LINE6ワイヤレスマイク塗装 完成

大変お待たせしました!先日2回目の本塗りを終えていたLINE6のワイヤレスマイク塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのような艶消し黒だった物を(そして部品毎に色味が違っていた物を)、

蛍光顔料を使ったマゼンタピンクに、

さらにホログラム顔料を重ねた塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ここまでがストロボを使った撮影で、

ここからは自然光で撮影した画像となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

細かい粒粒した物がホログラム顔料です。

今回のような彩度が高い淡い色を、一般的な顔料だけで表現するのは難しく(というより物理的に不可能です)、なのでまず下色に通常顔料を使ったピンクを塗り、その上に蛍光顔料を使ったピンク(ほぼ隠ぺい力の無い色)を重ねています。

下色には白を使った方が発色(高彩度・高明度)が良かったりするのですが、そうすると褪色した際に極端に色が薄く見えてしまう事、またパーツ毎での色ブレが起き易いのを想定し、今回はピンクを下色に使っています。

ホログラム顔料はもっと粗い物もあるのですが、それを使うとそれを埋める為にクリアー層を厚くする必要があり、結果塗膜の強度が落ちてしまう為、今回は比較的粒子の小さい物(今まで使っている既存の物)を採用しています。STANDOX等の自動車補修用塗料に所謂「ラメ」と呼ばれる物が存在していないのはこれが理由ですね。ショーケースの中で飾っておく物の塗装と、雨風等の下で使っても問題が起きないようにする実用品の塗装とでは違う訳です。

ストロボや自然光ではホログラムが判り難かったので、スポットライトの下で撮影しました。

ただこれでも判り難かったので、スマホを使って動画での撮影もしました。

動画の方がホログラムの煌めきや色変化が判り易いかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マセラティリモコンキー塗装 完成

先日行っていた二度目のエンブレム塗装が終わり、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

ボタン等の付属品はアルコールと柔らかいブラシで洗浄し、

それぞれを組み付けて完成です。大変お待たせしました!

色はマセラティ純正色の「ボルドーポンテヴェッキオ」(カラーコード:226125)となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

いつもならカバーパネルのつなぎ目に一段溝が出来るのですが、今回はこの辺りにも深い傷が多くあったので研磨して均しておきました。

通常はエンブレムの塗装は行わないのですが(素地がメッキなので部分的な塗装が出来ません)、今回は既存の青い被膜が全て綺麗に剥がれてしまっていたという事もあり、テスト的にこちらの塗装を行ってみました。

純正であって純正っぽく無い仕上がり(エンブレムが青い以外の色!)というのが面白いと思います。

ちなみに今回のエンブレムですが、塗装する前にシリコーンで型を取り、ピューターを使って鋳造を試みてみたりしていました。ただやはりというか細かい部分の再現が出来なく没となりました。いずれ機会があれば社外記の方で紹介しようと思います(ウレタンレジンだと上手くいきました)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!