先日お預かりしておりましたスバルインプレッサの純正内装オーディオパネルです。
傷のあった箇所は削り落とし、全体に当たりの柔らかい#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使って足付け処理を行っています。クリアーが塗っていないので軽く研いだだけでも下地が出てしまう塗装になります。
表側からだけ塗ろうとするとどうしても肌が悪くなったりする箇所があるので、裏側からもアクセス(スプレー)出来るよう、スペースを広めにとった固定方法としています。
よく脱脂清掃し、プラスチック素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布し、続けてベースコートを塗布します。
塗色はスタンドックス原色の黒=MIX571そのままとなります。
そして最後にトップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
ちなみにソリッドカラーを塗る場合、今回のように「ベースコート+トップコート」の2コート塗装では無く、黒だけを塗って終わらせる「1コートソリッド」なる方法もあります。
作業的にはその方が断然早いのですが(本塗り開始から終了まで10分掛かりません)、被塗物にとってはメリットが余り無いので当店では殆ど行っていません。
尚、材料自体はそれ専用の物があって、ただ使わないのも勿体ないのでスニーカースプラッシュ塗装のようなワークショップで出来る事に活用するようにしています。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!