スバルエンブレムプレート 本塗り②

先日裏側から蛍光オレンジを塗っておいたスバル純正エンブレムのアクリルプレート前後です。その後60℃40分程の熱を2回程掛け、塗膜を完全硬化させておきました。

蛍光オレンジにするのは星の部分だけなので、今回は周りの余分を削り落します。

#180から始めてガッツリ削り落し、

#240~#800と番手を上げていきます。

よく洗浄し、表側からチェックします。

念のため、黒い背景でも問題無く蛍光オレンジが映えるか確認しておきます。既に格好良い予感がしますね。

台にセットし、よく脱脂清掃したらプラスチックプライマーを塗布します。

続けてベースコートの黒を塗布します。

窪んだ星の部分に黒を入れる必要は無いので、そこまでウェットには塗り込んでいません。と言うのも、蛍光オレンジに塗った断面が露出している箇所はチヂレ易く、ここでそのような事が起きたらもう立ち直れないかも知れない為、遠慮気味に行っておきます(しかし仕事である以上完成するまでやり切りますが)。

一旦固定している芯棒から取り外し、問題が無いか表から細部をチェックします。

ちなみに表面の艶が無いのは研磨(足付け処理)してあるからで、最後にクリアーを塗るので問題ありません。

再び台に戻し、クリアーを塗ったら黒の本塗りが完了です。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、次はいよいよ表面のクリアー塗装となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム&アンダースポイラー塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルSTiリアアンダースポイラーと、前後エンブレムです。こちらのオーナー様は一年前に同車のテールランプのスモーク塗装をご依頼頂いた方でして、この度も当店をご贔屓頂き誠にありがとうございます!

リヤアンダースポイラーと前後エンブレムのメッキ枠は、ボディ同色のスバル純正「ダークグレーメタリック」(カラーコード:61K)の艶ありで、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っています。

ステーは塗らないので取り外しておきました。

またアンダースポイラーには元々「STI」のシールが貼ってあって、

今回はこちらをシルバーでの再現も承っております。サイズ的にマスキングでの塗装は難しそうなので、デカールで対応しようと思います。

エンブレムのメッキ枠は先に記載した通りリヤスポと同色の「ダークグレーメタリック」(カラーコード:61K)で、中央のアクリルプレートに関しては、六連星(むつらぼし)の部分をブルーに、背面を黒で承っています。

行程としては、裏側から既存の青を削り落し黒で塗装→表からキャンディーブルーを塗装します。こちらもクリスタルクリアーの仕様で承っています。

色は違いますが、以前施工したエンブレムの行程と同じとなりますので、参考までにそちらを紹介させていただきます。

この時は裏側からキャンディーレッドを、表側からスモーク塗装を行っています。

今回の場合だとこの時のキャンディーレッドを黒に、スモークをキャンディーブルーにした仕様となります。

またこの時は裏側(背面)は何もせずそのままで、表側からキャンディーブルーを塗った仕様となります。今回は星の部分がしっかりブルーになるよう、キャンディーカラーはもう少し濃くしようと考えております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スバルエンブレムプレート 本塗り

先日メッキを剥がしてクリアーを塗っておいたスバル純正エンブレムのアクリルプレート部分です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

凹んだ部分はペーパーが入り難いので、ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。どんな場合もそうですが、ツルツルの箇所にそのまま塗装をするという事はありません(これは接着も同様です)。

星の部分は「蛍光オレンジ」 で御指定を頂いておりますので、そちらの塗料を作成しました。

STANDOXの原色に「蛍光色」の設定は無い為、こちらの顔料単体の物=パウダータイプの蛍光顔料を使用します。ネット上では比較的有名な顔料なのでパッケージを見れば判る方もいらっしゃると思いますが、一応自動車塗料の販売店から購入した物となります。

ちなみに以前Facebookに投稿されたドイツの塗装屋さんの画像に、スタンドックスの蛍光塗料が写っていた物があるので、もしかしたら欧州の方にはそれが存在するのかも知れません。ただし日本には流通していません。

塗料は「顔料+樹脂+溶剤」(+添加剤)で構成されていて、この顔料を単体で入れ替えればSTANDOXのシステムとして使用可能です。

画像左側にあるのはスタンドックスのベースコート用樹脂(MIX599)で、これに蛍光顔料を10%入れ、蛍光オレンジのベースコートを作成します。尚、粉をそのまま入れるとダマになるので、予めシンナーで溶かしてから樹脂に混ぜます。

ちなみに「マジョーラ」は日本ペイントの商標登録製品で、これに使われている顔料は、米国のJDSU社(現VIAVI)が開発したChromaFlairであり、これを各塗料メーカーが自社の樹脂と混ぜて販売しています。旧DUPONTであればクロマリュージョンカラー、イサム塗料ならTCパールコンク、他にはロッククロマと言った感じでしょうか。

尚、蛍光顔料単体では隠ぺい力がとても弱いので、それとは別に下塗り用の塗料を用います。

下色に使うのは、当店規定の色相環色見本、1時の部分のオレンジを採用します。

よく脱脂清掃し、本塗り開始です。

まずは蛍光オレンジを塗ります。

それと並行して同じ仕様のテストピースと、またそれとは逆に予め色相環オレンジを塗った物に、同量の蛍光オレンジを重ねていきます。本塗りをしているスバルのアクリルプレートを表側から見た状態がどれくらいになっているのかを確認する為ですね。

また念のため保存用の色板も作成しておきます。

蛍光オレンジを4~5コート程塗ったら色相環オレンジを塗って隠ぺいさせます。

同じ様に塗っているテストピースを黒い物の上に置き、下地が透き通っていなくしっかりオレンジ色が発色しているのを確認したらOKです。

・・・が!

芯棒から外したアクリルプレートを表から見てみると、星の先端の箇所に極少量の黒い点のような物が見えます。画像として見ても全く判らない程度なのですが、メッキが完全に取れ切れていない部分があったようです。透明な状態だと光が反射して判り難かったのですが、色を入れて初めて気づきました・・・。

ただこの状態でもよく見なければ判らないという程度で、もしこれが趣味的な物であれば全く問題無いレベルですが、ご依頼頂いた物として見るとどうにも納得が出来ず、結局この後シンナーで全部剥がしてやり直す事にしました。

ただクリアーはシンナーでは落とせないので(母材が溶けてしまうので)、カッターでその部分を彫り込んで除去するか、または新しいエンブレムを用意するかで色々悩みました。

そこから数日間色々と考え、工場のベランダで眠っていた小さいブラストボックスを持ち出す事にしました。実に今の工場に引っ越してから8年間使わずに眠っていた物となります。耐候性の無い焼き付け塗装なので見事に褪色していました。

 

と言うのも、少し前に重曹を使ったウェットブラストを試していて、その時プラスチックに当てても問題無かった事を確認していた為、今回こちらを試してみる事にしました。

一度塗ったオレンジを剥がしてしまうと、黒い点がどこにあったのか判らなくなってしまった為、ガイドコート代わりに再びオレンジを塗ってからウェットブラストを行う事にしました。

最初にテストで行ったドライブラストでは、母材を削り過ぎてしまい大変な事になってしまっていましたが、ウェットブラストではかなり良い具合に出来ました。母材(アクリルプレート)を傷めずガイドコートに塗ったオレンジと、その下に塗ってあったクリアーも削り落とせています。

ドライブラストで一度酷い目に遭っていたのでこれはもう駄目な物だと思い込んでいたのですが、今回の件で改めて再考出来たのはとても良かったと思います(ただそこまで毎日胃に穴が開くような思いをしていましたが・・・)。

尚、周りの平面に残ったクリアーは後にペーパーで削るのでそのままでOKです。

そして今回は残物が無いかしっかり確認出来るよう、水性絵の具の白を用意しました。

隙間までしっかり行き渡らせ、

表から見て黒い粒が完全に除去出来ているかを確認します。

少しでも怪しいと思った箇所は表側から印を着け、再びウェットブラストを当てます。

そしてようやく完全に不純物が取れた状態に出来ました。

正解としては、クリアーを塗る前にウェットブラストを行えば良かった事だと思いますが、ただあの時点でそれは出来なかった訳ですので、今回はよい勉強になりました。

ウェットブラストを行ったお陰で深い傷も除去出来(均せ)、今回はクリアーは塗らず、プラスチックプライマーを塗ってそのまま蛍光オレンジを塗ります。

また表からも視認出来るよう芯棒には固定せず、プレートを直接手で持って塗るようにしました。

胃を掴まれるような思いをしながら何度も確認して歩を進めます。

尚使っているガンはSATAのエアーブラシで、蛍光オレンジは口径0.3mm、色相環オレンジは口径0.5mmを使っています。専用のスタンドが実に使い易く、自作で複製しようかと考えています(懇意にして頂いているオートサプライヤーさんにセットで譲って頂いた物で、多分これ単体では手に入らないかと)。

最初の時と同じく、道先案内人のような感じでテストピースへの塗装も行っています。

テストピースで問題が無ければ、蛍光オレンジの上に色相環のオレンジを重ねます。

周りの部分がガサガサになっていますが、こちらは後で削り落すので問題ありません。

作業途中、地獄のような光景が何度もフラッシュバックしましたが、これでもかと粗探しをしても問題無いのを確認し、ようやくトラウマを解消出来たと思います。

問題無い事が確認出来たので、ここで芯棒に固定して、

クリアーを塗ります。

そのまま直接黒の行程に行っても良かったのですが、もう失敗は出来ないと考え、ここで一旦区切りをつける事にしました。と言うよりもう神経が持ちませんでした・・・。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かして締まり切らせ、凹んだ部分以外のオレンジを削り落し、次は黒を塗ります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム 下準備

先日お預かりしておりました、スバル純正の前後エンブレムです。

剥がした両面テープは、先日同じような物をレーザー加工機でカットしておきました。

動画も撮影していたのでそちらも紹介します。PCを介さずとも、スマホで撮影してそのままアップロードが出来るので超絶お手軽な事に気づきました。

ちなみに厚い両面テープをカッターで切るのは難しく、なのでレーザー加工機を使ってカットしています。ゴム系(熱硬化型)の両面テープをレーザーで切ると断面が炭化してかなり面倒な事になりますが、樹脂系(熱可塑性)の素材だと綺麗に切れるのでこの方法が気に入っています。

そしてアクリルプレートの塗装とメッキ剥がしです。

当初は薬品(エッチング液)を使ってメッキを剥がそうとしましたが、二度に渡る失敗を踏まえ、

時間は掛かっても確実な方法で行う事にしました。母材にダメージの少ないIPA=イソピロピルアルコールや、n-hexane=ノルマルヘキサン(シリコンオフ)を使っての、ネチネチとした被膜剥がしです。

使われているメッキが予想以上に弱く、ペーパーが当たるとそれを簡単に突き破ってアクリル樹脂に傷を付けてしまう為、平面部分はプラスチックのヘラをメインに、角はピックツールで地道に被膜を除去していきます。

ここまで一個当たり一時間、二個で二時間以上は掛かっています。

出来るだけアクリル樹脂を傷つけないようにして被膜を除去したら、

エッチング液を入れたジップロックに浸し、お湯に入れて温めます。暖かくなると分子の動きが活発になり、エッチングの効果が増す為ですね。

メッキが綺麗に取れたら、窪みの部分をウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで清掃&足付け処理を行います。

角の奥までしっかり除去出来ている事を確認したら、

よく脱脂清掃し、台にセットします。

プラスチックプライマーを塗布し、

下塗りとしてクリアーをコートします。

丁寧に作業をしても被膜・メッキを剥がした所にはどうしても深い傷が入っていますので、それをクリアーで均す作戦です。

濁って見えるのは表面も足付け処理がしてあるからで、全部塗れば最終的にしっかり透明な仕上がりになります。

この後は熱を掛けて塗膜を硬化させ、再び足付け処理、そして「蛍光オレンジ→近似色オレンジ→白→研磨→黒→クリアー」の行程で、星の部分をオレンジにし、背景を黒の仕様とします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム 蛍光オレンジ&黒塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル純正エンブレムです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はかなり複雑で、


・六連星の部分を蛍光オレンジ

・背景の青を黒

・メッキ枠を艶消し黒


といった内容となります。

表側から塗るならそんなに面倒では無いのですが(塗りつぶしてしまえば良いので)、それだとのっぺりとした仕上がりになってしまいますので、今回は裏側から、メッキも剥がしての施工となります。

判り易いよう、今までご依頼頂いた施工事例を紹介させて頂きます。それぞれの集大成みたいな感じですね。

まず背景の青→黒については、この時のように裏側から塗装を削り落してしまいます。

通常のキャンディーカラーであればこのまま表から塗るのですが、今回は星の部分を「蛍光オレンジ」で御指定頂いていますので、この残ったメッキも剥がさなければなりません。

メッキの剥離については、以前施工したプジョーのステアリングスポークカバーの事例が判り易いかと思いますので、そちらを紹介させて頂きます。

通常メッキパーツはその上に下地を作ってから(素地調整+プライマー塗装)上塗りを行っていますが、この時は「凹み文字を埋める」と言う作業があったので、

薬品を使ってメッキを剥がしてから作業を行う事にしました。念のためですがプラモデルのメッキのようにハイターで簡単に剥がせたりはしません(それだったら苦労はしません・・・)。

全てを剥がして透明なアクリルプレート単体の状態に出来たら、こちらのブラバスエンブレムのように二回に別けて凹み部分と平面との塗り分けを行います。そして最後はクリアーでコートします。

蛍光オレンジについては、以前テスト塗装した事例がありますので、そちらを紹介させて頂きます。

いつかこのような日が来るのではと思い、蛍光顔料を使った色見本を作成してあります。既にピンクやグリーン系は仕事で使っていますが、オレンジ系は初めてですね。

一番右は蛍光オレンジの顔料(パウダー)のみを、STANDOXの樹脂(MIX599)に混ぜて塗った物で、それが左に行くにつれて蛍光イエローを既定の割合で混合してあります。今回はこの一番右の蛍光オレンジ100%を採用する予定です。

背面にあるのが一般的な顔料で比較的鮮やかなオレンジを作成した色見本で、それに比べて上に重ねた蛍光オレンジがかなり派手なのが判ると思います。

メッキの枠については「艶消し黒」で承っておりますので、

この時と同じような作業内容で施工します。こちらはメッキはそのままで、その上に下地を作ってから上塗りを行います。

尚、今回のパーツではメッキを剥がした事例が無い為、まずはこちらで用意した同様のエンブレムを使ってテストを行い、それで問題が無ければ実作業に入ります。

ちなみに表側は何もしない(塗らない)事と想定していましたが、表面に若干の傷を見つけた事と、通常の塗色よりも褪色し易い蛍光色の耐候性を少しでも上げられるよう、クリスタルクリアーを塗る事にしました。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!