MAZDA2テールランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたマツダ2の純正テールランプ一式です。かなりタイミングが早いですが、先に紹介したAE86テールランプを単体で塗ると採算が合わない為、今回こちらも並行して作業をさせて頂いております。世の中的にボーナスが出たタイミングなのか判りませんが、テールランプ系の御依頼が一気に増えておりまして、もう置き場所が無いくらいになっています(それ以外も沢山の御依頼を頂いておりまして年内の作業はもう埋まっているような状況です)。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

スモークは「車検に通る程度であまり濃すぎずほど良い程度が好みです」との事で伺っておりまして、車検に通るかどうかは検査員の匙加減次第ではあるのですが、知らなければ塗ったとは思われない程度にしつつ、参考として頂いた画像に合わせて濃度を調整しています。

今回一緒に塗っているトヨタAE86のテールランプより若干濃いくらいですね。

塗り重ねているベースコート=スモークは、その都度含有量を変えて調整しています。例えば一番最初はムラになり難いようにかなり薄目で、その後目指す濃さを3コート分くらいに別けて塗り重ね、最後の方はさらに薄い濃度で微調整を行う、といった感じです。

濃さが決まったらしっかり乾燥させ、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

クリアーは通常2コートで行いますが、場合によっては3コート塗る事もあります。

クリスタルクリアーに代わる塗料として現在試しているVOCエクストラクリアーは、レベリング性がとても良いので塗り肌を残したくないレンズ系の塗装にはとても良いのですが、他にも試してみたいクリアーがあるので、次はそれを導入してみようと思います。あと一部の色(黒)だけでも水性塗料を試してみようかと思っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファードハイマウントストップランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたアルファード純正ハイマウントストップランプです。少し早いですが、AE86テールランプの本塗りのタイミングに合わせて一緒に塗らせて頂く事にしました。

レンズ全体を#800相当の布状研磨副資材で研磨、足付け処理を行ってあります。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。ベースコートですね。

キャンディーカラーはトップコート(クリアー)に直接色を入れて塗る方法も出来るのですが(とても早いです)、それだと顔料(または染料)が露出してしまう為に褪色がし易く、なので当店ではまずその方法は行いません。

しっかり色が着いたら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタAE86テールランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタAE86純正テールランプと、アルファードハイマウントストップランプMAZDA2の純正テールランプ一式です。少しタイミングが早いのですが、レンズ系の御依頼が多く入っておりまして、ただ体力的に数セットを纏めて行うのが最近辛くなってしまった為、数を減らして小刻みに作業を進めておこうと思った次第です。

まずは裏側の洗浄です。既にある程度清掃してありましたが、さらに綺麗にしておきます。

古い部品の場合、凸文字の部分にワックスやコンパウンドが固着している事がよくあるので、

そういった箇所はウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って除去&足付け処理を行っておきます。

その後良く乾かし、マスキングを行います。

台にセットして、最終脱脂を行ったら本塗り準備完了です。

しつこいくらいのエアーブローを行い、まずはプラスチックプライマーを塗布します。

続けてベースコート=スモーク塗装を行います。ご指定頂いた画像を見ながら濃さの調整を行います。

黒くし過ぎないよう注意し、黒の含有量を減らしたベースコートを3~5回に別けて少しずつ塗り重ねていきます。

スモークの濃さが決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

透過性の塗装はとてもデリケートなので、前日にはブース内の壁と床と棚板を高圧洗浄機で洗い流し、回転台の置いてある台の紙も新しく貼り直してあります。これは艶消し・半艶を行う場合も同様で、それ故にこれらの塗装ではどうしてもコストが上がってしまい、テールランプ等ではある程度の数を纏める事で、艶消し・半艶の場合は割増料金(塗装費の25%)を頂戴する事で採算を合わせています。何卒御理解を頂ければ幸いです。

オリジナルをしっかり残しつつ、古さを感じさせない質感(艶々)をイメージしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!