ブレンボブレーキキャリパー 本塗り

brembo58 ブレーキ屋さんに下地処理をお願いしていたメルセデスベンツ用のブレンボキャリパーが戻って来ました。予定よりちょっと早いですが、スチール製の箇所(中央の橋の部分全部)が錆び易いので先に本塗りを行う事にしました。

brembo59いつも通りまずはプライマーを塗布します。

brembo60今回はロゴのサイズについてご指定を頂いておりまして、上の画像だと紙が被さって見え無いのですが、上下二本のプレスラインに合わせてAMGのロゴを拡大しています。ただこのロゴはかなり横長なので上下に合わせると画像のように横が食み出してしまうんですよね・・・。ただこれは最初から判っていましたので、ここから収まりが良くなるようにサイズを小さくしていきます。

brembo63横幅を5ミリ刻みで小さくしていったら結局10種類になってしまいまして・・・。まあ何とかこんな感じで良い塩梅になったと思います。

brembo61ベースコートのゴールドを塗ったら用意した先ほどサイズを決めたロゴデータからマスキングシートを作成しロゴを赤で塗装します。上の画像だとちょっと暗く色味に見えますが多分LED電球の波長のせいなので気にしないで大丈夫です。

brembo62再度ブースに戻しクリアーを塗ったら本塗り完了です。お待たせしました!

既に熱も掛けて完全硬化済みですが、一応もう少し寝かしまして来週始め辺りの完成を予定しております。どうぞもう少々御待ちくださいませ!

CORSAIRパソコンケース 作業内容

corsair9コルセアのパソコンケース一式です。旧塗膜剥離の作業はまだ進行していませんが作業内容の紹介をしておきます。上の画像は先日紹介した物で、こちらも確認の為に再度貼っておきます(私が後で見る時に便利なのです)。

corsair4こちらはシャーシ(骨格)の天板のパネル で、裏表ともにブルーメタリックとブラックの2色で色分けの塗装を御依頼頂いていまして、ただ細かい部分は文章だと説明が難しいのでこういった場合はイメージイラストを作成しています。費用を低く設定した【お任せ仕上げコース】では二色以上の使用や複雑な内容はお受付出来ないというのはこう言う事が理由です。実作業以外にかなりの時間を費やしますし、メールでのやり取りもおよそ30往復(という事は60回近く)と結構な時間が掛かってしまうのです。

corsair3 シャーシ天板の裏側がこんな感じで、塗り分けをするプレスラインの位置はこうやって確認しています。こういう時にIllustratorのソフトが使えると便利なんですよね。まあ出来なければ手書きでも勿論良いのですが。

corsair2こちらが表面になります。シャーシを組むと天面になる部分ですね。プレスラインより10ミリほど外側に広がったところまでブルーメタリックになります。

ちなみに今回のケースはシャーシ部分もリベットを外されて分解されています。今までもシャーシは何回か塗っていますがそれらは分解はしないそのままの状態で塗装しています。

また組み付け時に使うリベットはそちらもブルーメタリックの塗装で承っています。ただ打ち付ける時にリベットの頭は傷ついてしまうのでそこは最後にタッチアップで塗っておきます。

他にも塗り分けで御指定頂いている箇所がありますのでまた後ほど紹介させて頂きますね。作業ももう少々御待ちくださいませ。

Z32シフトパネル 下塗りクリア(2回目)

z3211 先日塗っておいた下塗りのクリアーが硬化したので表面を研ぎ付け二度目の下塗りクリアーを行います。ちなみになぜ下塗りでクリアーを塗っているかと言うと、パネルの表面が結構凸凹なのでそれを平滑にする為です。本来であればサフェーサーを使うところですが、今回のパネルはイルミネーションランプで文字が光るように(見えるように)なっているのでそれを残さなければならないのです。またプラスチック素材自体の色味がグレーっぽくなっていますので、それを深い黒味にする為に最後はスモーク塗装を行います。かなり面倒な事をしていますが(費用も・・・)、オーナー様にとっては長年気になっていた場所なんですよね(多分)。またはもう他にやるところが無くなってしまう程やりきってしまったとかでしょうか(笑)。

クリアーの研ぎには当て板を使いますが、全体的に逆アールに反ったような形なので大きな当て板だと角が立ってしまいますから(塗装屋さんなら判りますよね。恐ろし過ぎます)、磨き用の小さな当て板や砥石を使って研ぎ出します。最初は空研ぎ#400でスタートです。

z3212クリアーはサフェーサーのように切削性が宜しくありませんから空研ぎだと「絡む癖に傷が深く入る」という事になるので水研ぎメインで行います。下地を出さないように(出しても大きな問題ではありませんがエッジマッピング防止の為)#600でシコシコと削り出します。

ある程度削ったら全体を#800で均し、その他の部分も足付け処理をして二回目の下塗りを行います。

z3213 準備と塗装は本塗りと同様ですが、どの道今回の塗装の後も同じように研ぐのでそんなに神経質になる必要はありません。とにかくクリアーを乗せる事(塗りこむ事)に重きを置きます。

z3214親の敵並みにクリアーを3回塗ったら二度目の下塗りが完了です。これでも十分綺麗に見えますが全体的な歪みがあり、鋭角な凹みなどが残っている箇所もあります。ただもう一度同じように素地調整を行いますから、次はさらに綺麗に仕上がる予定です。

どうぞもう少々御待ちくださいませ!

70スープラ用ガナドールミラー 本塗り

mirror11 先日サフェーサーが塗ってあった70スープラ用のガナドールエアロミラーです。サフェーサーが完全硬化したので研いで平滑にします。

今回の被塗物は平面なラインが殆ど無いので、研ぎの際には当て板は使わずペーパーのコシのみで手研ぎを行います。最初は空研ぎ#320→#400でスピーディーに仕上げます(と言ってもそれなりに時間は掛かりますが・・・)。

mirror15その後は水研ぎ#600→#800で仕上げます。ちなみに#800は新しい耐水ペーパーだと結構傷が深く入るので、その場合は#1000ないし#1200を使ったりしますが、布状の研磨副資材(所謂アシレックスレモンです)が登場してから最後はこれの#800を使うのがスタンダードになっています。同じ#800でも石(研磨粒子)のバラつきやコシの具合が全然違うので後者は非常に安定しているのです。ただ#600の目を消すには少し力弱いので、「水研ぎ#800→アシレックスレモン(#800相当)」と言う組み合わせが良いですかね。お陰で#1000~#1200の出番がかなり減りました。ただし#1500~#2000は磨きで使うので今も現役です。

mirror12 そしてサフェーサーを塗った時と同様に台にセットします。

mirror13 そして本塗り完了です。色はトヨタスープラ純正色のスーパーホワイト(カラーコード:050)で、原色の白に数滴だけ黒が入る「限りなく原色に近い白」になります。ああそう言えば70スープラはこんな感じでしたね。ただ今回の塗装と違うのは、新車時に塗られたボディの塗膜は恐らく「1コートソリッド」で、10年くらい経つと艶が無くなってくると思います。上面は特に紫外線の当たる量が多いですから、洗車の吹き上げで雑巾が滑らずクルクル丸まってしまう筈です(凄く嫌な記憶が・・・)。

ただこれは1コートソリッドに限った話では無く、車の新車に使われている塗料は焼付け型の塗料で、これは補修用塗料に比べて耐候性がありません。赤が色褪せてしまうのはそういう事で、途中何かしらの理由で補修塗装がされていれば使われているのはウレタン系塗料ですからそこは色褪せていない筈です。勿論使われる塗料の性能にもよりますが、新車時の(多分)アクリルメラミン樹脂塗料に比べればウレタン系の塗膜は耐候性は断然良いのです。ちなみに近年は新車・補修どちらの塗装も水性化が進んでいるのでまた違った見解になると思います。

mirror14今回の様に元々塗られていた塗膜にトラブルが発生しているとそれの除去&下地の作り直しといった作業が必要なので塗装屋としては敬遠したい所なのですが(今までも散々やりましたので・・・)、塗り上がって綺麗な状態になるとやはり嬉しい気分になります。仕事としては毎日同じ物を何百個と塗っている方が断然楽ですが(経営的にも)、達成感とかはやはり断然違います。本来仕事である以上そういうのは必要無いかも知れませんが、どうせやるなら少しでも楽しい方良いですからね。反面辛いことも多いですが・・・(苦笑)。

こちらはこの後組み付け作業もありますので完成まではもう少し掛かると思います。取り付けるのはかなり強烈なバネなのでちゃんとクリアーが固まってから作業したいと思います。もう少々御待ちくださいませ!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

road85 大変お待たせしました!ロードスターのヘッドカバー、黒の結晶塗装で本日完成となります。プラグコードのステーとオイルキャップは使えそうなので一応取り付けておきました。

road86 先ほどのオレンジの結晶塗装のような派手さはありませんが、何だかんだ無骨な黒は一番人気なんですよね。

road87ロードスターのヘッドカバーの殆どは文字部分が凹んだタイプですが、今回のヘッドカバーへ凸状になったタイプです。こちらも露出したアルミ素地にはクリアーを塗っています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!