THOMSON シートポストなど 下準備

thomson5 こちらもお待たせしました!ようやく実作業進行しましたので紹介させて頂きますね。

まずは素地調整としてサンドブラストを掛けるのですが、ステムの内側などは塗装しない箇所にはサンドブラストが当たらないようにする為にマスキングをしておきます。

thomson6 こんな感じでブラストボックスの中に部品を並べたら蓋を閉めて手袋に手を通してサンドブラストを掛けます。ブラスト作業は密閉した空間内で作業するか、または自分自身防護スーツを着て作業しないと大変な事になります(激しく痛いです)。

thomson7 そしてブラスト作業終了です。ボルト穴など窪んでいる箇所はペーパー掛けでは素地調整(足付け処理)が出来ませんからこういった場合にはサンドブラストが重宝します。アルマイト皮膜がしっかりしているとリン酸も効果は低いのです。

thomson10thomson8 そしてよく脱脂洗浄をしたらマスキングを貼り直しプライマーを塗る準備をします。

最初のツルツルの状態に比べると如何にも塗装が食いつきそうな感じがしますよね。ただしこのままトップコート(色またはクリアー)を塗ってもやはり塗膜は密着しません。必ず金属専用のプライマーが必要なのです。

thomson9そしてプライマー塗布完了です。

ちなみに今回は通常の塗装では無く、「触るとザラザラした感じ」といった塗装でご依頼頂いておりまして、それについては「ストラクチャー塗装」で対応します。これはスタンドックスの塗装システムにあるもので、主にプラスチック部品の「梨地」の補修に使われるものです。

ただそのままだとちょっと質感が違うので、それに使う「添加剤」「クリアー」「艶消し剤」の3種類の組み合わせを変えて見本の質感に近づけたいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!