RB26→RB28加工タイミングベルトカバー 旧塗膜剥離

先日調色作業を行っていた、日産BNR32のタイミングベルトカバーです。

この後、溶剤槽に浸け置きをしておきました。

溶剤槽は、使い終わって本来捨てる筈のシンナーを貯め込んだタンクで、剥離剤程の威力はありませんが、長い間浸けておくと塗膜が柔らかくなり、またある程度の物であれば画像のように大体剥がれてくれます。ほぼメンテナンスフリーで、しかも無用にゴミを出さないという点でとても気に入っています。

使っているのはこういった灯油を入れておくタンクで、これの上側をカットして開口部を設け、内部の継ぎ目にエポキシのプラサフを塗って万が一にも溶剤が漏れないようにし、二重の蓋を作って密閉できるようにしています。空気との接触面も小さいので溶剤が揮発し難く、なのにヘッドカバーやサージタンク等6個くらいは余裕で入ってくれて、しかもスペースを取らない!と言う点でとても重宝しています。安全面をしっかり考慮すれば、環境にもコスト面でもかなり優れていると思います(しかしながら万が一の事を考えると屋外での使用は絶対避けるべきかと思います)。

その後、平らな面はダブルアクションサンダー#120で研磨し、

細かい所に残った塗膜を除去すべく、サンドブラストを行う事にしました。

当店のブラストは吸い上げ式が基本なので、直圧式程の威力は無く、

ただここまで塗膜が取れていれば数分の作業で綺麗に落とせます。

一応直圧ブラストも出来る環境にしているのですが、タンクの容量が小さいのと、集塵機を取り付けていないので余り使う機会は無く、ほぼメンテナンスフリーで出来るこのシステムが気に入っています。

この後は先にリン酸処理を行い、「6」の部分を削り落し、新たにアルミ板から作成した「8」を貼り付けて凸文字を「RB28化」とします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26エンジンパーツ一式 結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日シーラーの取り付け&ホースパイプ部の塗装を行っていた日産RB26エンジンパーツ一式の結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々の塗装は全て剥がし、腐食も出ていたのでサンドブラストを行いました。

色は結晶塗装の黒にパウダーブルーパールを少量入れた仕様となります。

ぱっと見は黒にしか見えませんが、

光に当たった時にブルーパールの青味を感じられる色となります。

タペットカバーの上にプラグカバーを載せてみました。

実際にエンジンに装着されるとタペットカバーは角度がつくのでピッタリと合わさりますが、とりあえずこれだけでもイメージが湧き易いかと思います。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ホースパイプ取り付け部はスチールで元々メッキされていますが、

経年で腐食が発生していたので、ここも一緒にサンドブラストを行い、

プライマーを塗り、似たような感じで塗装を施しています。

サージタンクのホースパイプ取り付け部も、

メッキが剥がれて腐食が出ていたので一緒にサンドブラストを行い、

似たような感じで塗装を施しておきました。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!