PINARELLOカーボンフォーク 補修塗装承ってます

pinarello 先日到着しておりましたピナレロのONDAカーボンフォークです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としてはデザインは現状のままで、フォーク上部の水色の部分についた傷の補修で承っています。

pinarello2こんな感じで塗膜が割れて飛んでいってしまった感じです。

pinarello1 面積的には反対側の方が大きいようで、ただこちらはオーナー様がタッチアップで色を塗ってあるようです。

pinarello3後はボルト周りの塗膜の盛り上がりと(画像ではこれの反対側です)、良くみると塗膜が割れ掛かっている所もあるのでこれらを削り落として下地からやり直す内容となります。

ちなみに範囲としては少ないですが、今回のような「補修」となると単に塗るだけの内容とは違いますので費用も倍増します。よくお問い合わせがあるのですが、新たに好きな色に塗り直すよりも今回のような「既存のデザインを残して」と言う方が断然手間は掛かりますので、今回もこの程度の傷でも安いロードバイクが新車で買える程度の費用は掛かります。

ネックとしてはやはり「配合データが無い」という事で、4輪自動車の場合は必ず「色名」と「色番号」が存在していて(太古の車は別です。笑)、各塗料メーカーから配布されている配合データを元に作れば大体同じ様な色は作れます。バンパーくらいなら元々新車からの色ブレもあるので、目調色(微調色)もしないでデータで作った色をそのまま塗る!、なんて事も可能です(私はしませんでしたが)。

ただ配合データがあったとしても、「単に塗るだけ」と「既存の塗膜(デザイン)を残して部分的に修理する」(ただしクリアー自体は全部塗ります)とでは内容が全然違いますので、それ以外でも大きく費用は変わります。大体気の遣い方が違いますからね。

ちなみに私が最初に勤めていたディーラーでは、車のボンネットに1ミリの傷が付いてもそれを直すのに大体20万円くらいの費用が掛かっていました。まあこれは対象となる車によるところも大きいのですが(要は高い外車という事です)、ただ1ミリの傷を直すのでも塗装するのはボンネット一枚ですから作業としては余り変わらないという事です。1ミリの傷も1メートルの傷も下地処理としてはやる事は殆ど同じで、費用が100分の1になると言う訳では無いのです。どうか御理解くださいませ。

ちなみにオーナー様からは全くそんな事は言われておらず、むしろ実際に作業してみて費用が上がるのも構わないとの事でお気遣いを頂いております。ただ終わってみて勝手に金額が上がるような事はありませんのでその点はご安心くださいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHUREマイク 本塗り

shure 大変お待たせしました!SHUREのマイク、無事本塗り完了しております。

マイクは元々塗装が施されているので、表面を軽くペーパーで研磨したら(=足付け処理)そのまま本塗りが可能です。ただし塗ってある塗膜が弱いとその上に重ねた塗料の溶剤分で下の塗膜が侵されてしまうので、その場合は全部剥がして下地からやり直さなければなりません。ただ単に剥がしただけで塗り直せる訳ではありませんので、大抵の場合は新しい物を買い直した方が安く済んだりします。残念ではありますが・・・。

shure1 そして今回のベースカラーのホワイトパールですが、これについてはオーナー様に一任されていますので、ちょっと別件で使う予定があったフェラーリの「BIANCO FUJI」(カラーコード:226027)を採用する事にしました。外車らしく比較的しっかりとしたホワイトパールで、上の画像の手前、色味の付いた方が「カラーベース」で、まずこれを塗って下地を完全に隠蔽してから奥の「パールベース」を塗ります。

shure6マイクに入れる各ロゴは予めオーナー様がデータから作って入稿して頂いた物で、サイズもマイクに合わせて頂いていますから、後はそれをそのまま使ってマスキングシートを作製しています。

ただ一点注意する事としてマイクがニ分割になる継ぎ目の部分に★が乗るとマズイですから、予めそれの位置だけ確認しておきます。

shure2 先ほどのカラーベースとパールベースを塗って十分に自然乾燥させ、テープフリーな状態になったら先ほどのマスキングシートを貼ります。実はこれが一番難しい作業ですかね。

shure3 各ロゴは3色で構成されていますので、それぞれをマスキングしながら塗分けています。使ったスプレーガンは口径0.3mmのエアーブラシっぽいガンで、また本日新たに口径0.4mmのガンも届いたのでそれは後ほど社外記で紹介したいと思います。フッフッフ。

shure4 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

shure5実は文字のオレンジの部分ですが、一応お任せを頂いてはいたのですが依頼仕様書には「ブラッドオレンジ」と記載されていましたので、急遽もう少し血っぽくなるように赤を入れておきました。くっきりしたのが判ると思います。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々御待ち下さいませ!

ペンタブレット等PC周辺機器 下準備

pc8こちらもお待たせしております。ペンタブレットなどのパソコン周辺機器ですね。まだ作業は殆ど進んでいませんが、とりあえず本日より着手はしておりますので御安心下さいませ。

pc9 今回はちょっと特殊な内容で、各製品は分解せずそのまま塗装する方法で作業をしております。勿論それに伴うリスクもご理解頂いていまして、基本的には対応しておりませんのでどうぞご理解下さいませ。

pc10 特にキーパッドなる物は造りが複雑で、どこからどこまでをマスキングすれば良いのか判らなくなってしまいましたので、当初底面は塗らない予定でしたがゴム足(板)を剥がしてここも塗ってしまう事にしました。と言うかその方が早いんですよね。

本塗はまだ先になりそうですが手が空いた時に少しずつ作業していきますので、また作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々御待ち下さいませ!

フェラーリ360モデナ鍵 本塗り

ferrari61大変お待たせしました!フェラーリ360モデナの鍵も無事本塗り完了しております。

今回ご指定頂いているロッソスクーデリア(カラーコード:263657)は3コートのキャンディー塗装なのでまず最初にシルバーを塗るのですが、うっかりそれを撮り忘れてしまいましたので昨日の塗料の画像を紹介しておきますね。

ferrari58シルバーは極少量白が入っていて、手前の赤は普通の原色にバインダー(樹脂)分だけを増やしてわざと染まり難くしています。ちなみにシンナーを入れるだけだと単に変な仕上がり(ムラやダマや艶引け)の原因となるのでそれはNGです。せめて直接トップコートのクリアーに入れる方がマシですが、それだと濃さの調整が出来ないので普通はやらないですかね。ボンネットの裏吹きとかでは重宝します(クリアーに直接パールを入れて2コートホワイトパールなんて方法もあります)。

ferrari62 で、本来はシルバーの上にそのまま赤を塗るのですが、多分普通に塗ってもこの穴の中に赤は入らないだろうと思って急遽マスキングシートを作って先に穴の中だけを塗る事にしました。

ferrari63 透過性の塗装(キャンディーカラー)で怖いのは部分的に濃くしてしまったり、塗りムラを発生さてしまうと最後まで残ってしまう=修正が出来ないという事で、多分今回も何の対応もしなかったら穴の中はピンクみたいな状態でお終いか、或いは上の画像のように「穴の周りだけ色が濃い」と言う事態になっていたと思います。まあ後者は有りえないので前者だったと思いますけどね。

ただ実際にキーホルダーとしてリングを付ければ穴の中は見えないので普通はそこまでは気にしなくて良いと思います。単に後で自分が見て後悔するだろうなぁ~と思っただけですので(笑)。

ferrari64 そしてクリアーを塗り、鍵の根元にはったマスキングテープを剥がして本塗り完了です。

ブツ切り部に貼ったテープはそのままだとクリアーと一緒に固まってしまいますが、塗って直ぐに剥がせば比較的綺麗に仕上がります。後でカッターとか入れるのは可哀想ですからね。

ferrari65 側面の膨らみもサフェ研ぎで整えておきました。

ferrari66後は窪みに嵌る跳ね馬のエンブレムがちゃんと入ってくれるかなのですが(笑)、一応先日の仮組みでは余裕がありましたし、今回の本塗りで使ったガンは口径の小さい物なので多分大丈夫だと思います。

ちなみに画像だと普通の赤に見えますが、実物はやはりと言うかキャンディー塗装らしく光に当たると透明感のある赤に見えますし、透かしてみた時の色はキャンディー塗装特有の深みを感じる事が出来ます。

それでは塗膜が完全硬化したら跳ね馬を取り付けて改めて紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

Robi 白&黒パーツ塗装承ってます

robi33 先日水色系のパーツ赤茶色系のパーツを無事完成~納品しまして、そして最後にこちらの黒系パーツと白色系のパーツも一気にご依頼となります。この度もご贔屓いただき有難う御座います!

robi4色は最初に紹介したように基本的にはどれも現状と同じ色での塗装で、ただ今後塗装する事も考えて色見本帳から色を選んで頂きました。配合データがあれば数年後でも全く同じ色が再現出来ますからね(データが無い場合はそれって凄く大変な事なのです)。

robi34見ての通り部品点数は凄い数になっていて、ただご依頼内容は前回と同様に殆どのパーツが裏まで色もクリアー(艶消し)もしっかり塗装を御希望されていますので、塗装する際には一つずつ個別に固定して塗装していきます。

パッと見はプラモデルのパーツを塗装するのと変わりは無いのですが、違うのは使う材料と耐久性で、塗料自体は車の外装を補修するのに使う物と同じですから(勿論作業方法も)、転ぶのが前提と考えて恐らくオーナー様が一番気にしたところだと思います。ただ費用も自動車部品を塗るのと同じなのでこの数となると相当な金額になりますから、普通はここにまで至る事も稀なんですけどね(なので巡り巡って今回のご依頼に至ったと言う訳です)。

一度に全部を塗るのは体力的にも精神的にも難しいので(そもそも固定具が足りません。笑)、まずはどちらかから始めますね。

この度もご贔屓頂き有難う御座います!