先日到着しておりましたパソコンケース、DimasTech® Bench/Test Table Nanoとなります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!
現状はシルバーメタリックに塗装されていて、今回こちらを「半艶黒」の塗装で承りました。
状態としては新品で、多少小傷はありますが、軽くサンディングすれば消える程度ですので、全体を足付け処理してそのまま上塗りを行います。
先日到着しておりましたスバルフォレスターの純正メーターカバーです。こちらのオーナー様は少し前に同型製品の塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!
参考までに前回ご依頼頂いたカバーを紹介します。
装着されるまでは「もう少し暗くてもいいかな」と思われたようですが、実際に装着してみたところ照明の光量が弱かったようで、改めてこの時よりもさらに薄い仕様でご依頼を頂きました。
尚、前回のご依頼では、この時の3枚の内の真ん中で御指定を頂きましたが、今回は一番左の薄い仕様で承っています。
塗らない裏面は何かの拍子に傷が付くとマズイので、梱包から開けたら直ぐにマスキングを行っておきます。
使うのはカッティングシート用のアプリケーションシートで、その中でも粘着が一番強いタイプの物を使います。
フチを通常のマスキングテープ(和紙タイプ)で、さらにそことアプリケーションシートの境目を透明なセロハンテープで抑えておきます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!
次の透過性塗装のターンで本塗り予定の、テールランプ等レンズ類一式です。3セット、全9点となります。
ヴェルファイアのテールランプは中古品で、十分綺麗にして頂いてありましたが、ウェスでは入らない隙間などに多少泥が溜まっていましたので、ブラシ等を使ってそれを洗い流しておきます。
十分に乾燥させます(CB1300のテールランプはうっかり撮影前にマスキングを開始してしまいました)。
テールランプは既にあと2ターン分埋まってしまっている状況で、本来ならもう少しまとめて塗りたいところですが、長年酷使してしまった為か右腕から首に掛けての痛みが酷いので(所謂頚椎症です)、今は極力ペースを落として対応させて頂いています。
レンズの足付け処理は、最初は全体を軽く#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)を当て、その後フチを同じく#800相当でしっかり研磨し、最後に#1300相当(アシレックスオレンジ)で隅々まで足付け処理を行っています。
この後は埃の付かない状態で一旦保管し、タイミングが来たらブース内の壁や床、塗装台と棚板を高圧洗浄機で洗い流して本塗りの準備を行います。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!
大変お待たせしました!先日テンプル部の本塗りを終えていたアランミクリのメガネフレーム2点の塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
元々以前当店で塗らせて頂いた内の2本で、使っている内に塗装が剥がれてした物と、使う機会が無かった物を新たな色でご依頼頂きました。
蝶番の部分は恐らくフレームに打ち込みなので分解が出来ず、なのでマスキングでの対応とし、フロントとテンプルそれぞれ別けて塗装を行っています。
プラモデルの塗装にある艶消しはもっと艶の無い状態だと思いますが、あれは触れないで飾っておく事が前提で、なのでちょっと爪で擦ると簡単に傷が付いてしまいます。対して自動車補修用の艶消しは日常的に触れ、また屋外で使う事も想定されていますから、プラモデルのそれに比べると艶があるように感じられるかと思います。
ブラウンからモスグリーンにグラデーションしています。今まで塗ったフレームに比べると、こちらはかなり落ち着いた配色となっています。
いつもご贔屓頂いているショップさんからご依頼を頂いたランサーのヘッドカバーです。
状態としては新品で、いつもは布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってネチネチと足付け処理を行うのですが、今回は作業が簡略化&さらに細部までしっかり足付け処理が出来るよう、ウェットブラストを試してみました。
使ったのは普通のサンドブラスト用(ドライ)のガンで、ヘッドカバーが収まる容器(衣装ケース)に重曹を入れ、それを吸い上げるだけの方法です。判り易いよう動画を撮影しました。
最初にやった時は何も気にせずに作業したので身体中ベタベタになって気持ち悪い感じになったので、今回は合羽を着て、また排気ファンの直ぐ前で作業を行いました。
ただこれでも跳ね返った重曹を身体中に浴びる事になるので、その後小さい物は箱の中で行おうと。現在8年放置したブラストボックスをウェットブラストで使えるよう改造中です。
その後良く洗い流し、乾燥させました。既存の塗膜を侵す事無く、良い感じに足付け処理が成されているのが判ると思います。
凸文字部は研磨して素地を光らせるよう承っていますので、塗装前に粗研ぎを行っておきます。
最終は#800を使いますが、どの道後で削るのでこの時点では#120でOKです。
まずは下色として、黒とイエロー(VW社サンフラワー) を塗布します。
その後、イエローに塗った部分に明るいグリーン=当店規定の色相環4時を指す緑を塗布します。隠ぺい力が極端に悪いので、下色にイエローを塗っています。
その後、黒の上に日産純正色の「ミッドナイトパープルⅡ」(カラーコード:LV4)を重ねます。以前S20のヘッドカバーに採用した塗料で、余った色はご依頼主様より買い取らせて頂きました。
ただこのミッドナイトパープルⅡは小物だと余り派手さが無いので、
さらにそれにマジョーラっぽい色変化をする光干渉型のパール=当店規定のHL-150を重ねました。海外から取り寄せたパウダータイプの顔料に、STANDOXのベースコート用バインダー(MIX599)に5%添加して使っています。
当店規定のHL-150は、ブルー→レッド→オレンジに変化する顔料です。
ご希望が「鮮やかなグリーンと紫のグラデーション」との事で、 このような配色となりました。
その後凸文字部を研磨して金属素地を露出させて光らせ、そこに密着剤を塗装後、 クリアーを塗って本塗り完了となります。
こういった色は画像よりも動画の方が判り易いと思い、そちらも紹介します。
動画は編集無しで、しかも部分的にしか撮影していないので、それだけを見るとインチキ臭いというか訳が分からない筈ですが、そもそもこの日記(ブログ)で補助的に使う物としているので問題ありません(ただその意図が判らず「騙された!」と思って悪い評価を着けられていたりするみたいですが・・・)。
その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。
この状態だと紫に見えますが、
角度をつけて寝かすと、奥の部分がイエローに変化しているのが判ると思います。
グラデーションの境目で色の粒子感(ダマ)が見えるのは嫌だったので、そこだけ口径0.5mmのエアーブラシで暈しています。
本塗りに使う色は後で同じ色が再現できるよう、予めデータ化=色見本を作成しています。
また色見本は平面・曲面それぞれ判り易いよう、二種類用意しています。
元々が「元の状態に戻す」と言う自動車補修塗装(板金塗装)を行っていた為、その場限りの一品物みたいなのが余り好きでは無く、出来る限りデータを残すようにしています。
「世界で一つ」と言えば聞こえは良いのですが、偶発的な事に身を任せるというのが余り好きでは無いので(それを仕事として行うのはどうなのかと思いますので)、極力人の手によって塗られたというのが判らないようにしています。