ヘッドカバー関係 下準備

 少し前にお預かりしておりましたTOYOTA2000GTのヘッドカバーです。剥離には剥離剤では無く、使わなくなった溶剤(廃棄シンナー)をタンクに貯めてそこに被塗物を浸け置きしていて、ただこの場合は剥離剤程威力が無いので時間が掛かる事(二週間くらい)、またそれだけでは綺麗に剥がれてくれないのでワイヤーブラシなどを使って擦ってあげる必要があります。

新品だったコスワースのヘッドカバーも綺麗に剥がしました。

この方法だと少々手間は掛かりますが、剥離剤を使った時のように嫌な廃棄物が出ないので私的に気に入っています。

こちらは190Eベンツのヘッドカバーです。マグネシウム分が多い素材で非常に腐食し易いので、こちらはブラスト屋さんにて直圧ブラストを掛けて貰い、先日到着していました。乾燥材も一緒に入れてくれているので準備が出来るまでは開けないでこのまま保管しておきます。

コスワースのヘッドカバーは輝きが異常だったので、一応全体に軽くサンドブラストを掛けておく事にしました。

この後さらにリン酸処理を行ってからの塗装となります。

結晶塗装関連の部品は現在20個を超えておりまして(結晶塗装は業者様からのが多くこちらでは紹介しておりません)、新たなご依頼に関しては3ヶ月程とかなり長い納期が予想されます。ご迷惑をお掛けして申し訳御座いませんが何卒ご了承頂ければと思います。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!