チタンメガネフレーム 塗装承ってます

 先日到着しておりましたチタン製のメガネフレームです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼頂いたのは画像のフロントのみで、現状はチタン素地の上に透過性の黒が塗られたブラックメッキ風な仕上がりになっています。そのまま上から塗り重ねてもいずれ下地から剥がれてしまう可能性がありますので、いつものようにサンドブラストを行って既存の塗膜を剥離し、プライマーを塗ってから上塗りを行います。

 色と塗り分けについては、オーナー様よりこちらの画像を参考にとご指定頂いておりまして、今回はゴールドとワインレッドのアイアンマンカラーで承っています。

画像を見る限りではベースカラーにゴールドを、その上に透過性のマルーンを塗り重ねてワインレッドを表現しているようですので、今回もそれと同じようにします。

ベースとなるゴールドは、以前同じくアイアンマンカラーの塗装に採用したこちらの色を使います。

 レッドに関しては、前回使ったハウスオブカラーのKK-11アップルレッドでは明るすぎる(朱色が強い)為、

 こちらの同社KK-06(バーガンディー)を使おうと考えています(画像はUK-6となっていますが、当店で使うのは顔料単体のKK-06の方となります)。

ちなみにこの色見本帳ではそれぞれ違う下色の上に色を塗り重ねられた仕様になっていて、画像の中心にある色見本は「Over BC-12」の上に「UK-6」が塗り重ねられている事を示しています。

その下色である「BC-12」がこちらの色となります。今回はこの色では無く、前記した当店規定のゴールドを使いますので、それに合わせてキャンディーカラーの調色作業を行う予定です。以前施工したS-WORKSのキャンディーグリーンの時のような感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

イヤホン クリアー下塗り

 先日下準備を終えていた64 AUDIO Fourte Noirのイヤホンです。この後の研ぎの為、レーザーでカットしたマスキングシート(マスキングテープ)を貼ってあります。

 いざ表面を研いでみようとすると、プレートにプリントされたロゴが予想以上に厚く、平滑に研ごうとするとそれが露出してしまう恐れがあったので、一旦クリアーを塗って全体の嵩上げをする事にしました。下地が露出するとチヂレやエッジマッピング等のトラブルが起きてしまう為、それの予防ですね。

 表面を#800で足付け処理します。

またペーパーが当たったマスキングテープは微妙にズレたり繊維が毛羽だってしまう為、一旦剥がして貼りなおします。

 毎回をカッターを使ってマスキングシートを手作業で切る場合、被塗物(イヤホン)に傷が付いてしまう恐れがありますが、今回のように機械でカットしていればそのリスクが取り除けます。

 フチのマスキングテープはクリアー塗装後すぐに剥がせるように最後に葉ってあります。

 ちなみに実際に作業して判ったのですが、画像左側「64」の方はプレートが本体より低く、右の「tia」のプレートは本体より高くなっています(ただかなり微妙なので誰も気付かないと思いますが・・・)。

 よく脱脂し、エアーブローをしてマスキングテープにゴミ(繊維)が噛んでいないかを確認します(止まった状態だと判り難いのですが、エアーブローをするとヒラヒラ動いて見つけやすくなります)。

エアーブローだけだと飛んでくれない埃もあるので、タッククロス(不織布に粘着剤が付いた専用のウェス)も併用します。

 そしてクリアーを塗って下塗り完了です。フチに貼ってあった最終マスキングテープは二回目のクリアー塗布直後に剥がしています。

まだプリントの段差は残っていますが、この後研ぎを行って下地を出さずに平滑に出来ると思います。まずはいつものように60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

cannondaleカーボンフォーク塗装 完成

 先日本塗りを終えていたキャノンデールのカーボンフォークです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、磨き処理を行って数日寝かしておきました。そして最後の計量も行いました。

最終重量は「289.2g」で、最初の重量が「301.6g」ですから、今回の塗装では12.4g軽くなりました。元々下に塗ってあった黄緑色の分が軽くなったといった感じでしょうか。

 そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介しますね。

元々綺麗な状態だったのですが、黒い部分を無くしてフォーク全体をグリーンのパールに、ロゴを改めてcannondaleの黒に入れなおしました。

 フレームの方はこれと同じ色なので、それと変わらないよう剥離する前に調色作業も行っています。

 ロゴの部分は磨き処理をしているので、平滑に仕上がっているかと思います。

 ホイール取り付け部は裏表共に塗装しないようにしています。

 ブレーキ取り付け部も同様に、最初の状態と同じようにしています。

 色の違いが判り易いよう、ストロボでも撮影してみました。

 設定は同じでも環境によって色味が違って見えるのが判ると思います。これは画像を見ているモニターによっても同様で、それについてはこちらの記事が判り易いかと思います。S-WORKSのフレームを塗った時の画像ですね(尚、現在フレームの塗装お受付はしておりません)。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

近くで見ると色々なパールが入っているのが判るかと思います。

 今回は調色作業も行っていて、タッチアップ用(もしくは何かあった場合の補修用)として塗料40グラムもご購入頂いております。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

SHURE SM58マイク キャンディーマゼンタ&クロマ風No.2 本塗り

 先日お預かりしておりましたSHURE SM58マイク×2本の内の一つです。

白&ピンクのグラデーション仕様は既に本塗りを終えていまして、今回のこちらはキャンディーマゼンタとクロマフレア風No.2の2トーンカラーとなります。

 まずはクロマ風No.2の下色として、グリルボールにベースコートの黒を塗ります。

 その後クロマフレア風No.2を塗布します。

こちらは「青→紫→赤→橙→黄」に変化する特殊なパール顔料で、本物のクロマフレア顔料はDUPONT社のクロマリュージョンカラー、日本ペイントのマジョーラなどに採用されているJDSU社のChromaFlairを使っていますが、これは非常に高価なのと、リキッド(樹脂に混合された液体)の塗料しか無い為、当店ではパウダー顔料を単体で海外から取り寄せて、STANDOXのベースコートバインダー(MIX599)に混ぜて使っています。先日紹介したAXALTAのガラスフレーク(PP304)と同じ使い方ですね。

そういった顔料を使った塗装としては、以下のようなカラーバリエーションがあります↓パールは光を反射させつつ透過させる特徴があるのですが、それを多層にして複数の色を表現したのがこういった光干渉型の顔料です。使い方も難しくないので、低コストでご提供出来るようになりました。

 その後よく乾燥させたらメッシュ部分をマスキングします。

 マイク本体とグリルのリング部に粗めのメタリック(MIX598)を塗布します。

 その上に透過性のマゼンタを塗布します。濃くするとピンク感が無くなって赤になってしまうので、樹脂(バインダー)に対してマゼンタの含有率を下げて調整しています。

 メッシュ部のマスキングを剥がしました。ワイヤー一本一本が紫から紺に変化しているのが判ると思います。

その後シルバーに印刷した「SHURE」ロゴデカールを表と裏に貼って良く乾燥させます。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 キャンディーマゼンタは濃くし過ぎると赤くなってしまうので調整が難しいです(余程赤の方が簡単です)。

光が色(マゼンタ)の層を突き抜け、下地のシルバーに反射して再びマゼンタの層を通る為、見る角度によって色の深みが変わります。

 オーナー様よりご指定頂いた画像の色味にも近づけられたと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!