アベンシステールランプ スモーク塗装本塗り

avensis3 大変お待たせしました!トヨタアベンシスの純正テールランプとハイマウントランプは無事本塗り完了しております。その他のレンズ類の塗装も一緒に行っていますが、ちょっと疲れてしまったので紹介は明日になる物もあるかと思います。御容赦下さいませ。

avensis4 今回の御依頼は「標準濃度」のスモーク塗装&クリスタルクリアーで承っています。

avensis5 スモーク塗装は通常通り「ベースコート+クリアーコート」の2コート仕上げで、ベースコートのが通常の色物とは異なりますが基本的には同じ塗装です。先ほども電話で「寒い地域ですが割れたりしませんか?」と御質問頂きましたが、塗装自体は車体に塗る物と全く同じですので問題ありません(極寒で熱湯とか掛けたらどうなるかは判りませんが・・・)。

上の画像はスモーク塗膜を4コート程度塗った状態で、これだとちょっとまだ標準濃度には足りませんのでさらにスモークを塗り重ねていきます。

avensis6 都合スモークを6コート行い、クリアーを塗って本塗り完了です。スモーク塗装でのベースコートはかなりウェットに塗り込むのでコート間でのフラッシュオフタイム(乾燥時間)はかなり長めになる為、開始から終了までは大体8時間くらい掛けて塗っています(本日がそうです)。ドライコートに塗るとムラやダマが目立ってしまうので、この辺が普通の塗装と違って難しいところですかね。

avensis7 ハイマウントも同じコート数となりました。

avensis8今回のテールランプも外側に一枚物のクリアーレンズが被さるタイプで、昔ながらのテールランプと違い中が丸見えですから、ちょっとしたムラやダマが非常に目立ってしまいます。それ故にいきなり濃いスモークを塗るのでは無く、含有量を減らしてその分コート数を増やしてムラになり難い塗り方にしています。

熱を掛けるのは明日で、その後磨き処理、完成は来週半ばくらいを予定しております。どうぞもう少々御待ち下さいませ!

ブレンボキャリパー塗装 完成

brembo64 大変お待たせしました!メルセデス用のブレンボキャリパーはゴールド&AMGロゴの塗装で完成となります。

一応最初の状態も紹介させて頂きますね。brembo57元々の色は黒で、こんな感じにクリアー層がペリペリと剥がれて来ていました。まあいつものお約束ですね。こちらの塗膜は全部剥がして塗り直してあります。

brembo65 ちょっと判り難いのですが、AMGのロゴは上のプレスラインに沿って入れました。少しロゴが下寄りに見えますがこれ以上上にするとプレスラインに乗ってしまうので逆に変になります。奥のキャリパーを見れば判りますよね。

brembo66付属していたネジ類は撮影後に戻しておきました。色々お気遣い頂き有り難う御座います。

ちなみにブレーキキャリパーについては旧塗膜の剥離を含む下地処理をブレーキ屋さんにお願いしていますので、納期についてはそちらに依存するところが大きくなっています。今回はそれが非常に早く出来上がって来たので塗装も早く出来ましたが、いつもこうと言う訳ではありませんので(しかもブレーキ屋さんは海外に買い付けに行ったりもしますので)、納期についてはやはり大体一ヶ月くらいを目安にお願い致します。今回は10日間くらいで出来上がりましたがかなり早い方だと思います。オーナー様もまだこれを取り付ける工場を抑えていないとの事ですし(笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!

Z33テールランプ スモーク塗装承ってます

z337先日到着しておりますフェアレディZ33の純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

御依頼内容としては「標準濃度~濃い目の中間」のスモーク塗装で、結構濃い目となりますが、現在の車体のカラーリングだとこの「赤」が浮いてしまう為、ここを黒くして全体のバランスを取りたいと言う御要望となります。また単に真っ黒になると安全上問題がありますが、純正のテールランプは昔ながらの電球タイプなので、これを高輝度のLEDタイプなどに変更して照度を確保するといった内容となっております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。尚もう一点バイクのスクリーンパネルのスモーク塗装も承りましたので、それを含め近日中にスモーク塗装・テールランプ関係の本塗りを行う予定となります。もう少々御待ち下さいませ!

Z32シフトパネル 下準備

z3214先日二度目の下塗りクリアーを施しておいたフェアレディZのシフトパネルです。上の画像はその時の塗装直後の状態で、この後熱を掛けて数日寝かし、完全硬化したら再度表面を削ります。綺麗見えますがまだボコボコなんですよね。

z3217二回目の下塗りクリアーでは結構膜厚を付けたので#400でガシガシと削ります。この時点で下地(一回目の下塗りクリアー)が出てもそこでエッジマッピング(チヂレの一種)は起き難いですからここはかなり大胆に研いでいます。塗装屋さんなら判ると思いますが、最初に塗った塗膜の上に新たに塗り重ねる場合、数日なら凄く食い付きが良いんですよね。ちなみに24時間以内なら足付け処理すら不要です(ただしそんな事はしませんが)。

z3218その後は#600でしっかり水研ぎ、さらに#800でもしっかり水研ぎ、最後に(珍しく)#1200でペーパー目を均してようやく下地が完了です。次はいよいよ本塗りのスモーク塗装ですね。

別件ですが本日フェアレディZ33のテールランプが届きまして、明日バイク用のスクリーンパネルが到着予定です。それで今回のレンズ系塗装のターンが埋まりまして今週中に本塗りを行う予定です。

この辺のタイムラインと言うかスケジュールを明確にご案内出来れば、時間の無い方でもタイミングを合わせて御依頼頂けるようになれると思うのでこれが今後の課題ですかね。先日始めたFacebookを利用出来ないか模索してみたいと思います。

もう少々御待ち下さいませ!

CORSAIRパソコンケース 旧塗膜剥離

corsair27コルセアのパソコンケースは一部オーナー様自ら塗装された箇所もあったので、てっきりこちらのシャーシ部のパーツも自家塗装塗膜かと思いきや、どうやらこちらは新品製造時に塗られた塗膜だったようです。肌が非常に悪い焼付け塗装、といった感じですかね。

このまま塗っても素地の悪さが影響されてしまいますのでこちらは溶剤槽に浸け置きをして塗膜を剥がす事にしました。

corsair24数日間溶剤槽に浸けて置き、塗膜がやわらかくなったらスクレーパーとワイヤーブラシで塗膜を削り落とします。

corsair25自家塗装のラッカー塗料なら溶剤で簡単に溶けますが、劣化していない焼付け塗膜でしかも今回のように厚塗りされていると勝手に剥がれてくれる訳ではありません。ある程度は物理的に剥がし、再度漬け込む事によってそこから溶剤が浸透して剥がれ易くなってくれるのです。かなり地味な作業ですが、実際これだけで殆ど最後までやりきります。まあ千里の道も一歩からですから(苦)。

corsair26 一回目の物理的作業を行って漬け込み、数日後にもう一度やるとこんな感じにまで剥がす事が出来ます。このような単調な作業を一日中繰り返していたりしますから色々やられてしまう所もありますが、最終的に仕上がった美しい塗膜を想像すれば何とかやってはいけます(笑)。

corsair23ちなみにこちらはブルーメタリックに塗られていたパネルですが(先日の色の作成の時に使ったパネルです)、塗られていたのは恐らく缶スプレーのラッカー系塗料だったので溶剤で洗い流して無事綺麗に出来ました。このパネルは他の塗膜とは違ってツルっとした艶消し黒なので下地としては問題ありませんから足付け処理をしてこのまま塗るようにします。本当は他のパネルもこの方法で済むと思っていたのですが、まさかあの塗膜が純正の物だったとは・・・です。

この後また数日間溶剤槽に浸け置きをし、それでまだ足りなければもう一度浸け置く予定です。その間に他のパネルを進行しておきますね。もう少々御待ち下さいませ!