スイフト樹脂製ヘッドカバー結晶塗装 本塗り

swift22こちらもお待たせしました!先日サンドブラストを掛けておいたスイフト用の樹脂製ヘッドカバーです。各部のマスキングも済ませておいたのでエアーブローをして本塗り開始です。

swift23プラスチックプライマーを塗ったら結晶塗装用の塗料を塗ります。凄く塗っているように見えますがまさに凄く塗っています。しかも通常の2液ウレタン塗料のようにコート間のフラッシュオフタイムは無く連続で塗っているのでここまで塗るのは結構勇気が要るのですが、ある程度塗り込まないと結晶目がしっかり出ないので必要なんですよね。時々失敗して全部剥がしてやり直しになるのはこういう事が理由です。

swift24あの状態から熱を掛けると塗膜にチヂレ模様が出て来て最終的にこんな感じに結晶目が出ます。ただ塗り足りない部分や塗りすぎた部分があるとムラが出来て汚い仕上がりになってしまうのです。熱を掛ければ勝手にチヂレ目が出てくれる塗料ではありますが全体の膜厚を均一に仕上げないと綺麗に仕上がらないので結構難しいんですよね。プレッシャーはかなり高いです。

swift25色はフェラーリのヘッドカバーに塗る時と同じ鮮やかなレッドとなっています。エンジンルームで映えると良いですね。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

VW GOLFⅡヘッドカバー結晶塗装 本塗り

golf3 先日サンドブラスト屋さんから戻って来ていたゴルフⅡのスチール製ヘッドカバーです。超錆々の状態でしたがこんな感じで生まれ変わって来ました。ただこのままだとまた元に戻ってしまうので、そうならない様に塗装が必要となるのです。「美観・保護・認識」ですよね(塗装の三大要素、でしたっけ)。

golf4 全体をシンナーで洗い流したらよくエアーブローをしてマスキングをし本塗り開始です。

golf5 あそこまで錆びていると錆が再発する可能性は高いので今回は腐食に強い浸透型エポキシプライマーを使います。ただ溶接合わせ面などはスプレーしても全く入らないのでそういった箇所は最初にシャブ目(希釈して薄くした状態)にして筆で中にプライマーを流し込むようにします。エアーガンで勢いよく拭くと奥まで到達するのでお勧めです(ただし周りが大変な事になるのでウェスで覆いながらです)。

余分に食み出たプライマーは拭き取って今度はスプレーします。

golf6 結構しっかり膜厚が付くので一旦ここで強制乾燥させてから続けて結晶塗装を塗ります。

golf8 という事で本塗り完了です。お待たせしました!画像は既に焼きあがって結晶目が出た状態で、塗った直後は撮っていませんでした(謝)。こちらと一緒に塗ったスイフトのヘッドカバーの方は撮影しているのでそちらを御参考にして頂ければと思います(ちなみに色は微妙に違うので同時に塗っている、と言う訳ではありません。それ故に撮り忘れていまして)。

golf7色は日産系のドス黒い赤で、フェラーリなどのヘッドカバーに比べると少し落ち着いた赤になっています。オイルキャップの部分は全部塗ってしまっていますが、後ほどキャップとの接触面は研磨して光らせておきますので御安心下さい。

それでは完成までもう少々お待ち下さいませ!年内発送も出来る予定です。

SUBARU XVメッキパーツ マットブラック塗装完成

xv91 大変お待たせしました!先日のテールランプに引き続きこちらのメッキパーツも本日完成となります。一応最初の状態も紹介致しますね。

xv3かなり爽やか系でしたが今回の塗装でガラリと雰囲気は変わったと思います。

xv92 元々はプラスチック(ABS)素材に装飾クロムメッキが施された物で、今回はそれを艶消し黒(マットブラック)にて承りました。ちなみに素地がこのメッキの場合、そのまま普通通りに塗装をしても密着性が弱いので剥がれてしまいます。よくあるケースとしては下塗りに密着剤などを使って塗装したりもしますが(勿論私も使った事はあります)、ただそれだと「面」で抑えているだけなのでやはり密着性は劣りますから塗ったその部品だけが異常に飛び石傷が多いというのはそれが原因だったりします。飛び石による傷の被害は塗膜の硬さと言う訳では無く殆どがこの密着性に起因しているんですよね(と言うか誤解が多いのですがむしろ塗膜は柔らかい方が傷は付き難いです)。

xv93 ちなみにメンテナンス方法ですが、艶消しでもワックスは掛けても大丈夫です。ただコンパウンド入りなのは絶対駄目な事と、擦るとやはりそこだけ艶が出てしまったりするので出来るだけ扱い易しく、練りタイプよりも水っぽいコーティング剤の方が良いと思います。尚ガラス珪素系のコーティング剤も大丈夫で、ただどれも若干艶は出ますので一応見えない部分で試して具合を見ながらやると良いと思います。

xv94エンブレムも一応仮組みして具合を見ておきました。サイズは元々余裕があったので塗膜の厚みも全く問題無く出来ています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!