透過性塗装 下準備

カリーナテールランプ塗装承ってます

去年にお預りしておりましたカリーナのテールランプですが、

 一部のネジが無かったのでオーナー様に確認したところ、お手元に残っていたとの事で後からそちらを送って頂きました。

 テールランプはこの様に本体側にボルトが埋め込まれていて、ただし強く締め過ぎたり劣化したりするとそれが抜けてしまったりします。業界ではあるあるですね。

 埋め込まれているボルトの頭はギザギザのローレットになっていて、これが空回り&抜けない様にする為、強力な構造用エポキシ接着剤で固定します。使うのはいつもの3Mオフホワイトです。

 意外と入り難いのですが、これが奥まで入らないとテールランプと車体との間に隙間が出来て水漏れしてしまう為、捨てナットを入れてそれをペンチで掴み、奥までしっかりと挿し込んであげます。ネジを直接ペンチで掴むと山が潰れてしまうので注意しましょう(普通そんな事をしないと思いますが)。

 この時期だとエポキシ接着剤は一日経っても固まらない為、熱を掛けて強制乾燥硬化させます。

 その間に他のテールランプの裏側を清掃しておきます。

 また今回のカリーナのテールランプは、経年による褪色で左右のレンズの色が違ってしまっている為、それを修正する為の「色の確認」が出来るよう、レンズの裏側に反射フィルムを貼っておきます。

こうしておけば表側から見た時に左右のテールランプで色の違いが確認出来るようになり、また裏側に養生紙を貼っても問題ありません。

その後は通常通り、他の透過性塗装を行うレンズ関係の部品と一緒に裏側をマスキングします。

この後レンズ面の足付け処理を行い、一旦埃が付かない環境で保管しておきます。先に業者様からの御依頼品(色物)を塗装し、来週末には本塗りを行う予定です。

ただしカリーナのテールランプはレッドとオレンジの塗装を別々に行いますので、まだもう少し時間は掛かると思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!