三菱アウトランダーテールランプ 塗装承ってます

out 先日到着しておりましたスバルアウトランダーのテールランプ一式です。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

こちらのオーナー様は今回で3回目のご依頼になりまして、ただ自動車部品でのご依頼は今回が初めてですね。最初のご依頼はキーホルダーのキャラクターマスコットにクリアーのみ塗装、その次はサーモスのケータイマグでした。まさか自動車の部品を塗らせて貰えるなんて思っても見なかったので非常に嬉しいです。

out1 ちなみに今回のテールランプ、どうやら内部のLEDが加工されているようです。確かに一度開口されていてそれをシーラーで塞いであるのですが、ただ使われているシーラーがシリコン系では無く変性シリコンか何かなのでこれは非常に有り難いです。

シリコン(シリコーン)系のシーラーは防水面では確かに優れているのでこういったケースでは重宝されるのですが、それに触った瞬間ヌルヌルとした油分に感染してしまい、さらにはそれのせいで塗装に大きなトラブルを生じます。なので折角シーリングして頂いても全て除去しなければならなくなるんですよね。余計な出費になってしまうのでこちらは十分にご注意下さいませ。

out2 ちなみにこのテールレンズは元々LEDが使われている筈ですが、それを何に変えたのでしょう?しかし加工自体はまあ良く出来ていて流石にこれは素人さんがやられた訳では無いですよね。どちらにしても恐ろしい限りです。

out3そして本題で、今回のご依頼としてはこのクリアーレンズを「レッドキャンディー+おまけスモーク」で承っております。上の画像は別件で去年の5月頃にお納めした時の完成画像で、この時と同じ様にウィンカー部分とバックランプ部分の計4箇所をクリアー抜きで承ってます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご依頼頂き有難う御座います!

インプレッサシフトパネル 本塗り

imp4 こちらは「半艶黒」で承っていますが、ベースコートで塗るのは「黒」ですので先程のステンレスプレート(ピラーカバー)と並行して作業をしています。

上の画像は各部マスキング~足付け処理を行って塗る為のセッティングを行っているところです。

imp5 マスキングをしている箇所は艶消し黒(グレー)のシボ模様となった箇所で、ここは塗らずに最後までこのままです。

また部品左上の「小物入れ」になる箇所はゴムマットが着くところで、多少見えるところのみ艶消し黒に塗られていますが、そことシルバーとの境界線がひどく曖昧なのでここは一旦全部一緒に塗ってしまう事にします(今までもそうしています)。

imp6 こちらはシフト周りのパーツですね。単なるシルバーに見えますがどうやらメッキの上に艶消しクリアーが塗られているような感じです(本来はタブーな塗装方法かと思いますが純正部品なのでとりあえずここではスルーします)。こちらも同じように足付け処理をして本塗りに挑みます。

imp7 ベースコートに塗る黒は先程のステンレスプレート(ピラーカバー)と同じく原色の黒で、その上に塗るクリアーを半艶仕様の物で塗っています。当然違うスプレーガンで塗っていますが、塗装ブース内は広いのでこの程度なら一緒に塗っても問題ありません。ただしブース内でも風上と風下を把握する事は必要ですけどね。

imp8時間が経ってくると徐々に艶が消えていき丁度良い半艶になってきます。コツとしては塗った直後に熱を掛けない事ですかね。私もつい最近まで知りませんでしたが艶が安定するまでは自然乾燥が基本との事です(と塗料メーカーのマニュアルに記載されてました)。

あとは大きい方のシフトカバーの小物入れスペースを艶消し黒で塗れば完成です。そちらも後日紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

ステンレスプレート(ピラーカバー) 本塗り

pillar5 こちらもお待たせしました!ステンレス製のプラーカバーも無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

画像は本塗り前の状態ですね。いつものようにボール紙の芯にバランス良く固定して片手で持てるようにしています。

pillar6そして本塗り完了です。クリアーは「クリスタルクリアー」で承っておりますので、当然ではありますがベースコートの黒を塗っからクリアーを塗る「2コート仕上げ」で行っています。見た目は同じでも「1コートソリッド」と言う塗り方もありますがそちらはクリアーは塗らないので性能が違うのです。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

Z32シフトパネル塗装 完成

z324大変お待たせしました!Z32のシフトパネルは本日完成となります。長らくお待たせ致しました。

左側の細長い部品は右のシフトパネルの下側に装着されて、オレンジ色になっている所がシフトカバーの窓から見えるようになっていてギアーが今何速に入っているかが判るようになっている構造です。中々レトロな構造だと思いましたが、考えてみればZ32ももう旧車の部類に入っているのかも知れませんね・・・。

z326このシフトパネルは元々プラスチック素地の状態でして、それに「極薄めと薄めの中間」の濃度でスモーク塗装を行っています。なので文字の部分もイルミネーションランプが透過するようになっています。

z325こちらもプラスチック素地の部品だったのですが、そのままだとちょっと安っぽいとの事で今回「艶消し黒」で塗り直しました。「どこが変わったの?」と思われそうですが、質感はやはり違うんですよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 

 

 

メルセデスW124ヘッドカバー 素地調整

brabus4 先週サンドブラスト処理を行ったW124のヘッドカバーですが、若干旧塗膜が残っていた箇所があったのでこの連休中に溶剤槽に入れておきました。・・・が、何やら変な感じです。

そう言えばと思い出したらこの手のヘッドカバーはマグネシウム分が多いというか、リン酸処理の時でも濃度が濃いと金属の表面が何かに反応してか粉を吹いたようになります。不動態皮膜か何かだと思うのですが妙に反応し易いようなんですよね。

brabus5 という事で本日再度サンドブラスト処理を行う事にしました。三歩進んで二歩下がっている感じですかね(苦笑)。まあいつもの事です。

brabus6そしてアルミ素地の状態が悪い箇所をベルトサンダーなどで削り落として修整しておきます。場所によっては画像のように内部から破裂したようになっているものがあるのですが、この型のヘッドカバーだとよく見かける光景ですね。

とりあえずこの状態で一旦保管し、プライマーが塗れる準備になったら次はリン酸での処理となります。ただし先ほど紹介したように通常のリン酸濃度だと素地を侵してしまうと言うか反応が強くて水素を発生してしまう程なのである程度希釈したものでの処理となります。と言うかそれで十分なのです。

ちなみにその前には一旦「BRABUS」の切り文字を貼るステンレス製のプレートをプラグカバーに合わせてみたいと思います。ただしこのプレートのは全くの別物と考えているので、作業としては先にヘッドカバーの方を本塗りで仕上げてしまうつもりでもあります。ステンレス製のプレートと切り文字とはガッチリ接着剤で固定するつもりですが、そのプレートとヘッドカバー(プラグカバー)本体とは「両面テープ」での固定を想定していたりします。ここを接着剤で固定する意味は余り無いからですね。詳しくはまた紹介させて頂きたいと思います。

それではもう少々お待ち下さいませ!