を容器に小分けして着けておきます。

 オイルキャップはスチール製で、こちらもかなりくすんでいましたので、

文字の周りはナイロンブラシとコンパウンドで、最後に全体を軽くポリッシャーで磨いておきます。余り遣り過ぎるとクロメートメッキが無くなってしまうので程々にしておきます。

ヘッドカバー本体の方はこの後サンドブラスト処理を行い、また別件でお預かりしているROVER MINIのアルミ製ヘッドカバーも並行して剥離作業を行っています。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロータスエキシージ スロットルボディ サフェ研ぎ

 先日「素地調整→リン酸処理→プライマー塗装→サフェーサー塗装」までを行っていたロータスエキシージのスロットルボディです。ガイドコートとして全体に黒をパラっとドライコートし、サフェ研ぎを行います。

 殆ど手が入らないような形状ですが、サフェーサーが塗られた個所はそれ自体で肌が荒れているのでとにかく表面を研がないといけません。また変な研ぎ方をするとそれ自体の跡(研ぎスジ)が残ってしまう為、基本通り平行四辺形を描くような動きでサフェーサーを研いでいきます。

 画像には写っていませんが、研ぎ作業の一番使ったのは#600と3ミリ厚のアクリル板の組み合わせで、最後はペーパーでは無く布状の研磨副資材(画像のアシレックススカイ細目)を使って深いペーパ目&研ぎ跡を均していきます。この辺も指は入らないのでヘラなどを併用します。

研ぎには#800も使っていますが全体的には#600の目になっていて、このまま上塗りを行うとそれらのペーパー目は出てしまいますが、この後下塗りとして普通の黒を塗る事でそれらも防ぐ事が出来ます。最終的に塗るSPFシルバーはアルミ粒子が高輝度な分、ちょっとしたペーパー目も拾ってしまうデリケートな塗色の為、この時点で気を付けるよりも間に下塗り(やる事は本塗りと同じ)を入れる方が確実です。

また他にもアルファロメオのリモコンキーカバーやNワゴンの一部パーツ、CORSAIRパソコンケースのフロントパネル裏吹きなども艶有りの黒なので、それらも一緒に塗るよう並行して下準備を行っておきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Ferrari 458 Remoto Key

フェラーリ458リモコンキー塗装 フェラーリ458の純正リモコンキーです。

 ご依頼内容はこちらをスペチアーレラインへの塗装と、キーリング取り付け部の傷防止の為、ステンレスパイプをフレアー加工した物を取り付けます。

 跳ね馬のエンブレムを取り外しました。基本的にご依頼時は被塗物単体の状態にして頂く必要がありますが、破損等の補償が無くても構わないと言う事でしたらこちらで代行する事も可能です。

 元々傷が付いていた箇所も含め、旧塗膜を削り落としました。

 さらにペーパーが入り込まないフチなどにはウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

 ボタンが嵌る部分には膜厚をつけないようマスキングを行います。

跳ね馬の凹み部分には熱可塑性樹脂を使ってマスキングを行いました。詳しくはこちらのページで紹介しておりますので宜しければどうぞ。

 

 プラスチック用のプライマーを塗り、2液ウレタンサフェーサーを塗布しました。

 こちらはサフェーサーが固まる前に詰め込んだ樹脂を取り除き、

 見切り部分の段差を滑らかにする為、最後に薄くサフェーサーを塗布します。

 その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させました。

研ぐ前にはガイドコートとして黒をドライコートで塗っておきます。

 サフェーサーを#600→#800で研磨してラインを整えます。

 再びペーパーが入らない箇所にはウォッシュコンパウンドを使い足付け処理を行います。

スペチアーレラインについては前回のご依頼時にデザインデータを作製していたのでそちらを利用します。

それぞれの色については

・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)

・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)

・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)

で構成されます。

 鍵の金属部分とカバーの中心とでは少しズレが生じていた為、最初にレーザー墨出し器でセンターの確認をしていたりします。

カバーのキーリング取り付け部をセンターにして見ると、若干ですが金属シャフトがズレているのが判ると思います。

作成したデータを使い、マスキングシートを作成します。

 下地処理を終え、いよいよ本塗り開始です。

 まずは最も隠蔽力の弱い白=Bianco Avus(カラーコード:100)から塗装します。

 十分に乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングを行います。

 キーカバーのセンターにラインを貼り付け、中央のガイド用部分を剥がします。

 再び中央をマスキングし、

 両サイドと、ボタン側のカバーに赤=ROSSO CORSA(カラーコード:322)を塗布します。

 今度は両端をマスキングし、中央にブルーメタリック=Blu Nart MET(カラーコード:523)を塗布します。

 通常はここでベースコートの塗装は終わりですが、

 細部を良くみると、カーブした箇所でテープが浮いて色がはみ出ている部分がある貯め、

 そういった箇所を虱潰しに塗装修正していきます。

 跳ね馬の凹み部分は、エンブレムを取り付けた時にも壁の部分は見える為、そこも綺麗に仕上がるよう修正しておきます。

 どれも一度には出来ないので、一ヶ所ずつ塗ってはマスキングをし直してを繰り返します。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

その間にキーリング取り付け部の傷つき防止の為のステンレスリングを作製します。詳しくはこちらのページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

 

 塗膜が完全硬化し、ステンレスパイプをフレアー加工して作成した傷付き防止リングも出来上がりました。

リモコンキーは中に入れた電池を交換する際にカバーを取り外す為、ステンレスリングはそれぞれエポキシ接着剤でカバーに取り付けます。

接着剤が完全硬化し、完成です。

  フェラーリ458リモコンキー塗装

 こちらは先ほどの物とは違って最初にご依頼頂いた時のリモコンキーです。

   実際にキーリングを取り付けた状態です。

フェラーリ458リモコンキー塗装元々傷が付いていた箇所に直接キーリングが当たる事が無くなったので、これで塗装が欠けて傷になる事はありません。

セルシオ内装パーツ 本塗り

先日色の作成を終えていたセルシオの内装部品一式です。こちらは室内に着くカーテンレールですね。

 こちらは既存の塗膜が余り密着していなく、ただ素地の梨地模様を活かしたいのでいつものようなペーパー掛けでは無く、スチームで剥がせるだけ剥がすようにしました。

樹脂の素材は不明だったのですが、小さな付属品の裏側に記載があり、PA(ポリアミド)と言う事が発覚しました。用途からしてPPかPAのどちらかかと思っていましたが、とにかくPEで無くて良かったです(PE=ポリエチレンでも塗れない事は無いのですが激しく大変です)。

 まずは全体を軽く研磨します。どれも梨地・シボ模様があるのでそれを損なわない程度にですね。

 その後スコッチとウォッシュコンパウンドを使い全体を足付け処理します。

 シリコンオフでも脱脂処理は出来ますが、古い部品の場合それでは落ちない付着物(天然樹脂や溶けた飴など)があったりするので、これらに関してはやはり水性系の洗浄が安心です。

 良く脱脂清掃し、マスキングをして台にセットします。

 今回はベージュ(ブラウン)とグレーの2色で承っていますので、それぞれ間違えないよう確認します。

 意外と面倒だったのがカーテンレールの固定で、少しだけあった切れ込みなどに丁度良い厚みの金具などを挿し込んで固定しています。

 ダストボックスに貼ってあったアクリルエンブレムは外さずにマスキングで行っていますが、表面が細かい傷で曇っていたので磨いて綺麗にしておきました。

 こちらは元々グレーに塗ってありますが、今回ベージュ(ブラウン)になります。

 カーテンレールの剥がれた塗膜の辺りはコシの無い布状の研磨副資材(アシレックス)で研磨して梨地を削り落とさず、塗膜の段差を緩やかにしています。

 プラスチックプライマー塗布→ベースコート塗装→艶消しクリアーコートで本塗り完了です。

 この辺はかなり斑に塗膜が剥がれていた個所ですが、塗膜が残っていた所との段差や境目は言われても判らない状態にはなっています。

 懸念していた事としては塗膜の切れ目に生じる「チヂレ」で、ただ事前にシンナーで拭いた(と言うか浸けた)テストでは問題無かったので安心はしていました。あんな感じで剥がれてはいたのですが使われている塗料自体はかなりしっかりした物のようです。

 ちなみに今回は艶消しクリアーも少し工夫し、極力艶が出ないよう、かつ荒れないよう注意して塗装しました。

 通常は最初の1コート目を少な目で、その後もう少しウェットに乗せるような塗り方をするのですが、今回は2コート目は極力塗り込まずミディアムウェットで塗るようにしています。シルバーのムラ取りみたいな感じですかね。

 こういう塗り方を平面で行うとムラが目立つのですが、今回は形がイビツな事と、表面には梨地やシボ模様があったのでそれらを心配する必要は無く、極力見本の塗装と同じように艶が無い仕上りを目指しています。

 ただし表面がザラついていたりするような仕上りにはしていませんのでご安心下さいませ。触った感じは普通にツルンとする筈です。

 こちらはシボ模様がある部品で、

 ベースコート・クリアーコートどちらも厚く塗って模様が埋まらないよう注意しています。

こちらはベージュ(ブラウン)の方ですね。この状態だとまだヌルっとするくらいなので、完全硬化すればもう少し艶が引けると思います。

熱を入れるのは来週以降で、その後剥がした布テープなどを基に戻したら完成となります。来週末辺りには完成出来ればと思っていますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

180SXテールランプ&センターガーニッシュ塗装承ってます

 先日到着しておりました180SX用の社外品テールランプとセンターガーニッシュですこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご希望内容はいつものレッドキャンディー&スモーク塗装で、ただし今回はウィンカー部分の赤を薄くする必要は無く、センターガーニッシュ両端にあるバックランプ部分をクリアー抜きにする事のみ承っております。

以前同型のテールランプを塗装しているのでそちらを紹介させて頂きますね。

恐らくこちらは今回の製品と同型の物と思われますので、まさにこんな感じに仕上がる予定です。

センターガーニッシュのバックランプ部分は反射板の切れ目になった個所で塗り分けをします。またテールランプに比べるとこちらのセンターガーニッシュは白い(明るい)ので、気持ちスモークを濃くしてその差異を減らそうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!