レジェンド内装パーツ塗装承ってます

legend先日到着しておりましたホンダレジェンドの内装ウッドパーツ一式です。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

御依頼内容は艶有り黒のピアノブラックで、ただ各部に損傷が見られていますので今回はそちらの補修も行います。

legend2 ウッドパーツを長く御愛用の方ならよく御存知だと思いますが、こういった製品は表面に塗られた厚みのあるポリエステル系のクリアーが硬すぎて大抵は劣化で割れてしまったり浮いてしまいます。そうなるともう手が付けられません(大変です・・・)。

が、今回はそれとはちょっと違ったようで、恐らくは部品を脱着した時に出来た割れの可能性の方が高いようです。クリアー自体はまだ大丈夫みたいですね。

legend3 割れている箇所は明らかに取り外す時に力が掛かったような場所で、フチには硬い工具が当たって欠けた箇所も多々あるのでやはり劣化とは少し違ったような感じです。どちらかと言うとこちらの方がまだ作業は楽ですので(私的に思う)現実的な金額での修理費用には収まったと思います。

legend1唯一の劣化と見られるのはこちらのエンブレムが入った部分で、明らかに金属と樹脂の密着不良による塗装のヒビだと思います。確かに金メッキの質感は格好良いですが、これが塗装で施されていたらこうはならなかったんですけどね。私のTREK(自転車です)のデカールのように・・・(苦)。クリアーの下に貼ってあるデカールがズレちゃってるんですよ。

legend4で、今回のネックだった裏から嵌め込みされたプラスチックの黒い枠も無事取れました。これも無理に外そうとするとウッドの方にヒビが入ってしまうので結構心配だったのですが、むしろこれは使われていたシーラー(弱い接着剤な感じ)が劣化してくれていたお陰でドライヤーで暖めてヘラを差し込んで外す事が出来ました。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

DUCATIカーボンカウル 下塗り(2回目)

ducati23 先日一回目の下塗りクリアーを終えていたドゥカティのカーボンカウルで、クリアーが完全硬化したので再度表面を研磨して二度目の下塗りを行います。

下地処理としては筆刺した出っ張りを削り落とす必用があるので全体を空研ぎペーパー#320→#400で平滑にし、その後足付け用の副資材(アシレックス)の#320→#800でペーパー目を均します。

ducati24 こんな感じでセット完了です。カーボン目を活かす仕上がりなのでサフェーサーの代わりにクリアーを使っていますが、これだと充填性が足りないので下塗りを二度行う事で対応しています。「だったら一度にタップリ塗れば少ない回数で済むんじゃ」と思いそうですが、その塗り方だとエッジには塗料が残りませんし表面張力が働いていつまでたっても巣穴が埋まってくれないのです。逆に一旦硬化した塗膜であれば埋まりきっていない巣穴でもクリアーが馴染み易い(埋まり易い)のです。

ducati25 そして下塗り完了です。かなり良い感じにみえますがまだ埋まり足りない巣穴もあるのでこの後100個程度筆刺ししています。ただこれなら次が本塗りで大丈夫そうです。

ducati26リップスポイラーは面積の割に巣穴の数がかなりありましたが、こちらも大分埋まってくれたので次が本塗りで大丈夫そうです。

下塗りに使っているクリアーはイージークリアー×2で、次は本塗りですからクリスタルクリアーでの塗装となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

YAMAHA T-MAX カウル 本塗り

tmax8 こちらもお待たせしました!先日サフェ研ぎを終わらせていたFRP製の社外品カウルと純正カウル一点、無事本塗り完了しております。

御依頼品はどちらも新品だったのですが、FRP製のカウルの下地が宜しくなかったので「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地をやり直しています。

tmax9 こちらは純正品のサイドカウルで、前回オールペンでカウル一式を塗らせて頂いたのですがその後転倒しまったとの事で損傷してしまったカウルの代わりに新品をご用意して頂きました。一見すると「違う色に塗り重ねるの?」と思われそうですが下の色は全く関係ありません(影響されません)ので御安心ください。車のドアとかも元々のプライマーは黒かったりしますので、多分気分的な問題だけです(ただ新車で買った車の下から違う色が出てきたらショックでしょうけどね。外車のバンパーなんかは昔は時々見かけましたが最近は余りないと思います。ただし仏、伊辺りは未だに怪しいですけどね(笑)。

tmax10 そして本塗り完了です。色は前回同様、日産の純正色「タイタニウムグレー」(カラーコード:KAC)となります。

こちらのパーツは元々新品の塗装済み品でしたので本来ならばそのまま足付け処理だけして塗っても良いのですが、今回わざわざ下地作業を行いましたので一応最初の状態と比較してみたいと思います(嫌がらせという訳では無くどの辺にお金が掛かったかという事でして・・・)。

DSC_1194bike カーボン製品はある意味仕方無いのですが、型から抜いた後にカーボンの繊維目が浮き出てしまい肌が悪く見えてしまいます。一応後からクリアーを塗られているようですが艶が無いというか写り込みが無くなっちゃってますほね。

tmax11 あれをあのまま塗ってもこうはならなく、要は下地が平滑だからこそ滑らかな仕上がりになるという事です。

tmax12その点純正部品は金型からの成型なので元々の下地は良く出来ていて、さらに塗装がされていればそれが良い下地になってくれるので足付け処理だけでも綺麗に仕上がってくれます。下手にプライマリー仕様(プライマーまたはサフェーサーが塗られた製品)のパーツよりも余程この方が塗装屋としては楽ですかね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。来週半ばくらいを予定しております。もう少々お待ち下さいませ!

TREKカーボンフレーム&フォーク塗装承ってます

trek 先日無事到着しておりますトレックのカーボンフレーム&フォークです。この度のご依頼、誠に有り難う御座います!

御依頼内容としては、現状の塗膜を全て剥がし下にあるカーボン素地を活かした艶消しクリアー仕上げで承っています。軽く説明しましたが実はこれは凄く大変でして・・・。単に剥がして新たに色を塗るのであれば多少元の塗膜が残っていても大丈夫ですが(重量を気にせず密着さえしていれば残しても全然大丈夫です)、「クリアー仕上げ」となると一切の塗膜を完全に除去しなければなりません。

が、実際にはフォークの先端などホイールが付く箇所はアルミが使われていたり、カーボンの合わせ目などむしろそのままでは汚い箇所もあるのでそういったところは黒(スモーク)を塗って目立たなくします。これは新品時の塗装でも普通にやっている事ですので(手元にあったらよく見てください)特に心配は無用です。

trek2こういった箇所はサンドブラストで剥がした後にプライマーを塗ってベースコートの黒をスポット的に塗ります。

trek1 ヘッドチューブから出ているアウター?です。インチの六角レンチで無事緩みました。

trek4 フロントディレイラーのステーはリベットで付いているのでこちらも一旦外してしまいます。ボトルゲージのブラインドナットも多分外します。

trek6シートチューブ近くにあるワイヤーの出口?にあるブラインドナットは3mmで、こちらは在庫が無かったので先ほどmonotaRoで注文しておきました。今回初めて利用しましたが超便利ですね!amazonで3mmのブラインドナットは見つけられませんでしたよ。なのでここも外す予定です。

trek5 問題はチェーンステー部の同じくワイヤーの出口にあるブラインドナットで、通常のタイプとは違う頭になっています。恐らくは少しも飛び出ないようにと穴にはテーパー状にしてナットの頭は皿ネジみたいな形になっているっぽいです。ここは危険なので外さず、またもしここにワイヤーガイドのアウターが付くのであれば窪んだ箇所の塗膜は完全には除去せず黒に塗ろうかと思っております。完成時の状態がどうなのか判らないので後ほどオーナー様に確認させて頂きたいと思います。

ちなみに今回のような内容のお問い合わせは結構あるのですがそれなりに費用が掛かりますので実際の御依頼に至るケースは極稀です。というか自転車フレームだと初めてで、似たようなケースでは以前アウディR8のカーボンパネルで同じ様な事を行いました。ただあちらは被塗面が極めて平面的だったので、面積はこちらの方が小さいですが難易度(というか苦労度)は多分こちらの方が数倍あると思います。うーん、戦慄が・・・(笑)。

アウディR8のカーボンパネルの施工例についてはこちらをどうぞ。今回のフレームと同じくこちらもドライカーボン製です(よね?)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。長い道のりになると思いますので手が空いた時に少しずつやっていこうと思います。まずはブラインドナットが届いてからですね(確認してからじゃないと外したくないですので)。

改めましてこの度のご依頼、誠に有り難う御座います!

BMWパニアケース 本塗り

bmw216 こちらもお待たせしました!BMWのパニアケースは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

画像はサフェーサーを空研ぎしているところで、こういった平面的な形の物はエアーツール(ダブルアクションサンダー)を多用して作業効率を上げています。最初は#320→#400で、その後クッションパッドを使って#600で仕上げます。

bmw217ただ範囲が大きいとどうしても深いペーパー目を取り零している可能性もあるので、こういった場合はその後水研ぎ#600→#800で仕上げます。ここは手研ぎですが削るというよりは均すという作業なのでそんなに時間は掛かりません。ちなみにこの時期に外で水研ぎ作業は結構寒いですが、お湯を使うと手が荒れるので基本は水か、限りなく水に近いぬるま湯といった感じです。

bmw218 よく水気をきって裏側の養生を修正したら台に乗せて本塗り準備を行います。台と言っても一斗缶を三個積んだだけですが、フチの裏側まで塗る時はこれがまた丁度良いのでして・・・。

bmw219 この型のパニアケースはフチの裏側まで回り込んで塗る必用があって、ただ飛び出た金具の部分が結構邪魔なのでそこはタイトにマスキングし、スプレー時はノズルパターンを細くしてそれを避けながら狙い打っていきます。

bmw220塗色はBMW (MINI)の純正色「ライトホワイト」(カラーコード:B15)で、純正の仕様通りベースコート+クリアーコートの2コート仕上げです(って外車を塗っていればこれが普通ですけどね。外車は1コートソリッドの方が珍しいです)。

bmw221気温が低ければ当然塗料の乾燥も硬化も遅くなるのですが、希釈用のシンナーや硬化剤(とクリアー自体)はその時の気温によって使い分けるので、一年の内にいつの時期が一番塗装に適しているというものは基本的にありません(というか仕事でやっている以上それを無いようにするのが普通ですよね)。ああでも個人的な好き嫌いや得て不得手は当然ありますけどね。私的にはやはりクリアーの馴染みが良い冬が好きです(ただ一旦垂れると止まりませんが・・・)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。来週には出来上がる予定です。もう少々お待ち下さいませ!