パジェロフロントグリル 下準備

先日お預かりしておりましたパジェロ用フロントグリルです。塗装が剥がれていた箇所と、ボルト取り付け部周りの塗装にヒビが入っていたので研磨してそれを取り除いておきます。

研磨した周りを#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理し、塗料が飛ばないようマスキングを行います。

プラスチックプライマーを塗布し、サフェを4~5コート程塗りこみます。徐々に範囲を広げていくような感じですね(実際にはミストで密着性が悪くなるのが嫌なので2コート目で最も大きい範囲に塗り、その後その範囲内で小さくしていっています)。

そして取り外したステーです。全体を#500~#800の布状研磨副資材で足付け処理してあります。

よく脱脂処理を行ったら、まずは金属素地が露出していた箇所にプライマーを塗布します。

その後フチなど足付け処理で金属素地が露出している可能性があるので、全体にもプライマーを塗っておきます。

続けてベースコートの黒を塗布します。

クリアーは塗らないので、ベースコートに直接硬化剤を入れて塗る仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日フロントグリルのサフェと一緒に熱を入れておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレム塗装(スモーク&レッド/枠艶黒) 完成

 先日アクリルプレートのスモーク本塗りを終えていたスバルレガシィセダンBLE用純正エンブレム一式です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

塗装したメッキ枠とアクリルプレートを組み合わせ、

新たにレーザーでカットした両面テープを貼り付けたら完成です。大変お待たせしました!

尚、ここまでの撮影は現場作業用のカメラ=NIKON D40で、

完成時に撮影をするのは、同じくNIKONのD200なるカメラを使っています。

どちらの画像もサイズの縮小以外は未加工となります(撮ったそのままとしています)。

最初の状態も紹介します。

元々はこういった状態だったエンブレムを、

メッキの枠は艶ありの黒で、

アクリルプレートは裏側の青い被膜を削り落とし、新たにレッドキャンディーでの塗装を行い、

最後に表側からスモーク塗装を施しています。

背面の赤は、透明な塗色=キャンディーカラーの下にメタリックが透けて見えるようになっているので、

赤を透過した光が下色のシルバーに反射し、

さらに赤い塗膜を通って見えるようになるので、通常の塗色とは違った色味に見えるのが特徴となります。

同じ様に表層に塗ったスモーク塗装は「透過する黒い塗膜」となるので、

光の当たり方、見る角度によって色味=黒味が変わって見えます。最初の方の画像だと余りスモークが効いていないように見えますが、実車に着くと光源(太陽や照明)を背にして見るようになるので、エンブレム単体で見るよりも黒味を感じられるかと思います(ですのでスモークの塗り過ぎはかなり注意しています)。

当店ではメッキ素地に直接上塗り=スモーク塗装を行ったりはしていませんが、今回のようにアクリル樹脂で封入されたメッキであれば通常通り対応可能です。PMMA=アクリル樹脂はテールランプと同じですので全く問題御座いません。

もしくは今回のように「完全隠蔽」させてしまう塗色であれば、密着性の悪い装飾クロムメッキでも下地処理が出来るので通常の塗装と同じ様に対応可能です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!