ロードスターフロントグリル 本塗り

こちらもお待たせしております。ロードスターのフロントグリル・ナンバーブラケット・フォググリルをご依頼頂いている案件ですね。

当初の状態としてはどれもプラスチック素地のままで、オーナー様曰く「未塗装樹脂部分を無くし、フロント周りに高級感を出したかった」との事でどれも「艶ありのブラック」でご依頼頂きました。また「可能な限り黒く見える黒」といったご要望も頂いております。

プラスチック素地の場合は黒に見えても実はかなり白が入ったような「グレー」だったりします。塗装屋さんなら一度は経験があるのでご存知だと思いますが、プラスチック素地の箇所を塗ろうとして普通の黒を塗ると実は全然色が違っていたりします。黒に見えても実は相当なグレーなんですよね。

と言う事で、十分に脱脂をしたら(この形ですから脱脂だけでも大変で・・・)よくエアーブローしてホコリを飛ばし、プラスチックプライマーを塗布したらいよいよ本塗り開始です。

ベースコートの黒を塗ったらクリアーを塗って無事本塗り完了です。ちょっと塗り難い構造ですが、先日同じような形のデミオのグリルで塗り方は慣れていたので今回は落ち着いて塗れました。貫通している箇所は最初に裏からキッチリ塗っておく事と、壁になっている箇所はエアー圧を落としてガン距離を極力近くしてスプレー時の跳ね返りを減少させるのがコツです。そして4方向からキッチリと、ですね。

ちなみにグリルから外れた小さい部品が3点あるのですが、そちらは下地処理~脱脂までは外した状態で行い、本塗りの時は装着した状態で塗ります。これなら追加費用は掛かりませんしね。

こちらはフォググリルで、先日のデミオでは中央の丸い部分が分割になっていたのですが、今回はここが一体式なので非常に研ぎ難く塗るのも中々大変です。むしろよくこの形で金型から外せると関心してしまいますが・・・。

そして無事本塗り完了です。梨地だった元の質感からは全然違いますよね。

あともう一個「ナンバーブラケット」があり、そちらも一緒に本塗り完了していますがちょっと画像が見当たりません(撮っていなかったかと・・・)。そちらは完成時にご紹介しますね。

それではもう少々お待ち下さいませ!

 

メガネフレーム マスキング

こちらもお待たせしております。白いフレームを黒にご依頼頂いているメガネです。

足付け処理は先日レンズを加工していた時に一緒にやっておいたので、脱脂洗浄を済ませたらマスキングをします。

フロントフレームはアルミワイヤー(盆栽用)を使って割り箸に固定し、テンプル(サイドフレーム)の方は100円ショップで買った老眼鏡を折って固定用ジグとして利用しています。

メガネフレームの塗装は作業が細かい上に変な固定方法をするとヒンジ(蝶番)周りが塗れていなかったりとなるので、極力スマート且つカッチリ固定出来る方法が必要なのです。この方法だとネジでカッチリ固定出来るので非常に按配が良いんですよね。

ちなみに何故だか最近メガネフレームの問い合わせが急増しています。自転車フレームはオフシーズンになるのでこの時期になるとお問い合わせが増えるのは解るのですが何ゆえメガネなのか・・・不思議です。

AUDI R8 カーボンパネル 完成です!

大変お待たせしました!アウディのカーボンパネルは無事完成となります。物が大きいだけにいつもの場所では撮影出来ずブースの中で撮っています。

 

完成です!

上に塗られていたホワイトパールを削り落としましたが、元々カーボンの上に塗られていたクリアーはその殆どを残した状態に留めまして、その上に下塗りのクリアー(主にライン出し用)、そして上塗りのクリアー(耐候性などを重視した高品位なクリアー)となっていますからかなり深みのある質感になっているかと思います。

ちなみにご依頼時の状態はこんな感じです↓ホワイトパールに塗られていました。

純正の状態だとこれが本来の姿で、それをボディ同色に塗られていたのが上の白いパネルですね。

自転車のフレームとは違って平面的ですからエアーツール(ダブルアクションサンダー)が使えたのは幸いでしたが、予想以上に旧塗膜が分厚かった事と、ラインの修正はやはり大変でした。久しぶりに車のボディパネルの難しさと楽しさを感じられたと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!