お待たせしました!JAMISのカーボンフレームは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。
ちなみにここまでの工程としては「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理によりデカールで凸凹だった下地を平滑にしています。ラインも滑らかに修整出来ている筈ですかね。
ちなみにサフェーサーを研ぐ作業では、ポップナットのような突起した箇所は研磨している内にサフェーサーを突き破って素地が露出してしまうので、こういった箇所には本塗りの前にスポット的にプライマーを塗っておきます。結構忘れがちな事ですが(と言うか見えないふりですか)、アルミ素地に直接色を塗っても剥がれてしまいますので必要な事です(勿論腐食も抑えられませんし)。
と言ってもこの時点で派手に塗ると肌を荒らしてしまい「艶引け」の原因にもなってしまうので、こういった場合は口径の小さいガンでスポット的に塗装します。普段使っているのはプライマー用としての0.5mm口径です。
ベースカラーのホワイトベージュを塗ったらクリアーを2コート塗って本塗り完了です。
ちなみにこのフレームは「シクロクロス」と言う競技に出る為の車体との事で、毎回泥だらけになるとの事ですからクリアーは耐擦り傷性に優れた「クリスタルクリアー」で承りました。勿論その他の効用としては「耐候性」も良く、何よりも「レベリング性」「耐タレ性能」が抜群に良いので塗装の仕上がりも違います。「タレ難いのに肌が良くのびる」といった一見矛盾したような塗り方が可能になるのです。
この時点ではまだクリアー塗りたてなので勿論触れませんし、ホコリが付くとそのままくっ付いてしまいます。
塗ってからまだ数分しか経っていないので当然これは「塗りっぱなし」の肌です。
単色ベタ塗りであれば基本費用の低い【お任せコース】で対応出来ますが、この仕様の場合「磨き処理」は行わないので肌を荒らしてしまうと残念な仕上がりになってしまいますから、結果としては「塗りっぱなしでも十分な美観」といった事が必要となってきます。ただ塗り過ぎれば当然「タレ」が生じる訳なので、実はハイリスクでハイプレッシャーな仕様となっていたりするのです(苦)。が、むしろそのお陰で自分のレベルがある一定の所で維持出来ていると言う事もありますかね。タガが外れるとトンでも無くなってしまいますので(基本的にはかなりいい加減な性格なのです)。
という事で、完成予定としては来週明けを予定しております。
これの次はZ32の内装パーツの塗装、あとそろそろW124のヘッドカバーの剥離作業が終われば本格的に作業始める予定です。諸々もう少々お待ち下さいませ!