BBSホイールセンターキャップ検証

先日お預かりしておりましたBBSのホイールセンターキャップです。

作業着手のタイミングにはまだ早いのですが、施工事例の無い物という事もあったので、先に検証だけしておく事にしました。

まずはいつものように土台部分からアクリルプレートを外します。裏側からドライヤーで温めて両面テープの粘着力を弱め、隙間からシリコンオフを流しつつヘラを差し込んで剥がします。

残った両面テープを綺麗に除去します。

表面に傷が付かないようマスキングをし、裏側を#120→#180→#240のダブルアクションサンダーで研磨して白い被膜を剥がします。

さらに#320→#400で空研ぎ、#600→#800の水研ぎでペーパー傷を均します。

ここまで順調にいっていたようなのですが、

両面テープを剥がした際、メッキ層の一部がアクリル樹脂から剥がれてしまったようになっています(層間剥離)。上の画像だと左側の「B」の右下の方ですね。

こちらは真ん中の「B」の左端の箇所です。

そもそも背面の白のプリント部分もムラがあってどうも怪しいと感じていて、恐らくはアクリル樹脂とメッキ&白の密着具合が良くない構造だったのだと思います。

尚、この時点での成功率は50%ですが、さらにこの後に塗装をするとトラブルが起こる可能性があったので、

追加で同じ物をもう1セット、さらに違う型の物も送って頂きました。

最初にお預かりした物は輸入品との事で、こちらが国産品との事です。

どちらもBBS正規品ですが、全く違います。

BBSの凹み文字はこちらの方が深く掘られています。

背面のプリント(こちらはシルバー)にもムラは見当たりません。

元々施工していた物が左側の輸入品で、右の国産品に比べBBSの彫りがとても浅いです。

また輸入品はランナー(注口)から切り離した箇所の仕上がりが悪く(無くなっちゃってます…)、そもそも製造工程が違のかも知れません。詳しくは判りませんが、例えばこちらは射出成型で、国産品は押し出し成型といった感じでしょうか。

国産品の方は他店での施工事例があるようなので恐らく問題は無いかと思っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!