工場移転に伴う受付制限について

indo

移転先として検討していた物件との契約が本日完了し、9月からは本格的に移転の為の作業を始動させて頂く事になります。お待たせしている方々にはご迷惑をお掛けしますが何卒ご理解の程宜しく御願い申し上げます。

ただ9月中は現在の工場でも稼動はしておりますので、テールランプ等のレンズ系の塗装のみは通常通りお受付出来る予定です。

工場移転の際には少ないながらも設備機器や材料は移設またはその為の準備で一時的に使えなくなってしまうので、溶剤を使う剥離作業やサンドブラスト、サフェーサーやパテなどの下地処理は出来なくなってしまいますが、テールランプ系の塗装はそういった下地作業は必要無く、使用する塗料についても極限られた物なので、余程複雑なご依頼内容でなければ移転業務と並行して作業も出来ると思います。

その他のご依頼については移転先の工場が本格的に稼動してからのお受付になりますが、単純な内容であれば先にお預かりだけはご案内出来るようにしたいと思います。ただし本塗りが出来る環境が整う時期はまだ読めませんので、想像以上に納期が長くなってしまう可能性がある事もご理解頂ければ幸いです。

移転中は本業で出来る事も限られてしまいますのでこちらで紹介する案件も少なくなってしまうかも知れませんが、進行状況については社外記の方でお知らせ出来ると思いますので宜しければそちらでご確認頂ければと思います。

色々と不都合をお掛けして誠に申し訳御座いませんが、何卒ご理解、ご了承頂ければ幸いです。どうぞ宜しく御願い致します!

クロモリフレーム 旧塗膜剥離

kuromori2 こちらもお待たせしております。クロモリ素材のMTBフレームですね。

お預かりしてから溶剤槽に入れておき、途中何度か出してはスクレーパーやワイヤーブラシで削る事を繰り返してここまでになります。溶剤槽に入っている間は手間も掛からず錆も出ないので今のように一人で作業する環境ではかなり助かっています。

kuromori3 細部の取れなかった旧塗膜はサンドブラストで除去します。「だったら最初からこれでやれば」と思われるかも知れませんが当店のブラストは直圧式では無いのでそれでは時間が掛かってしまうのです。溶剤浸け置きである程度取っておけばこの時点では30分程度で終わりますし、腐食が酷い場合などでそれ以上の作業が必要な場合は最初からブラスト専門のショップに送ってしまうので現状でそんなに不満は無いですかね。ブラストが強力になればその分機器に負担が大きくなりますし・・・。

kuromori4 複雑な形の場所もサンドブラストだと綺麗に処理出来ます。

kuromori5旧塗膜の剥離作業が終わったら続けてプライマーを塗布します。金属素地が露出したまま放置するとクロモリ素材の表面は酸化してしまい、目で見えないような錆が発生してしまうのです。この時期は湿度が高いのと作業者自身汗をかいていたりするので素地に触れる場合も軍手をするなど注意が必要です。という事で旧塗膜の剥離と防錆処理(プライマーの塗装)はセットで考えるべきだと思います。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

明日は第四土曜日ですが休業日とさせて頂きます(すいません・・・)。

 

携帯電話充電器 本塗り

au お待たせしました!携帯電話の充電器も本塗り完了しております。上の画像は製品自体を分解して外側のカバー上下二枚をセッティングしたところです。勿論足付け処理も行っています。

au1黒を塗ったら艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。画像では既に強制乾燥も終え艶が消えた状態です。元の白い素地のままだとチープな感じが否めませんが塗装を施すと質感も全然違いますよね。

あと数日寝かしたら組み付け作業を行い完成で、予定としては来週半ば辺りになるかと存じます。組み付けた姿も楽しみかと存じます。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ビューエルシートカウル 下準備

buell4 うっかり存在を忘れていたビューエルのシートカウルです(謝)。こちらはクリアーの下にデカールが貼られているので削り落とす必要があります。ペーパーで平良に研いだけでは駄目なんですよね(デカールが露出するだけです)。

buell5 #180のダブルアクションサンダーでデカールを削り落とし、#240、#320で均したら良く脱脂をしてマスキングをします。下地の状態が悪くなければ全体にサフェーサーを塗る必要はありませんので下地処理は部分的で納めます(これが普通の事ですので御安心ください)。

buell6プラスチック素地が露出していた箇所にはプラスチックプライマーを、そして足付け処理がされている範囲内にサフェーサーを塗布します。ラッカーサフェーサーなどであれば多少飛び散っても構わないと思いますが、2液ウレタンサフェーサーは研ぐのもそんなに簡単ではないので余計な箇所には塗らないように周りをマスキングしておきます。

こちらもフェーエルタンクと同色なので一緒に塗れる予定です。もう少々お待ちくださいませ!

 

 

CB400フェーエルタンク 下準備

cb2 こちらもお待たせしております。サフェーサーが完全硬化したのでまずはラインの色を作成します。ちなみにベースカラーの黒はSTANDOXの原色の黒を使用しているので調色は不要です。これがまたオリジナルカラーだったりすると調色作業が必要となってしまうので危なかったですね(更なるコスト高です・・・)。

ちなみにラインは単なる白に見えますが実際には色々入ったベージュです。前回塗った時は色見本帳より選んで頂きましたがこちらは配合データが無い色見本帳なので新たに色を作らなければならないのです。しかも元の色とそこだけ違ったらマズイですのでかなりしっかりした調色が必要です。この辺が単なる「色の作成」と「調色」との違いですかね。前者は5分程度の作業で終わるのでサービスで対応出来ますが(1色までですが)、後者は毎回テストピースに塗装~乾燥を経て色合わせをしないとならないのでどうしても手間と時間は掛かりますから調色費が必要となってしまうのです。何卒御理解頂ければ幸いです。

cb3 使った原色は6種類くらいで、かなり色味が含まれたベージュでした。珍しいところではグリーンも使っています。

cb4 サフェーサー部分を平滑に研いだら全体的に#800で足付け処理をします。裏側も塗る予定なので同様に足付け処理をしておきました。

cb5 そして念の為ラインの形を転写しておく事にします。履歴を調べたら当初も型紙を使って左右の形を揃えていたので今回は反対側のラインを元に型紙を作る事にしました。

まずは元の白いラインに沿ってラインテープを貼り、その上に紙を固定して貼ったら鉛筆の芯を擦ってラインの角を転写させます。所謂「石摺り」の手法ですね。

cb6そしてラインにそってハサミでカットしたら型紙の完成です。ちょっと歪んでいますがライン曲線の参考として使うだけなのでこの程度でOKです。これで上のラインと下のラインの目安が出来たので本塗り中では比較的ストレスが少なくラインが引ける予定です。実際は使わないかも知れませんが備えあえば、ですからね。

cb7ちょっとオマケ的な紹介で、マスキングの手法の一つとして「端を折りたたむ」といった方法があります。学校では「マキシテープ」と習った記憶があるのですが他では聞いた事が無いので私の勘違いだったかも知れません。

こういった箇所は塗膜の際が微妙にボケたような感じで、恐らく新車時ではこの穴に何か填め込む物があるのだと思います。ただテープを貼る様なマスキング方法とは違うのでフチがグラデーションのように微妙にボケた仕上がりになり、簡単且つ中々綺麗な仕上がりになっているのです。

ただ場末の塗装屋にはそういったアイテムは持ち合わせていないので手持ちのマスキングテープで対応するのですが、やはりここをバツ切りにするのは頂けないのでこういった場合はこのマスキング方法で対応するのが普通です(多分)。

画像では6ミリ幅のマスキングテープの3分の1を折りたたみ、4ミリ幅のテープにしてあります。その半分2ミリ幅は裏側に折り込まれているので粘着しませんから塗った時にここが「ヒラヒラ」となるのです。これが微妙なボケを演出して(上手く行けばですが)新車時と同じような仕上がりになるのです。ちなみに前回の塗装でもこれは行っていたようで一応自然なボケ際には出来ていました。

このマスキングは自動車ボディの塗装でも多用され、クォーターパネルとドアを一緒に塗る時などに内側のマスキングでよく使われます。この隙間に専用のスポンジなどを使ったりもしますが私的にはこの方法が一番綺麗に仕上げられますかね。自動車ボディの塗装では部品をわざわざ外したりしなくても「着けたまま塗ったとは思えない仕上がり」にする技術が必要なので色々覚えさせて頂きました。あの経験が無ければ今の私は無いと思います。

という事であとはタイミングが来たら本塗りになります。作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!