BOMAカーボンフレーム&フォーク 組み付け

boma16 組み付けと言っても自転車自体の組み付け作業ではなく、こちらで外したワイヤーガイドの取り付けとなります。フレームに穴が空いている箇所がそうですね。塗膜で穴が小さくなっているのでまずはドリルで適正な大きさに戻します。

boma17 そして取り外していたワイヤーガイドです。リベットの頭はちょっと大き過ぎて枠に入り切らないのでドリルに取り付けてペーパーを当て一回り小さくしておきます。

boma18 そしてこんな感じで組み付け完了です。リベットは自動車でも未だに多く使われている程メジャーな固定用金具で、付ける時は早いですが外す時がちょっと面倒なのでそろそろ違う物に代わって欲しい気がしますが・・・。

boma19トップチューブを真上から見るとこんな感じで、チューブの中央が盛り上がった形状になっているのが判ると思います。

この状態だと滑走路はチューブの中央にあるように見えますが、横から見ると実は微妙に片側に寄っていたりします。これはフレームの形状自体が歪んでいる為で、最初はこれに合わせて滑走路を配置してしまい、数値的には中心になっていても真上から見た時には滑走路が横にズレてしまっていました。

結果、数値的なセンターは無視し、改めて目視でセンターを決めて塗り直す事としました。フレームに跨った状態でこの滑走路が横にズレて見える方が嫌悪感が強いと思いますのでこちらを優先したのです。と言っても左右から見た時のズレも判らないと思います。ちなみに滑走路自体はパソコンでデータを作っているので完全なシンメトリーですので。

という事で明日には完成画像を紹介出来ると思いますが、実は明日は朝から本塗りの予定が入っているので紹介は遅れるかも知れません。何卒ご容赦下さいませ・・・。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

 

BMWヘッドカバー結晶塗装 完成

bmw19 大変お待たせしました!BMWのヘッドカバーも結晶塗装の青で無事完成となります。

そう言えば一時期業者さんからの御依頼でBMWのヘッドカバーを塗っていた時がありましたがその時も青系の結晶塗装が多かったです。「BMW=青」といった何かがあるのかも知れませんね。

bmw20 ヘッドカバーのアルミ材質はそれぞれで固さが違っていたりしますが、このBMWのヘッドに使われているアルミは固いです。削って光らせるのにはかなり大変なんですよね・・・(アルファロメオは比較的柔らかいのですが)。

bmw21結晶目が綺麗に並んでいるのが判ると思います。この辺のさじ加減がちょっと普通の塗装とは違うところで、「見ながら塗る」と言うのは当然あるのですが、塗ったそのままと言うよりはチヂレ目になった時の事を想定して塗るようなやり方ですかね。こればかりは数をこなさないと難しいのかも知れません(最初の頃の結晶目は余り綺麗ではありませんでしたので・・・)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

キャノンレンズフード「ET-87」塗装 完成

canon6 こちらもお待たせしました!キャノンのレンズフードの塗装、本日完成となります。

上の画像は組み付け前の状態で、左の本体は勿論、黒いリングの部品とロック解除のボタンにも艶消しクリアーが塗ってあります。

ロック解除のボタンには小さいバネが二本あるので飛ばないように気をつけながらこれを入れて組み付けていきます。

こういった組み付け作業を塗装後に行うのは色々気を遣うので(やはり緊張します)、実は最初の分解時に「分解→組み付け」を三回程度行っていたります。そもそも分解した時の記憶なんて思っている以上に忘れてしまっているのでいざ組み立てようとすると悩んでしまう場合が多く、実際それが一番嫌な事なので事前に組み立て作業を繰り返す事で記憶に(と言うか体に)よく染みこませておくんですよね。

canon7 そして小さなネジ4本を締めたら無事完成です。

ちゃんと伺った事ではないのですが、どうも当店に御依頼頂く前にどこか他で同じように塗装を御依頼されていたようですが、結果は余り喜ばしい事ではなかったようで今回の御依頼に至るようです。

当店の仕上がりが気に入って頂ければ幸いですが、こればかりは私が決める事ではありませんのでこちらから具体的な事は申し上げられない事を御了承下さいませ。いや、時々聞かれることで「綺麗に出来ますか?」「完璧になりますか?」といった御質問があるのですが、作業している本人がそれに答えられる筈は無いと思いますので・・・。

canon8 レンズ本体との装着は、フードを押し付けてスライドする形になるかと思いますので接触する部分は塗らないようにしています。

canon9オーナー様が気にされていた点で「フチも塗って貰えますか」といった事がありまして、いつも特に気にしていませんでしたがフチもちゃんと塗ってありますので御安心下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

内鍵塗装 完成

rock3 大変お待たせしました!ドアの内鍵は無事組み付け完了し、本日完成となります。

rock4 真ん中のツマミを回すと横から出ているプレートがスライドする仕組みです。塗装する再には分解が必要ですが、組み付け時には元の通り組み付けしてグリース塗っておきましたので御安心下さい。

rock5本体とは別に御依頼頂いていたネジを差し込んでみました。下に木片が積んであるのはネジが長いからです。いい感じですよね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マツダアテンザ フロントグリル足付け処理

atenza19 こちらのオーナー様からは追加のご依頼を承っておりまして、ただ既にお預かりしているグリルについては下地処理を進めておく事にしました。下地処理の内容は先ほど紹介したランエボの内装パネルと同じなので並行して作業を進行致します。

atenza18こういった部品は足付け処理が大変で、指ではとても入らないような隙間も多いですから結構厄介です。これが「サフェ研ぎ」となるとそれはもう研ぎ終わるのに何時間掛かるんだと言う事にまでなるので、今回程度の梨地であればサフェーサーでは無く、肌が荒れずレベリング性が良い上塗り塗料(2Kエナメル)を代わりに利用使用、と言う事です。ただし切削性が悪いのでシャープさには欠けてしまいますからそのデメリットも知っておく必要があります。単に楽が出来るだけならサフェーサーが要らなくなってしまいますからね。梨地の目が粗い場合などは逆効果にもなってしまいますし(どうにもならなくなります・・・)。

上の画像は指が入らない箇所の足付け処理の光景ですが、今まではこういった物理的な方法を用いて来ましたが、最近塗装業界ではこれに替わる技術(工具)が出て来ています。近々私が間借りしているTACさんでその製品のデモンストレーションが行われますので(所謂売込みですが)、実際の所はどうなのか自分の目で見て確認してみたいと思います。

まあどの製品も「初期性能」が良いのは判りますから、問題はその後何年その性能が維持されるかなんですよね。楽しみではありますが過度の期待は控えておきたいと思います。