プレオ内装パーツ 本塗り

preo9 こちらもお待たせしました!プレオの内装パネル、まずは艶消しホワイトパール仕様の本塗りまでを紹介しますね。ちょっと画像溜まってしまって一気に紹介となってしまい申し訳御座いません。

上の画像はかなり初期の頃に撮影したもので、各パーツの足付け処理の作業中です。ハンドル用のスイッチも写っていますがこちらはオレンジ系パールなので別での塗装となりますから後ほどまた紹介致します。

preo10 メーターパネルのシフト位置の部分はイルミネーションランプが透過するようになっていて、その周りに細いスジ状の段差がありますが、オーナー様的に出来ればここを残して欲しいとの事でここは削らないように注意しながら足付け処理を施します。その前に透過パネルを外さないとですけどね。

preo11 裏から見るとこんな感じです。単にパチっと填め込まれているだけですが、無理に外すと割れる可能性もありますのでプラスチック製のヘラを使って少しずつ浮かせていきます。注意さえしておけば難しい作業では無いですかね。

preo15 そしてこちらは先日サフェーサーを塗っておいたウィンドウスイッチパネルです。元々の素地がザラザラとした梨地だったのでそれを平滑にするべく「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行います。

ちなみに黒い点々は研ぎ残し(研ぎ忘れ)を防止する為のガイドコートです。黒じゃ無くて赤でも青でも構わないのですが私の場合は缶スプレーの黒を使っています。気軽に出来ますからね(面倒だと思うとついつい油断してやらなくなってしまいますので)。

preo16サフェ研ぎには「空研ぎ」と「水研ぎ」どちらでも行えますが、ラインの修正が必要だったり(このパーツは意外とボコボコでした)、シャープさが欲しかったりする場合は水研ぎを選択します。番手は#600→#800を使います。

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preo12 足付け処理~セッティングまでしておいたパーツは本塗りのタイミングが来るまでホコリが付かないように一旦保管しておきまして、本塗り当日になったらまた出して来てブースの中に並べます。本塗り当日になって深い傷などが発見されると全ての段取りが崩れますからこの辺は事前によく確認しておきます。

以前某有名自動車ライターさんのフェラーリを塗らせて頂く機会がありまして(雑誌に出てしまったので気付いた方は居たようですがこれに関しては当方からは出しませんので)、下準備に数ヶ月を要したのに本塗りはわずか数時間で終わってしまった事に驚いていましたが、本塗り自体はそんなに時間は掛からないのです。むしろそこで時間が掛かってしまってはマズイですので・・・(クリアーが固まってしまいます)。

preo13そして無事本塗り完了です。お待たせしました!

画像だと艶が出ていますが塗ったクリアーは「艶消しクリアー」ですのでこの後徐々に艶が消えていきます。

メーターパネルは「フード」の部分は黒で残す予定でしたが、溝の部分をマスキングしても綺麗に仕上がらないと思いましたので一旦部品丸ごとホワイトパールで塗ってしまいました。で、クリアーが完全硬化後に改めてフードの部分を艶消し黒で塗りなおします。そもそも樹脂むき出しの黒に比べて塗装の黒の方が質感が良いですのでこちらの方がお勧めですので。

それでは後日他の色についても紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

夏季休暇と受付制限のお知らせ

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うっかりしておりましたらもうお盆間近だったのですね。失礼致しました。

当店の夏季休暇は以下の通りで御座います。

8月11日(日曜日)~8月18日(日曜日)

と言っても丸々一週間を休める訳は無く、2日間だけ確実に休みになりましてそれ以外は雑務をこなしていると思います。まだ紹介しきっていない案件も何とか御案内したいと思います。

そして現在のお受付状況ですが、実は近々工場の移転が現実的になりそうでして、そうなると通常業務は殆ど出来なくなってしまうかと思われますのでまだ当面は続いてしまいそうです。御迷惑をお掛けして申し訳御座いません・・・。

ちなみに移転するにあたって現在間借りしている工場でも作業はギリギリまで行えるようにする予定です。全ての業務は極力スムーズに移行したいと思っているのです。ただある程度の工具や設備は移動したりしますのでその途中で出来る作業は極一部の限られた物になってしまうと思われます。

予定としては下地作業が必要な物(剥離塗膜やサフェーサーの塗布~研磨など)についてはほぼ出来なくなるのでこちらは移転してからの作業で、それ以外の「単に塗るだけ」といった内容(テールランプの塗装)であれば移転ギリギリまでこちらで作業は出来ると思います。テールランプ系の塗装であればパテやサフェーサーの作業はある訳が無いので(透明な塗装ですので・・・)これであれば引越しと並行して作業は出来ると思いますので何とか通常通りお受付していきたいと思う次第です。ただし複雑な内容は記憶が途中で薄れてしまいそうなのでやはり移転してからのお受付ですかね。申し訳御座いません。

と言う事で、御依頼頂いている方々と検討して頂いている方々には大変御迷惑をお掛け致しますが、作業自体でミスを生じるような事を極力避けたいと思いますので、何卒御理解、御了承頂ければ幸いです。

工場移転について何か進行がありましたら改めて詳細御案内させて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。

BMWヘッドカバー結晶塗装 本塗り

bmw55 こちらもお待たせしました!ブルーに続けてレッドの結晶塗装でご依頼頂いていますBMWのヘッドカバーは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。先日酷く見えた腐食跡もリン酸処理で綺麗になっているのが判ると思います。

bmw56いつもの様にプライマーを塗布します。腐食が酷い場合にはさらに防食性の強いプライマーを使いますが通常はこのプライマーで宜しいかと存じます。

塗装に限る事では無いですが、行う作業については実は「ここまで」と言う終わりはありません。お金と時間を費やすだけ費やしても100%と言う事は無く、かといって全部をやり直して最初からやり直と言う事も現実的ではありませんのである程度の線引きは必要です。「死ぬまで乗り続けるつもりだ」といったご要望がありましたらそれに対しての対策も可能ですが、やはり時間も費用も天井知らずになってしまうのでそれをこちらから提案する事は無いのです。この辺の判断は本当に難しいので結果的にお見積もりをオープンにするのが難しいんですよね。部品は同じでも毎回状態が同じと言うことはありませんので。

ただいずれはある程度の作業例はそれに掛かった費用と内訳をオープンにしたいと思います。それであれば毎回見積もりをする作業が減りますから効率は良くなる筈ですので(現状はどうしてもメール対応に時間が掛かってしまっておりますので)。

bmw57塗った直後は通常の塗装と同じくテロテロ(と言うか結晶塗装の場合は「デロデロ」)の状態ですが、その後140℃~170℃くらいの熱を掛けると硬化と共にこの結晶目が現れてきます。恐らく塗膜中の上層と下層での硬化時の伸縮率の違いからこのチヂレ目が生じるのだと思います。ただそれ故に色々な状況でチヂレ目の具合は変わりますから均一にこれを出すのが難しいんですよね。簡単そうに塗れていますがスプレーの仕方には実は色々考えて行っていたりしますので・・・。

それでは次は凸部を面研して完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!