ROVER MINIテールランプ 本塗り

先日お預かりしておりましたローバーミニ用のルーカス社製テールランプです。

レンズ単体なので(土台の反射板が無いので)そのままマスキングテープを貼ると光の透過を妨げて色が判らなくなってしまうので、マスキングには透明フィルムを使います。糊残りがしない粘着剤が着いたカッティングシートの転写に使うアプリケーションシートですね。漏れの無いよう継ぎ目はセロハンテープを貼っておきます。

反対側は透明では無く、反射フィルムを使ってマスキングを行います。実際に車体に装着された状態を想定して色が見れるようにですね。

その後被塗面を#800~#1300で足付け処理を行い、

手で持って塗れるよう芯棒に固定します。ここでも光の透過を妨げないよう裏側に広いスペースを空けた状態にしておきます。

赤いリフレクターレンズ(反射板)は着色はせず、クリアー塗装のみで承っていますので、マスキングを行います。

プラスチックプライマー塗装後、透過性の青=ブルーキャンディーを塗布します。

一度に塗るとムラやダマが目立つので、含有量を減らしたベースコートを5~6コートに別けて塗り重ねていきます。

色見本と見比べて濃さを確認します。こちらは反射フィルムを貼った方ですね。

こちらは透明フィルムでマスキングした方です。

ブルーキャンディーの色味が問題無ければリフレクターレンズに貼ったマスキングを剥がし、プラスチックプライマーを塗って、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

通常であれば透過性の塗装はある程度の数が溜まってから纏めて本塗りを行っていますが、この高温高湿度下での作業は身体的にかなり辛いので、余裕を持っての本塗りにする事にしました。

本塗り時にはクーラーをつけての作業にしていますが、それ以外に下地処理や梱包など一度に集中してしまうと大変になってしまうので、各作業を小刻みにして合間に休憩を入れられるようにしています。

クリアーはクリスタルクリアーへの変更で承っておりましたが、最近はそれより上位のエクストラクリアーを採用しています。性能・品質共にクリスタルクリアーより高くなりますのでご安心くださいませ。飛行機でエコノミーで予約を取っていたのにビジネスクラスの席に座れたような感じですかね。

STANDOXエクストラクリアー

ちなみに「テールランプを青く塗っても大丈夫なの?!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、こちらのオーナー様は塗装屋さんでは無いですがある意味業界のプロの方ですので、今回の件も心配は無用と考えております。

透過性の塗装は塗り方で色味が変わってしまうので、ベースコートを塗る際は隣同士近づけて、繋げて一緒にスプレーするようにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メールが届かない件につきまして

ゼンハイザーSKM9000ワイヤレスマイク塗装についてメールでお問合せを頂いている件についてですが、先日より何度も返信をしておりますが、その後も同じメールが10通届いております。頂いたメールにはその都度返信しておりますが、受信拒否等で戻って来てはいないので、迷惑メールフォルダに入っているかと思われます。

何度か違う方法(違うメールアドレスで送信やURLの削除。テキストスタイルでの送信等)を試しておりますが、それでも同じ状況となり、また電話番号等の連絡先の記載もありませんので、当方としてはこれ以上連絡する手段が御座いません。

もしこちらをご覧頂きましたら、迷惑メールフォルダの確認と、メールの受信設定をご確認頂けますようお願い申し上げます。