ホンダメッキエンブレム×2 塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダS2000用純正メッキエンブレム2個です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容はホンダ純正色の「ムーンロックメタリック」(カラーコード:NH676M)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

 今回のエンブレムはボンネット(フロント)用とトランク(リヤ)用で、片側にはグロメットが着いていたので予め外しておきました。無理にやるとピンが折れるタイプですね(普通はそんな事はおきませんが劣化していると折れる事があります)。

 密着剤を使って塗るならそのままでも構わないのですが、メッキ素地用の下地処理を行うとなるとプライマーやサーフェサーなどで両面テープの側面が荒れるので、こちらは予め剥がしておきます。

また両面テープには色々と種類があって、近年自動車部品には3Mのハイタックシリーズを使うのが主流ですが、

 いつもレーザーカット用に使っている同社の古いタイプ(7000番)が全く同じ物のようだったので、それを採用する事にしました。

両面テープは普通に定規とカッターで切ろうとすると難しいですが、ローリングカッターを使うと簡単綺麗に切れます。元々着いているのと同じくらいの幅にカットしておき、完成時まで保管しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA57Aマイク 本塗り

 先日お預かりしておりましたSHURE BETA57Aダイナミックマイクです。今回はグリル部分は塗装せず本体のみとなります。

エンブレム部分は接着剤で固定されているのでマスキングで、被塗面は#800相当(アシレックスレモン)で空研ぎ~足付け処理をしています。

 まずはカラーベースの白を塗ります。画像は1コート目で、下地のグレー(ガンメタ)が透けているのが判るかと思います。

白は他の色に混ぜると影響力の高い色ですが、それ自体では隠ぺい性が高く無いので、しっかりウェットに4コート程塗っていきます。

 カラーベースの白でしっかり下地を隠ぺいしたら、

 続けてパールベースを塗布します。色はトヨタ ホワイトパール(カラーコード:070)となります。ここまでがベースコートとなります。

 そしてトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

またこちらでは掲載を控えさせて頂いているマイク案件も作業進行しておりますのでどうぞご安心くださいませ。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58 Microphone

先日お預かりしておりましたSHUREのボーカルマイクSM58です。

こちらは納期指定でのご依頼だったので既に完成~発送済みで、各作業内容を紹介させて頂きます。

 マイク本体は#800相当(アシレックスレモン)で空研ぎをし、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使ってメッシュの奥まで足付け処理を行っています。

 よく脱脂清掃し、まずはベースコートを塗布します。

 色はマツダ「パッションレッド」(カラーコード:22K)で承りました。使われている原色にメタリックアディティブ=フリップコントローラー(メタリックやパールを立たせてギラツキ感を出す作用がある顔料)が入っている為、その副作用として艶消し感が強くなっています。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

SM58は本体が二つに分解出来る構造ですが、中に配線が入っていてそれぞれが繋がっているのでそれらは外さず、少しネジを緩めて隙間を空けた状態で塗っています。3コート塗装の場合は色ブレが起きてしまうので、この時はきっちり360度回した状態にして塗っています。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かして完成となります。

 Photoshopなどの画像編集ソフトを使うと粗などを簡単に修正が出来て、またコントラストを強調したり彩度を上げたりシャープさ出したりと、塗装をより良く綺麗に見せる事も出来るのですが、それを知っているだけに完成時の画像は撮ったそのまま(サイズのみ縮小)で掲載するようにしています。

ちなみに作業中の画像はどうしても暗くなりがちだったりするので明るさなど修正する事があります(とは言ってもそれも面倒なので殆どしていません)。

 ここまでの完成画像はストロボを使った撮影となります。撮影に使っている機材や方法は社外記の方で出来るだけオープンにしています。

 こちらは自然光での撮影となります。

 自然光での撮影は天気に左右されるので、予め撮影だけ済ませておいて梱包は後日と言う事もあります(早めに梱包してしまうと塗膜にその痕が着いてしまう場合があるので熱を入れてからも数日は寝かしています)。

 画像が実物を超えてしまうという事は出来るだけ避けたいと考えていて、先日ご依頼頂いたオデッセイのミラーウィンカーのオーナー様からは、

「予想を遥かに上回る状態でしたので、とても驚き、思わず声をあげてしまいました。 社外品とは思えない純正のような仕上がりに驚きです。とても満足しています。 実物じゃないと伝わならい透明感と、ムラのない塗装に驚きです。」

とのお言葉も頂戴しました。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダS2000ハイマウントランプ サフェ入れ

先日お預かりしておりましたホンダS2000純正のハイマウントストップランプです。

今回は透過性塗装では無く「ボディ同色」で承っておりますが、基本的に行う作業は同じですので、いつものように裏側をマスキングしておきます。また装着した時に隙間からフチの裏が見えるので、そこまで色を塗れるようにしておきます。

 レンズ系は成型時にフチの部分が盛り上がっていたり、また今回はネジで止まっていた所に負担が掛かってレンズに皺のような模様が出ていたので、まずは全体を#120でフラットに研ぎつけます。

 ダブルアクションサンダーで#120→#180→#240と研磨し、フチや角やライン部分は#240で手研ぎをします。

 よく脱脂清掃し、台にセットします。サフェを塗る時も手で持って塗れるようにしています(置いて塗ると裏側まで塗れません)。

 まずはプラスチックプライマーを塗り、

続けてサーフェサーを塗布します。成型時の歪も取りたいのでウェットで5コート程をしっかりと塗っておきました。

この後は一晩以上寝かしてその後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日全体を研いでから本塗りを行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カワサキZ400FXヘッドカバー 下地処理

先日お預かりしておりましたKawasaki Z400FXの純正ヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽に浸け置きし、既存の塗膜を剥離しておきました。

 旧塗膜を剥離した状態としては、腐食等は見られなかったのですがアルミ無垢の状態だったので、一応サンドブラスト処理をしておく事にしました。細部にまだ塗膜が残っていますがそれも一緒に落としてしまいます。

 ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト完了です。

この後はリン酸処理~洗浄を行い、タイミングが来たら本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!