マーチFRP製リヤアンダーパネル サフェ入れ

先日お預かりしておりましたK13改マーチ用、社外品のFRP製リヤアンダーパネルです。

全体を#120~#180のダブルアクションサンダーで均し、その後#240の手研ぎで研磨足付け処理を行います。

フチの一部は裏側まで回り込んでいて、恐らくここでボディと両面テープで装着されると思われますから、ここもしっかり足付け処理を行っておきます。

台にセットし、よく脱脂清掃します。

フチから裏に周り込むところまでしっかり塗りたいので、片手で持って回せるように芯棒を固定しています。

FRP製品は端をサンダーでカットしてあるので断面はエッジが立っていて、それを均して丸味を帯びるようにすると純正品のようになります。自動車の純正パーツ(ボディも)はよく考えて作られていて、どこを触っても簡単に怪我をしないように出来ています。

サフェを数コート塗り、巣穴が空いている箇所には筆挿しを行って埋めておきます。

1コート毎に10分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設け、合計5~6コート程サーフェサーを塗りました。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アランミクリメガネフレーム 下準備

先日お預かりしておりましたアランミクリのメガネフレーム2点です。

オレンジ&グリーンのフレームはメタリックで、グリーンは既存の色と同じような感じで、

オレンジに関しては送って頂いた画像を参考に、元の色より濃くしています。

ただこれにメタリックを入れると濃さ(彩度)が落ちてしまう為、

カッパーとゴールドの着色メタリックを入れました。

そしてこちらのフレームは、色見本として裏表で色が違うフードを参考に、

ソリッドカラーのグリーンと、

同じくソリッドカラーのブラウンを作成しました。こちらのフレームは艶消し仕上げで承っていますので、それを想定して色を少し濃いめにしています(艶消しになると白っぽく見えます)。

こちらの2色でグラデーションを行います。

まずはテンプルに塗られていた塗装を剥がしました。通常のメガネフレームと違って蝶番部分の分解が難しく(恐らくは後からテンプルを金具に圧入)、なのでフロントとテンプルをそれぞれ別に作業します。次はフロント部分をサンドブラストで旧塗膜を剥離します。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

出張のお知らせ

5月29日(土)と30日(日)は、東京ビックサイトで行われるデザインフェスタに出店する為、工場は不在となります。ご不便をおかけするかと存じますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

今回の出店は、知り合いの塗装屋さん(GUNさん)のブースを間借りさせて頂く形で、当方としてはオマケ程度ではあるのですが、一応営業も兼ねてという事で参加させて頂きます。

販売する物は、アクリル板をレーザー加工機でカットし、塗装した物となります。

また販売以外に、「小物の塗装専門店」と言う分野があるという事を周知して貰う為、色見本(マイクやタンブラー)等も持って行く予定です。

 

当店が販売する物はピアス等のアクセサリーやキーホルダー、最初に紹介した画像の色相環壁時計で、

ただし塗装屋らしく、全ての色は再現が可能=配合データを基に塗装していますので、「この間買ったこれと同じ色でこれを塗って欲しい!」といったご要望に応えられるようになっています。

デザインフェスタの概要については、以下のオフィシャルサイトが判り易いかと思います。

アートイベント・デザインフェスタ | ART EVENT DESIGN FESTA

各販売品の制作工程等は社外記で紹介していますので、宜しければそちらをご参照くださいませ。

出店場所は、GUNさんのTwitterで紹介していますので、以下も参考にして頂ければと思います。

お待たせしている方々には申し訳御座いませんが、何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

ヤマハXJRテールランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたヤマハXJR用スタンレーのテールランプです。少し早いのですが、別件のスクリーンパネルと一緒に塗れそうだったので、こちらは先に塗らせて頂く事にしました。

土台部分をマスキングし、被塗面(レンズ)を#800→#1300(アシレックスレモン→オレンジ)で空研ぎして足付け処理を行います。また片手で持って塗れるよう、ボール紙の芯棒を取り付けます。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。

プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

まずは透過性の赤を塗布します。

4コート程でしっかり赤いレンズの状態にしたら、

スモークを重ねます。

こちらの画像を参考にしてスモークの濃さを調整します。調整の方法はベースコート中のスモーク含有量と、コート数で行います。スモークの濃さの見え方は製品(テールランプ)の構造によって変わるので、事前に数値化しておく事が難しく、なのでコート毎にこれらを調整しながら行っています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

車体に装着されると見えなくなる部分もあると思いますが、この時点でそれは判らない事、まただからと言ってそこがガサガサだったりしたら残念に感じてしまうと思いますので、フチまでしっかり塗っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイク用ウィンドスクリーン 本塗り

先日お預かりしておりましたバイク用のスクリーンパネルです。

中古品なのである程度傷がある為、先に裏側の磨きを行っておきます。

養生紙を貼ってしまうと透過しなくなってしまい、塗っていて濃さが判らなくなってしまう為、透明な粘着シート(アプリケーションシート)を貼ります。

穴やフチは浮かないよう通常のマスキングテープで固定します。

通常のテールランプは空研ぎのみですが、スクリーンパネルで、且つ素材がPC=ポリカーボネートの場合は追加で作業を行う場合があります。

#800→#1300(アシレックスレモン→オレンジ)で空研ぎ後、#800のスコッチとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行います。

よく清掃し、台にセットしたら本塗り準備完了です。

スクリーンパネルはテールランプよりも手間が掛かり、また気も使う為、今回はこちらと、ZXRのテールランプの2点のみとしました。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

濃さについては画像を送って頂いておりますので、そちらに合わせて濃度を調整していきます。

ぱっと見は真っ黒に見えましたが、画像を良くみると背景が透けて見えるので、そんなに真っ黒と言う訳では無いスモークとなります。

ベースコートを塗り重ねて濃度が決まったら、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!