ジムニ―リヤホイールセンターキャップ 本塗り

 昨年中にお預りしておりましたジムニーのリヤホイールキャップ2セットです。

製品は未塗装のポリアミド樹脂で、下地処理としてはスコッチブライトとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行い、またスコッチが入り難い個所にはナイロンブラシを併用します。

ポリアミドは傷が入ると毛羽立ちが激しく、また塗料の密着性が悪い樹脂の為、ウォッシュコンパウンドを使って肌理の細かい足を付ける事で樹脂表面の親水性が高まり密着性が向上します。

 台にセットし、良く脱脂清掃をしたらエアーブローをして埃を飛ばし、

 さらに火炎処理を行います。こちらの効果については以下のマツダフューエルキャップの塗装施工例で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

 またこの時期は静電気が発生し易い為、エアーブローの途中にイオンシャワーガンも使って埃をしっかり飛ばしておきます。除電工具については以下のページで紹介していますので宜しければご参照下さい。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2015/12/26/%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%82%82%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%8C/

 プラスチックプライマーを塗布後、ベースコートを塗布します。艶が出ていますがベースコートはこれくらいウェットに塗るのが普通(と言うか基本)で、この後徐々に艶が消えていきます。

 ベースコートが十分に乾燥したらクリアーを塗って本塗り完了です。

 色はSUZUKI純正色の「ブルーイッシュブラックパール3」(カラーコード:ZJ3)で、黒の原色に若干量のホワイトパールとブルーパールが入っています。

現状は艶が出ていますが素地が若干ザラザラとした梨地なので、完全硬化後にはもう少し艶が引けたような仕上がりになるかと思います。

熱を入れるのは来週で、ただしこれ単体では無く何かしらと一緒に恒温器に入れるので完成まではもう少し時間が掛かるかも知れません。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWトップケースカバー塗装承ってます

先日到着しておりましたBMW R1200RTのトップケースのカバーパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらをボディカラーと同色の「ALPINEWEISS Ⅲ」(カラーコード:300)での塗装で承っております。

ちなみにALPINEWEISS Ⅲは他に「751」と言うカラーコードもあって、ただ内容(配合)はどちらも全く同じです。BMWは4輪車と2輪車で共通した色を使っているので色名やカラーコードで区分しているのだと思います。ポルシェとアウディとVW、ランチアとフィアット、ランドローバーとローバーカーズなんかもそうですよね。

以前同型のトップケースを塗装していますのでそちらの記事も紹介させて頂きます。車体に装着された画像もありますので宜しければご参考にどうぞ↓

BMW R1200RT TOP BOX

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!